経済

民主主義の非西洋起源について デヴィッド・グレーバー

モースの生い立ち 社会主義者、贈与経済 巻末の「【付録】惜しみなく与えよ――新しいモース派の台頭」だけ読んだ。 民主主義の非西洋起源について:「あいだ」の空間の民主主義 作者:デヴィッド・グレーバー 発売日: 2020/04/22 メディア: 単行本 モースの生…

日銀と政治 暗闘の20年史・その3

候補者選び 消費増税を巡る攻防 黒田「増税」促す 景気悪化 リスキーな状況 マイナス金利導入 宰相になるか、ポピュリストになるか 前回の続き。 日銀と政治 暗闘の20年史 作者: 鯨岡仁 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2017/10/20 メディア: 単行本 …

日銀と政治 暗闘の20年史・その2

日銀法再改正のうごめき 小泉の術中にはまった青木 福井総裁へ 復興増税を巡る争い 「安倍相場」の出現 アベノミクス 前回の続き。 日銀と政治 暗闘の20年史 作者: 鯨岡仁 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2017/10/20 メディア: 単行本 この商品を含…

日銀と政治 暗闘の20年史 鯨岡仁

大蔵省不祥事から日銀法改正 ゼロ金利導入 速水、30歳下のサマーズにめっさ怒られる うずまく反発 「量的緩和」導入 日銀と政治 暗闘の20年史 作者: 鯨岡仁 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2017/10/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) …

ほぼ日の経営 糸井重里 「本当の平等」はない

「心」の問題、「LIFE」 弟子と社員の違い 会社組織図 「糸井先生」稼業を止めた訳 「おじさん成分」と「お父さん成分」 組織 ブレーキ 「いい方向」 風通しのよさ 糸井重里のイメージが80年代サブカルで止まってるので、あの糸井重里が「LIFE」がど…

デジタル資本主義

資本主義と民主主義 「GDPのピンボケ現象」 国内総余剰(GDS) デジタル資本主義 作者: 森健,日戸浩之,此本臣吾 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2018/04/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 資本主義と民主主義 ヴォルフガ…

グローバリゼーション・パラドクス・その3 トービン税

WTO体制 金融のグローバリゼーションという愚行 「トービン税」 金融の森のハリネズミと狐 トルコ、ギリシャ 規制が撤廃された新システムの脆さ 「ワシントン・コンセンサス」 南アフリカの苦境 前回の続き。 グローバリゼーション・パラドクス: 世界経済…

グローバリゼーション・パラドクス・その2 金本位制

十九世紀関税史の決定的な瞬間 金本位制、いかに自由貿易が社会的緊張を作り出すか 経済学者の自由貿易に関する表と裏 ブレトンウッズ体制 前回の続き。 グローバリゼーション・パラドクス: 世界経済の未来を決める三つの道 作者: ダニロドリック,柴山桂太,…

グローバリゼーション・パラドクス: 世界経済の未来を決める三つの道

序章 巻末の訳者[柴山桂太]あとがき、を先に。 ルールのあるところ、誰かがそれを強いている 市場を支える制度 三つの選択肢から、民主主義と国家主権をハイパーグローバリゼーションよりも優先する道を採るべきと著者。 グローバリゼーション・パラドクス: …

マイケル・ムーア、語る。 その3

アメリカン・ドリーム殺戮計画 俺は映画制作について何も知らなかった。 前回の続き。 マイケル・ムーア、語る。 作者: マイケル・ムーア,満園真木 出版社/メーカー: 辰巳出版 発売日: 2013/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る アメ…

グローバリゼーション・パラドクス・その4 資本主義3.0

アルゼンチンの悪夢 労働基準 企業や資本の国際移動は、移動できない労働者に税の負担を移す グローバル・ガバナンスへの懐疑 EU 資本主義3.0をデザインする 健全なグローバリゼーション 前回の続き。 グローバリゼーション・パラドクス: 世界経済の未来を…

アフター・ヨーロッパ ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか

人権と危機 ブルガリア 中欧の憤り ギリシャ危機 EU危機の核心、EUエリートが憎まれる理由 国民投票 アフター・ヨーロッパ――ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか 作者: イワン・クラステフ,庄司克宏 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/08/04 …

金融失策 20年の真実 太田康夫

近代化の一環としての貯蓄 コラム いま預金封鎖はできるのか 預金封鎖から1年もたたずに、貯蓄推進運動 証券ブーム 米国スタイルの導入――外資の暗躍 橋本政権の日本版ビッグバン 竹中平蔵 海外に資金をいざなう投信 金融を殺した低金利 米銀は「預金」重視 …

はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

アダム・スミス J・S・ミル ケインズ マルクス ハイエク フリードマン はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで (講談社現代新書)作者:中村 隆之発売日: 2018/06/21メディア: 新書 アダム・スミス なぜそれほどに戦争をしたかというと(略) 強者…

ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益

「見えざる手」とアメリカアカシカの枝角 「野獣を飢えさせろ」 インフラ ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益作者:ロバート・H・フランク発売日: 2018/03/24メディア: 単行本(ソフトカバー) 「見えざる手」とアメリカアカシカの枝角 いずれにしても…

