哲学

下世話なアウグスティヌス

デキ婚、真理教、幼女 息子の「性のめざめ」に両親は 情欲 教職に追われ学問の時間が取れない 肉欲 「青春の落ち着かない様子」「県知事くらいにはらくになれる」etc。 アウグスティヌス『告白』―“わたし”を語ること… (書物誕生―あたらしい古典入門) 作者:松…

読む/まないための50方法

読書のパラドックスは、 『特性のない男』に登場する帝国図書館司書 「全体の見晴らし」という概念 申し分ないと思っている本をこき下ろす方法 読んでいない本について堂々と語る方法作者:ピエール・バイヤール発売日: 2008/11/27メディア: 単行本 一見安易…

養子輸出国、「小さな政府」のすり替え

明日が返却日のチラ読みメモ。アジア海賊版文化 (光文社新書)作者: 土佐昌樹出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/12/16メディア: 新書購入: 2人 クリック: 66回この商品を含むブログ (17件) を見る海賊版による自由な風、ねじれ 政府の統制主義的な体制は、…

『百科全書』、号泣本作者に会いたい

『百科全書』 不安 百科全書派 書物を味わう 号泣!『新エロイーズ』・作者に会いたい 前日のつづき。 猫の大虐殺 (岩波現代文庫)作者:ロバート ダーントン発売日: 2007/10/16メディア: 文庫 『百科全書』 もろもろの事象を選別し分類したいという欲求は、デ…

橋本治の敬語本

「参上する」を果てしなく敬語化すると 「一位」の主人、「三位」の客、「五位」のあなた 爆笑箇所をデカ字にしてみた 敬語の暗黒面 苦手だった同級生との再会 ヘンなオヂサンがセッキン ちゃんと話すための敬語の本 (ちくまプリマー新書)作者:橋本 治発売日…

ボードリヤールの権力論

前日のつづき。中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ作者: リチャード・E.ルーベンスタイン,Richard E. Rubenstein,小沢千重子出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2008/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (15件)…

中世の覚醒・その2

前日のつづき。中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ作者: リチャード・E.ルーベンスタイン,Richard E. Rubenstein,小沢千重子出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2008/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (15件)…

中世の覚醒

ヴァンダル人に包囲された北アフリカ都市 激動の時代だからプラトン アリストテレスは間違っている イスラームの覚醒 アリストテレスを初体験するとどうなるか 前日のつづき。 中世の覚醒―アリストテレス再発見から知の革命へ作者:リチャード・E. ルーベンス…

「自由論」新旧比較

ミルさんの「自由論」がわかりやすくなりました。自由論 (光文社古典新訳文庫)作者: ミル,山岡洋一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/12/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 104回この商品を含むブログ (64件) を見る自由論 (岩波文庫)作者: J.S.ミル,J…

自由なんかとりあげて、僕らの不和をおさめてくれ

なんか読む気しねえという人は、一番最後の獄中のルイ=ナポレオンへのプルードンの囁きだけでも。1848年―二月革命の精神史 (1979年) (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャン・カスー,二月革命研究会出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1979/07メディア: ?…

ブルマーをはいたことあるかい?

前日のつづき。 [後半バカ炸裂なのであえて弁解しますが、昨夜アップしようとしたらパテナが落ちてたのです。土曜の昼間からブルマーがどうのと書いてるわけじゃないのです、ま、金曜の夜に書いてもバカだけど。]滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)作者: …

原武史はブルマーをはくか

前日引用したように原武史の言わんとするところはわかっているつもりなのだが、あえて、難癖をつけてみる。くどいようだが、あえて、矮小化している部分もある、あるが、この本自体ある種のバイアスがかかっているのではと言いたくてわざとなどとあえて予防…

「知識人」の誕生

この『知識人』という語は、しばらく前から小さな文芸雑誌に散見されるようになったもので、政治にケチをつける若い連中が他の人々に対する自己の優越性を示すために自称として用いたのであった。 「知識人」の誕生 1880‐1900作者: クリストフシャルル,Chris…

資本主義に徳はあるか・その2

寛大さか連帯か Q&A 愛は道徳ではないのですか 前日のつづき。 資本主義に徳はあるか 作者: アンドレコント=スポンヴィル,Andr´e Comte‐Sponville,小須田健,コリーヌカンタン 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2006/08 メディア: 単行本 クリック: …

資本主義に徳はあるか

一見ヌルそうなタイトルですがパラッとめくると山形浩生よりキッパリした発言が。イラク三馬鹿騒動で袋叩きの山形センセイ日頃の勢いはどこへやら俺は本業で高遠より貢献してるのだとも言えず収入の10%寄付してるのですとヘタレ厨房発言しておりましたが、…

