トクヴィル

リベラリズムはなぜ失敗したのか

はしがき 序 リベラリズムの終焉 リベラルアーツ リベラリズムの自滅後に何が続くのか カール・ポランニー『大転換』 個人の創出 ソルジェニーツィンの指摘 リベラリズムに代わる共同体 リベラリズムはなぜ失敗したのか 作者:パトリック・J・デニーン 発売日…

社会統合――自由の相互承認に向けて (自由への問い 第1巻)

社会統合の破綻で、市民社会から国家への移行 制度への信頼としての愛国心と、感情に走るナショナリズムの違い ハーバーマス 平等と自由の相克/相乗 宇野重規 社会統合の境界線 杉田敦 社会統合――自由の相互承認に向けて (自由への問い 第1巻) 作者: 齋藤純…

コミュニティ グローバル化と社会理論の変容

ギリシア人にとってのコミュニティ モダニティとコミュニティの喪失 三つコミュニティ概念 「トータル・コミュニティ」 第7章 ポストモダン・コミュニティ まとめ コミュニティ グローバル化と社会理論の変容作者:ジェラード・デランティ,山之内 靖,伊藤 茂…

正義の他者 アクセル・ホネット

ホッブズが「社会哲学」という ルソーが関心をよせたのは ヘーゲルもまた四〇年後の若きカール・マルクスに劣らず トクヴィルとミル フーコー ネガティヴィズムの遺産 正義の他者 〈新装版〉: 実践哲学論集 (叢書・ウニベルシタス)作者:アクセル・ホネット発…

啓蒙 ドリンダ・ウートラム

カントが公的と呼ぶ領域 貸本、コーヒーハウス 啓蒙の世紀 第3章 啓蒙と統治 第10章 啓蒙の終焉 啓蒙 (叢書・ウニベルシタス)作者:ドリンダ・ウートラム発売日: 2017/12/04メディア: 単行本 カントが公的と呼ぶ領域 カントは、理性の使用ができるだけ進めら…

政治哲学的考察―リベラルとソーシャルの間

マルクスからトクヴィルへ トクヴィルの徳の概念 自由の精神と宗教の精神 ネオ・トクヴィリアン フランス・リベラリズムの独自性 近代議会制の内包する両義性 代議士の有権者からの独立性の確保 ルソーはなぜ代表を嫌ったか 政治哲学的考察――リベラルとソー…

フランス革命と身体―性差・階級・政治文化

第2章 エリアスとシュミット 第9章 初めと終わりだけ読んだ。 フランス革命と身体―性差・階級・政治文化作者:ドリンダ ウートラム発売日: 1993/07/01メディア: 単行本 第2章 エリアスとシュミット ノルベルト・エリアスによって問いかけられないままに残…

アメリカ、ヘテロトピア: 自然法と公共性

アメリカにおける「はじまり」 政治の砂漠 アーレント ロレンスにとってのアメリカ ヘテロトピア アメリカ、ヘテロトピア: 自然法と公共性作者:宇野 邦一発売日: 2012/12/14メディア: 単行本 アメリカにおける「はじまり」 アーレントは、こんなようにアメリ…

保守主義とは何か・その2

フリードマン、ノージック ネオコン 丸山眞男と福田恆存 保守本流 前回の続き。 保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書)作者:宇野 重規発売日: 2016/06/21メディア: 新書 フリードマン、ノージック フリードマンは、社会保障の目的が…

マルクスとフランス革命・その2

トクヴィル さて、つぎは『ドイツ・イデオロギー』である。 ヘーゲルの観念論は、 ルイ・ナポレオン・ボナパルトによる国家の横領という事態を理解することである。 マルクス主義とレーニン主義 前回のつづき。 マルクスとフランス革命 (叢書・ウニベルシタ…

共和主義の思想空間

序章 甦る近代共和主義 第1章「平等なコモンウェルス」としてのオシアナ共和国 第2章 18世紀前半期イングランドにおける共和主義の二つの型 第3章 新マキャヴェッリ派の経済思想と共和主義 共和主義の思想空間―シヴィック・ヒューマニズムの可能性 作者: …

劣化国家 ニーアル・ファーガソン

アダム・スミスの定常状態 規制緩和は悪くない 正しいウォルター・バジョット解釈 トクヴィル 劣化国家作者:ニーアル ファーガソン東洋経済新報社Amazon アダム・スミスの定常状態 アダム・スミスは、『国富論』のめったに引用されない2つの節で、彼が「定…

民主主義のつくり方・その2

依存への恐怖 依存のパラドクス ロールズの政治哲学 習慣とは人と人とをつなぐメディア 「文化左翼」への敵愾心 前回のつづき。 民主主義のつくり方 (筑摩選書)作者:重規, 宇野筑摩書房Amazon 依存への恐怖 [近代の政治思想において]何よりも重視されたの…

民主主義のつくり方 宇野重規

プラグマティズムとは トクヴィルが イソノミア トランセンデンタリズム(超越主義) ホームズ連邦最高裁判事 ウィリアム・ジェイムズ デューイ 藤田省三 「緩衝材で覆われた自己」 民主主義のつくり方 (筑摩選書)作者:重規, 宇野発売日: 2013/10/15メディア…

トクヴィルが見たアメリカ

アンドリュー・ジャクソン アメリカの原理、「利益の正しい理解」 インディアン強制移住 「アメリカ人は安楽な生活のなかでなぜあのように落ち着きがないのか」 トクヴィルが見たアメリカ: 現代デモクラシーの誕生作者:レオ ダムロッシュ発売日: 2012/11/23…

トクヴィルの憂鬱・その2

前日のつづき。順番を変えてプレス考察を先に。トクヴィルの憂鬱: フランス・ロマン主義と〈世代〉の誕生作者: 高山裕二出版社/メーカー: 白水社発売日: 2011/12/23メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (16件) を見るプレスの弊害…

トクヴィルの憂鬱

「何者でもない」世代 「職が必要です」 悩めるトクヴィル 卒業旅行 『荒野の二週間』inアメリカ アパシー トクヴィルの憂鬱: フランス・ロマン主義と〈世代〉の誕生作者:高山 裕二発売日: 2011/12/23メディア: 単行本 「何者でもない」世代 大革命後に生ま…

トクヴィルで考える

第一、二章をチラ見。トクヴィルで考える作者: 松本礼二出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2011/12/15メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見るデモクラシーの軍隊 トクヴィルが並の自由主義者と違うのは、民主社会の軍隊そのも…

アメリカの公共宗教・その2

前日の続き。アメリカの公共宗教―多元社会における精神性作者: 藤本龍児出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2009/11/13メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 32回この商品を含むブログ (4件) を見るジョージ・ホイットフィールド [ジョナサン・エドワ…

トクヴィルとネットイナゴ

トクヴィル 平等と不平等の理論家 (講談社選書メチエ)作者: 宇野重規出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/08メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 46回この商品を含むブログ (42件) を見る他者との結びつきを欠いた個人は、むしろそのように非人格化した…

ミルの『自由論』とロマン主義

カーライル 生産者協同組合 キリスト教批判 宗教と自由 ミルの『自由論』とロマン主義―J.S.ミルとその周辺作者:矢島 杜夫御茶の水書房Amazon カーライル 要するに、カーライルは、「フランス革命は、暴言を吐き、狂想をたくましくする暴民の心と頭にあった」…

理性の使用―ひとはいかにして市民となるのか

理性の使用―ひとはいかにして市民となるのか作者: 富永茂樹出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2005/01/25メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る世論の曖昧さをカバーするもの。 「世論」とは実のところ二重の意味で矛盾撞着を…