暴力と富と資本主義 萱野稔人

民営化による<権利>の再定義 軍事業務を民間企業に委託する 日本の構造改革に話を戻そう。 暴力と富と資本主義 なぜ国家はグローバル化が進んでも消滅しないのか作者:萱野稔人発売日: 2016/03/26メディア: 単行本 民営化による<権利>の再定義 構造改革は…

ポストキャピタリズム ポール・メイソン

『金融化』(financialization) 『経済学批判要綱』 2つの可能性 限界効用理論 組織と市場 ポストキャピタリズム作者:ポール・メイソン発売日: 2017/09/22メディア: 単行本 『金融化』(financialization) この言葉は新自由主義ブロジェクトの核心を突い…

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

どうすればミルクシェイクがもっと売れるか 埋もれているジョブ 家を売る 紙おむつ ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション…

バブル:日本迷走の原点・その2 永野健二

NTT株式公開の功罪 ブラックマンデー リクルート事件 秀和の小林茂 渡辺喜太郎 小谷光浩 野村証券・田淵節也 尾上縫 損失補償問題 宮沢喜一と三重野康 前回の続き&前年からの続き。 バブル:日本迷走の原点 作者: 永野健二 出版社/メーカー: 新潮社 発売…

バブル:日本迷走の原点 永野健二

日本興業銀行 誠備グループ 大蔵省がつぶした「野村モルガン信託構想」 頓挫した大蔵官僚・佐藤徹による「金融改革」 山一証券の分岐点 バブル:日本迷走の原点 作者:永野 健二 発売日: 2016/11/18 メディア: 単行本 日本興業銀行 日本興業銀行(興銀)がもっ…

波乱万丈シュンペーター 資本主義、社会主義、民主主義

「自分は何者か」 戦後、財務大臣に 私財を失う トーマス・K・マクロウによる冒頭序文の履歴が波乱万丈すぎ。 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1作者:ヨーゼフ・シュンペーター発売日: 2016/07/13メディア: 単行本 「自分は何者か」 シュン…

中央銀行が終わる日・その2

産業化するマイニング ビットコインのリスクと限界 ゲゼルの魔法のオカネ 中央銀行の危機が始まる 中央銀行は終わるのだろうか 前回の続き。 中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 (新潮選書)作者:岩村 充発売日: 2016/03/25メディア: 単行本(ソフ…

中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来

「悪貨が良貨を駆逐する」のか クルーグマンの提案について日銀の反応 閉じた選択肢からビットコインへ サトシ・ナカモトの「コロンブスの卵」 中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 (新潮選書)作者:岩村 充発売日: 2016/03/25メディア: 単行本(ソ…

EU騒乱 ピケティの本国での扱い

ピケティ『21世紀の資本』の本国での扱い 投機筋に踊らされただけの欧州債務危機 ドイツの戦時賠償 国民戦線(FN) EU騒乱: テロと右傾化の次に来るもの (新潮選書)作者:広岡 裕児発売日: 2016/03/25メディア: 単行本 ピケティ『21世紀の資本』の本国での…

マルクス思想の核心、時間稼ぎの資本主義

『資本論』刊行されるも反響は薄かった なぜ革命が失敗したのか。 シュトレーク『時間稼ぎの資本主義』 マルクス思想の核心 21世紀の社会理論のために (NHKブックス) 作者: 鈴木直 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2016/01/22 メディア: 単行本(ソフトカ…

私たちはどこまで資本主義に従うのか

法人を警戒したリンカーン 「グローバル企業のための民営化された司法制度」 「代表あって課税なし」 自由企業が自由な人々の民主主義を乗っ取っている 「バランスの取れた文明的な自由」の重要性 私たちはどこまで資本主義に従うのか 市場経済には「第3の柱…

検証 バブル失政・その4 コドモ橋本の失言

短期金融市場改革 酔いしれる日本人 ついに利上げ レーガンからブッシュになり、すべてチャラ 閣議事件から総量規制 橋本龍太郎がコドモすぎて市場混乱 総量規制がこんなに効くとは予想外 前回の続き。 検証 バブル失政――エリートたちはなぜ誤ったのか作者:…

検証 バブル失政・その3 消費税、ブラックマンデー

グリーンスパンにかまされる 株式含み益45% ブラックマンデー BIS規制はバブルへの「通行手形」 ギロチンになった自己資本比率 凪・88年夏 日銀、大蔵省他にスルーされる 消費税で頭がいっぱいの大蔵省 前回の続き。 検証 バブル失政――エリートたちはな…

検証 バブル失政 軽部謙介

「対日圧力」と「ワシントンの権力構造」 協調利下げのためのアメリカの巧妙な罠 「このままでは大恐慌になるぞ」と日銀を脅したボルカー 検証 バブル失政――エリートたちはなぜ誤ったのか作者:軽部 謙介発売日: 2015/09/26メディア: 単行本 「対日圧力」と「…

海賊と資本主義・その2

リージョン・オブ・ザ・アンダーグラウンド宣言文 国家の市場独占 特許海賊 シャーマン法が合併促進 おわりに 前回の続き。 海賊と資本主義 国家の周縁から絶えず世界を刷新してきたものたち作者:ジャン=フィリップ・ベルニュ,ロドルフ・デュラン発売日: 201…