大塚久雄/人と学問

えー、いきなりですが、面白くはないです。役に立つ情報なし。じゃあなんで取り上げたのかというと、あまりにヘンな本だから。大塚久雄 人と学問作者: 石崎津義男出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2006/07/04メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含…

スピノザ「無神論者」・その2

前日の続き。スピノザ 「無神論者」は宗教を肯定できるか シリーズ・哲学のエッセンス作者: 上野修出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2015/07/31メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 鋭牙会に捧ぐ*1 もう聖書の中の古くさい理屈に合わない記…

スピノザ「無神論者」は

「共和派」と「総督派」の緊張関係 『神学・政治論』を執筆。 聖書の理解不能な部分をどう解釈するか 面白い。前半が、いや2/3くらいまでが。薄くて千円で(ま、図書館で借りたけど)すぐ読めて面白い。脳味噌に刺激。 スピノザ 「無神論者」は宗教を肯定で…

ミルの『自由論』とロマン主義

カーライル 生産者協同組合 キリスト教批判 宗教と自由 ミルの『自由論』とロマン主義―J.S.ミルとその周辺作者:矢島 杜夫御茶の水書房Amazon カーライル 要するに、カーライルは、「フランス革命は、暴言を吐き、狂想をたくましくする暴民の心と頭にあった」…

希望について/ニート

希望について作者: 立岩真也出版社/メーカー: 青土社発売日: 2006/06/01メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (34件) を見るうーん、オレにも仕事をくれというより、何故(あんなもの&あんなやつら)が金になって、(これ&コッチ)が金にな…

ホッブズ その思想体系

前ノリティリポートやがなby松本人志 死刑執行の権利はどこから。 ホッブズ―その思想体系作者:J.W.N. ワトキンス発売日: 1999/06/01メディア: 単行本 前ノリティリポートやがなby松本人志 しかしながら、刑罰という問題において、為政者は、「過ぎ去った悪の…

地中海への情熱

地中海が与える霊感 ロンドン〜ローマ間 旅行には目的が必要 群集への恐怖 地中海の庶民への賛辞 男色三昧in地中海 審判の明確なしるし 南方のキリスト教へのプロテスタントの偏見 托鉢が許せない 英仏交通のススメ 地中海への情熱―南欧のヴィクトリア=エド…

こまった人  養老孟司

こまった人 (中公新書)作者: 養老孟司出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/10メディア: 新書購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (24件) を見る養老さんは同じ事を言い方を変えて繰り返しているのですが(これは悪口じゃなくて)、今回はニ…

フィレンツェの政体

大衆に政治は無理 大衆は傭兵を「できれば迫害致します」。 暴君の下で生きる50の方法 フィレンツェの政体をめぐっての対話作者:フランチェスコ グイッチァルディーニ発売日: 2000/03/01メディア: 単行本 同時代のマキャベリが失脚して末端にいたのに対し、…

ニーチェ・セレクション

ニーチェ・セレクション (平凡社ライブラリー)作者: フリードリヒ・ヴィルヘルムニーチェ,渡邊二郎,Friedrich Wilhelm Nietzsche出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/09/05メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (14件) を見るちょっ…

唯幻論物語

唯幻論物語 (文春新書)作者: 岸田秀出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/08/19メディア: 新書 クリック: 14回この商品を含むブログ (26件) を見る今更なあと思いつつペラッとみたら、小谷野敦の批判に応えるというものだったので借りてみた。 親が子供に…

グロテスクな教養

百年前のニューアカ糾弾 ニューアカ侍 グロテスクな教養 (ちくま新書(539))作者:高田 里惠子発売日: 2005/06/06メディア: 新書 著者近影が金井美恵子そっくりな気がする、などといい加減なことを書いていることからもわかるように適当に読んだ。 エリートと…

一市民の反抗

一市民の反抗―良心の声に従う自由と権利作者: ヘンリー・デイヴィッドソロー,Henry David Thoreau,山口晃出版社/メーカー: 文遊社発売日: 2005/06/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (11件) を見る短い文章なので英語原文付。夏休みで意…

ハイブラウ/ロウブラウ・その2

はじまりは熱海秘宝館 ボストン美術館も最初は コレクションのレヴェルが 写真を芸術とは認めない ヘンリー・ジェイムズ 「逃げ道は過去にしかない」 前日からの続き。 ハイブラウ/ロウブラウ―アメリカにおける文化ヒエラルキーの出現 作者: ローレンス・W.…

鶴見俊輔、国体論、身上相談

昭和30年の身上相談。「零号夫人」かあ。 フェミ小説だったのか『真珠夫人』。 岩倉使節団 現代日本思想史 (鶴見俊輔集)作者:鶴見 俊輔メディア: 単行本 前半は面白話で、後半は陰気に国体話。 1956年頃の話。プロ固定かあ。 さらに、新聞社が、採用された投…