橋本治

総特集◎橋本治 ユリイカ 2019年5月臨時増刊号

“小説家”とうい在り方 基本的にビジュアル・イメージ 橋本治という恵み 森川那智子 電話口の橋本治 さべあのま・高野文子・飯田耕一郎 慈悲の笑顔 浦谷年良 作家ではなく、芸の人 矢内裕子 「リア家」の一時代 橋本治 宮沢章夫 ユリイカ 2019年5月臨時増刊号…

橋本治対談集 高橋源一郎『短編小説を読もう』

演劇的な憑依 目指しているのは文楽の太夫 情景を頭にメモ 高橋源一郎との対談だけ読んだ。 TALK 橋本治対談集作者:橋本 治発売日: 2010/01/26メディア: 単行本(ソフトカバー) 蝶のゆくえ (集英社文庫)作者:橋本 治発売日: 2008/02/20メディア: 文庫 対談…

日本人がバカになってしまう構造 橋本治

ヤンキーとは 「自分を捨てる」 「ヤンキー的なもの」 とりあえず第一章は読んだが……。 知性の顚覆 日本人がバカになってしまう構造 (朝日新書)作者:橋本治発売日: 2017/05/12メディア: 新書 ヤンキーとは 「ヤンキーとは、反知性的で根拠なく前向きで、美意…

福沢諭吉の『学問のすゝめ』   橋本治

ステロタイプな名文から逃げろ 「虚学」と「実学」 自由と《分限》 《自由》と《独立》 啓蒙思想 福沢諭吉は体制擁護か? 理想から離れてゆく現実に怒る 福沢諭吉の『学問のすゝめ』作者:橋本 治発売日: 2016/06/09メディア: 単行本 ステロタイプな名文から…

浄瑠璃を読もう・その2 橋本治

前回の続き。 「恋愛への衝動」をどう考えていたか 「明確なる状況認識」と「覚悟」 近松 半二 『本朝廿四孝』のドンデン返し 江戸時代の観客は教育も受けていないのにどうして「歴史に関する知識」を有していたか なぜ近松門左衛門 の紹介が最後の方になっ…

浄瑠璃を読もう 橋本治

『仮名手本忠臣蔵』と参加への欲望 第七:一力茶屋の場。 ロックな義太夫節 伏線が空回りする十段目 浄瑠璃を読もう 作者:橋本治 発売日: 2012/01/11 メディア: Kindle版 『仮名手本忠臣蔵』と参加への欲望 『仮名手本忠臣蔵』は江戸元禄の事件を暦応元年(1…

橋本治 性のタブー・その2 男色の院政

院政の時代は男色の時代 武士道とは自己啓発セミナー 男だらけのオフィスラブ 平安女子「トリセツ」 ジョシは面倒なので男へ 夜の尺八 前回の続き。 性のタブーのない日本 (集英社新書)作者:橋本 治発売日: 2015/11/17メディア: 新書 院政の時代は男色の時代…

橋本治 性のタブーのない日本 BL源氏物語

平安の「恋多き女」は「男の不実」を嘆く 女房は「非正規雇用の派遣」 顔がわからないネット恋愛状態 「犯される」というのは「顔を見られる」こと BL『源氏物語』 性のタブーのない日本 (集英社新書) 作者: 橋本治 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/…

橋本治 失われた〜その2 子規、漱石

正岡子規 北村透谷が《粋》を嫌う理由 夏目漱石 あとがき 前回の続き。 失われた近代を求めてIII 明治二十年代の作家達 (失われた近代を求めて 3) 作者: 橋本治 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2014/10/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1…

橋本治 失われた近代を求めて〜北村透谷

北村透谷、近代最初の「挫折した少年」 山路愛山にブチキレ 宗教と《個人的生命》 失われた近代を求めてIII 明治二十年代の作家達 (失われた近代を求めて 3) 作者: 橋本治 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2014/10/07 メディア: 単行本 この商品を含…

負けない力 橋本治

第一章 知性はもう負けている 第二章 知性はもっと負けている 第三章 「知性」がえらそうだった時代 第四章 「教養主義的な考え方」から脱するために 本が書けるくらい元気になっているのでしょうか、ということでそれ以上は望まないというか。 全然関係ない…

震災後の橋本治短編と草食系男子

『助けて』 『枝豆』 『海と陸』 スジがわかってどうというものでもないと思うけど、知りたくない人は読まないように。 初夏の色作者:橋本 治新潮社Amazon 『助けて』 震災取材から帰ってきたアナウンサーの彼氏の様子がおかしいという導入から、大学時代の…

「自然主義」と呼ばれた・その3 橋本治

『破戒』 国木田独歩の怒り 渋谷村の「ロシアの秋」 前日のつづき。 失われた近代を求めてII 自然主義と呼ばれたもの達 (失われた近代を求めて 2) 作者: 橋本治 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2013/03/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3…

