2018-01-01から1年間の記事一覧

マイケル・ムーア、語る。 その2

父の戦争 暴動 神学校 破門 フリント・ボイス 前回(マイケル・ムーア、語る。 - 本と奇妙な煙)の続き。 マイケル・ムーア、語る。 作者: マイケル・ムーア,満園真木 出版社/メーカー: 辰巳出版 発売日: 2013/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ …

グローバリゼーション・パラドクス・その4 資本主義3.0

アルゼンチンの悪夢 労働基準 企業や資本の国際移動は、移動できない労働者に税の負担を移す グローバル・ガバナンスへの懐疑 EU 資本主義3.0をデザインする 健全なグローバリゼーション 前回の続き。 グローバリゼーション・パラドクス: 世界経済の未来を…

マイケル・ムーア、語る。

マイケル・ムーアの死刑 脅迫から暴力へ 二年半表舞台から姿を消す ロバート・ケネディ マイケル・ムーア、語る。 作者: マイケル・ムーア,満園真木 出版社/メーカー: 辰巳出版 発売日: 2013/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る マイ…

蠅たちの隠された生活

贅沢なウジ虫 驚くべき適応能力 授粉者たちを助ける 安定した食料源 アメリカミズアブは つるされた遺体 壊死組織をウジ虫で治癒する ガガンボとカを 宿主の体内でどうやって呼吸するか 繊細な方は食前食中に読まない方がいいかも。トドのようなクロバエの幼…

タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源

高コストなニューロンをなぜ使うのか 頭足類の進化 タコは賢い タコの神経系 タコにおける「自己」と「環境」の境界 短い寿命 タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源 作者: ピーター・ゴドフリー=スミス,夏目大 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2…

現代詩手帖特集版 高橋源一郎

討議 高橋源一郎×加藤典洋 現代詩のインパクト 言葉の強度 『ゴーストバスターズ』 『日本文学盛衰史』 対談 <小説>とは何か 高橋源一郎vs保坂和志 再読。 現代詩手帖特集版 高橋源一郎 作者: 高橋源一郎 出版社/メーカー: 思潮社 発売日: 2003/10 メディ…

公共性――自由が/自由を可能にする秩序 (自由への問い 第3巻)

自由「濫用」の許容性について 毛利透 第一次共和国擁護法 第二次共和国擁護法 共和国擁護法がナチスによって政敵弾圧のために使用された 福祉国家の公序 中島徹 一九六〇年代の福祉国家論 一九七〇年代の「大きな政府」批判と現実の日本社会 一九九〇年代福…

操られる民主主義: デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか

「私がミスター・トランプになりきって書いていたのよ」 接戦の選挙 デジタル・テクノロジーが「独占」を生む 企業による世論操作 カリフォルニアン・イデオロギーの実態 ディストピア 操られる民主主義: デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊する…

熟議が壊れるとき: 民主政と憲法解釈の統治理論

編者解説 第1章 熟議のトラブル? 第3章 司法ミニマリズムを越えて 空虚さ、浅さ、概念的下降 実践における収束 不完全な理論化の利点 熟議が壊れるとき: 民主政と憲法解釈の統治理論 作者: キャスサンスティーン,那須耕介 出版社/メーカー: 勁草書房 発売…

音楽の未来を作曲する 野村誠

小三でバルトークにやられる 「作品」と「演奏」 音楽サークルでの交流 「真似をしても似ない」 野外楽 ジャワ島での野外楽 世界は音楽に満ち溢れている 音楽の未来を作曲する 作者: 野村誠 出版社/メーカー: 晶文社 発売日: 2015/10/23 メディア: 単行本 こ…

愛しのジャズメン2 小川隆夫

ケニー・ギャレット テオ・マセロ ビル・エヴァンス ベニー・カーター ミロスラフ・ヴィトゥス 愛しのジャズメン〈2〉 作者: 小川隆夫 出版社/メーカー: 東京キララ社 発売日: 2007/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る [オーディオブッ…

社会統合――自由の相互承認に向けて (自由への問い 第1巻)

社会統合の破綻で、市民社会から国家への移行 制度への信頼としての愛国心と、感情に走るナショナリズムの違い ハーバーマス 平等と自由の相克/相乗 宇野重規 社会統合の境界線 杉田敦 社会統合――自由の相互承認に向けて (自由への問い 第1巻) 作者: 齋藤純…

再読:柴田さんと高橋さんの小説の読み方・その2

片岡義男、『ゴーストバスターズ』 対称・非対称 「アメリカ」を翻訳できるか ピンチョンとデリーロ バリー・ユアグロー 春樹のカーヴァー訳 大江健三郎 綿矢りさ「You can keep it」 「詩が書けない代表」高橋源一郎 前回の続き。 柴田さんと高橋さんの小説…

再読:柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方

はじめに バーセルミの影響はあったか 文体を持たずに小説は書けるだろうか? 文学は「本当のこと」を言うとは限らない 小説家は種明かしをしてはいけない 村上春樹は日本語の中に英語を「入れた」 コードのこわさ、意味ありげに見えるこわさ 以前にやってる…

Haruki Murakamiを読んでいるときに~・その2

新たな出版社を求めて カーヴァー・ギャングに加入 「中国行きのスロウ・ボート」 冬の時代 翻訳は買い取り 翻訳者交代を巡る見解の相違 ルービン・ジェイ、村上作品との出会う 『ねじまき鳥クロニクル』 ついに『ねじまき鳥』でブレイク 前回の続き。 Haruk…

Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち

翻訳を持ち込んだバーンバウム アメリカ進出 『ニューヨーカー』に「TVピープル」掲載 プリンストンへ 『ワンダーランド』 Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち 作者: 辛島デイヴィッド 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2018/09…

筒井康隆、自作を語る

江戸川乱歩 一人称のきっかけ 人物名 生島治郎 『大いなる助走』 「火星のツァラトゥストラ」 ドタバタ、SFと純文学の壁 筒井康隆、自作を語る 作者: 筒井康隆,日下三蔵 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2018/09/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) …

書き出し「世界文学全集」 柴田元幸

緋文字 ナサニエル・ホーソーン 白鯨 ハーマン・メルヴィル エドワード・ベラミー(1850-98) ヘンリー・アダムズの教育 アニタ・ルース 柴田元幸の解説の方を主に紹介。 書き出し「世界文学全集」 作者: 柴田元幸 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 20…

運命 文在寅自伝

盧武鉉(ノ・ムヒョン)との出会い 盧武鉉の情熱と原則 盧武鉉、 初出馬ポスター 2002年大統領選 父と母 憲法 イラク派兵 「国家保安法廃止」 舌禍トラウマ 運命 文在寅自伝 作者: 文在寅,矢野百合子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/10/05 メディア…

アフター・ヨーロッパ ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか

人権と危機 ブルガリア 中欧の憤り ギリシャ危機 EU危機の核心、EUエリートが憎まれる理由 国民投票 アフター・ヨーロッパ――ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか 作者: イワン・クラステフ,庄司克宏 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/08/04 …

民主主義の死に方・その2

独裁者が制度を破壊する過程をサッカーの試合でたとえると 第5章 民主主義のガードレール 第6章 アメリカ政治の不文律 第7章 崩れていく民主主義 第8章 トランプの一年目 第9章 民主主義を護る 前回の続き。 民主主義の死に方:二極化する政治が招く独裁…

民主主義の死に方:二極化する政治が招く独裁への道

見えにくい民主主義の崩壊 イソップ寓話集「馬と鹿と猟師」 致命的な同盟 アメリカの民主主義を護る門番 独裁者リトマス試験紙 民主主義を破壊する 民主主義の死に方―二極化する政治が招く独裁への道― 作者:スティーブン・レビツキー,ダニエル・ジブラット …

カトマンズでLSDを一服 植草甚一

フランス帰りのアメリカ人が異様に感じたニューヨークの女性 男性抹殺の「スカム宣言」 付録月報の稲葉明雄の文章にEテレのスゴイ話が タイトル通り、9割ドラッグネタなんですが、最後の方にアングラ雑誌とウーマン・リブ話があって、そこからリブ話を。 カ…

もう一つの「バルス」  宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代

白髪 お地蔵さんみたいな人 ムスカ 「原画頭」金田伊功 セル画通販 婦人団体による親子鑑賞会 増補改訂版 もう一つの「バルス」 ―宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代― (講談社文庫) 作者:木原浩勝 発売日: 2018/09/14 メディア: Kindle版 白髪 この頃の宮崎…

愛しのジャズメン 小川隆夫

マルサリス兄弟とバスケ オスカー・ピーターソンとナット・キング・コール ギル・エヴァンス ジャコ・パストリアス 『ソニー・ロリンズ/サキソフォン・コロッサス』 チャーリー・ワッツ ディジー・ガレスピー デクスター・ゴードン ハービー・ハンコック マ…

ゴッドファーザーの血 マリオ・ルチアーノ

渡米、祖父 タイガー戸口 はじめてのおつかい 「ソーシャルクラブ」 ストリートファイト ファミリー崩壊 テロ組織のリクルート 総会屋 ゴッドファーザーの血作者:マリオ・ルチアーノ発売日: 2018/04/25メディア: 単行本(ソフトカバー) 渡米、祖父 [マフィ…

フォークソングのアメリカ―ゆで玉子を産むニワトリ

牛追い(ロング・ドライブ) 牛追いの終わり、ホームステッダー 列車強盗ジェシー・ジェイムス ホーボー・ソング もう一人のジョン・ヘンリー 中国人鉄道工夫 ジョン万次郎、「おお、スザンナ」 船乗りと七つの海の歌 フォークソングのアメリカ―ゆで玉子を産…

金融失策 20年の真実 太田康夫

近代化の一環としての貯蓄 コラム いま預金封鎖はできるのか 預金封鎖から1年もたたずに、貯蓄推進運動 証券ブーム 米国スタイルの導入――外資の暗躍 橋本政権の日本版ビッグバン 竹中平蔵 海外に資金をいざなう投信 金融を殺した低金利 米銀は「預金」重視 …

はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

アダム・スミス J・S・ミル ケインズ マルクス ハイエク フリードマン はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで (講談社現代新書)作者:中村 隆之発売日: 2018/06/21メディア: 新書 アダム・スミス なぜそれほどに戦争をしたかというと(略) 強者…

「ジャズ・マガジン」を読みながら・その3

クリフォード・ブラウン ドラムセッティングの変化 ミルフォード・グレイヴス論 前衛ジャズ論について 前回の続き。 「ジャズ・マガジン」を読みながら (植草甚一スクラップ・ブック)作者:植草 甚一発売日: 2005/09/01メディア: 単行本 クリフォード・ブラウ…