田山花袋・26歳・童貞 橋本治

技巧ばかりを問題にする文壇は自然主義の重要性を理解していないと怒る田山花袋 「まだ口語文体によるろくな作品があまりない日本で、自分なりの独自性を持った作品を書く」 情熱の田山花袋が訴える「この恋が実らぬ理由」はとりあえず「貧富の差」 田山花袋…

「自然主義」と呼ばれたもの達 橋本治

二葉亭四迷は『平凡』 本家フランスより進んでいた前近代日本 日本自然主義文学を誕生させたのは島村抱月 なぜ『小説神髄』に若者は熱狂したか 「近代自我」は言文一致体の中から 言文一致体の完成 失われた近代を求めてII 自然主義と呼ばれたもの達 (失われ…

男女平等で木嶋佳苗が七輪

テレビは日本人をどう変えたのか? 講談ジャンプ 吉川英治と小林秀雄 グーグル図書館と著作権 木嶋佳苗がなぜ男を騙せるか その未来はどうなの? (集英社新書)作者:橋本 治集英社Amazon テレビは日本人をどう変えたのか? やたらの数の批評的言辞を弄する人間…

橋本治が大部屋で入院してたんですよ

病名は顕微鏡的多発血管炎 定年退職した団塊の世代は「本を読む」だろうか、 「狂気」でさえもがバーチャル 同室患者の呻き声 病床で島崎藤村『夜明け前』を読んでみたら 「東大話法」 出版社のおエライさんが橋本治を見舞いに行ったら大部屋だったゼエ、ワ…

言文一致体の誕生 /橋本治

『愚管抄』 『平凡』ニ葉亭四迷 失われた近代を求めてI 言文一致体の誕生 (失われた近代を求めて 1)作者:橋本 治発売日: 2010/04/20メディア: 単行本 『愚管抄』 面倒臭い話をするとなれば、意味の凝縮された漢語を使うしかない。「それだけだと分からない」…

橋本治の敬語本

「参上する」を果てしなく敬語化すると 「一位」の主人、「三位」の客、「五位」のあなた 爆笑箇所をデカ字にしてみた 敬語の暗黒面 苦手だった同級生との再会 ヘンなオヂサンがセッキン ちゃんと話すための敬語の本 (ちくまプリマー新書)作者:橋本 治発売日…

20年前の橋本治

前日の流れで。 ひょっとしたら橋本的文章がダメになっただけかもと思い、確認の為に昔の本を読んでみたので、メモ代わりに引用。ぼくたちの近代史 (河出文庫)作者: 橋本治出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1992/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5…

「ど真ん中」の橋本治

前日のつづき。 脳内駄文に関してはどうしても書きたいというモノ以外は書かないようにしているのだが、今日は書いてしまおう。小林秀雄の恵み作者: 橋本治出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/12メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 58回この商品を含むブ…

小林秀雄に自己投影する橋本治

藤原俊成はなぜ 何故自分は源氏のように生の声で語れないのか。 折口宅を訪ねた小林 宣長の意図 本居宣長に自己投影する小林秀雄に自己投影する橋本治なのですねと途中まではついていけていたのだが、脱落。 小林秀雄の恵み作者:橋本 治メディア: 単行本 藤…

橋本治/ああでもなく5

ストレス メディアは、正しく「えらそう」であらなければならない 挫折。 「思考する体力がある」というのは、 先日2chで橋本治ってなにが凄いの?てな書き込みを見てうーむと思ってしまった。確かに以下長々と引用してみると、昔を知らぬ人にはウッチー(の…

悶える沼正三、ヤクザなウディ・アレン

前日のつづき。平凡パンチの三島由紀夫作者: 椎根和出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (20件) を見る三島と関係ない、平凡パンチこぼれ話。 厚生省で大麻 この記事*1が掲載された後に、…

ゲイはあり、少年愛はなし?

自分キチガイ 弱者が「正義」をふりかざす場面 同性愛者の言葉狩り 「痛み」があるから「正義」とはならない 「欲望問題」としてみる 欲望実現を訴える自分が「少年愛」を否定できるか? ゲイを認めないのは差別だと強面になるのじゃなく、「男が好き」とい…

BA‐BAHその他/橋本治

短編集だけど「ネタバレあり」と一応書いとく。BA‐BAHその他作者: 橋本治出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/12メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る『組長のはまったガンダム』 時代設定はファーストガンダム放映…

権力の日本人 橋本治

話は難しくないのだが「保元の乱」で遠い目になっている人間には錯綜する朝廷相関図だけでもメンドーなのに、更に藤原氏や平氏や源氏が絡んで複雑ゆえ途中放棄して適当に。権力の日本人 双調平家物語 I (双調平家物語ノート (1))作者: 橋本治出版社/メーカー…