社会

システム・エラー社会 「最適化」至上主義の罠

測定可能ならば意味があるとは限らない テクノロジー国家の統治形態 目標設定の過剰投与が組織におよぼす副作用 市場から政治へ 破壊的イノベーションVS民主主義 イノベーションと規制の対立は新しいものではない 政治家にとって不都合な科学諮問機関 システ…

カール・シュミット――ナチスと例外状況の政治学

出自による疎外感 政治学の神学的基礎 「中心領域」の変遷 「決断主義」「政治の世界」 ヒトラーとベンヤミンの議会観 自由主義と民主主義の異なる原理 シュミットとロマン主義 カール・シュミット-ナチスと例外状況の政治学 (中公新書) 作者:蔭山 宏 発売日…

民主主義の非西洋起源について デヴィッド・グレーバー

モースの生い立ち 社会主義者、贈与経済 巻末の「【付録】惜しみなく与えよ――新しいモース派の台頭」だけ読んだ。 民主主義の非西洋起源について:「あいだ」の空間の民主主義 作者:デヴィッド・グレーバー 発売日: 2020/04/22 メディア: 単行本 モースの生…

人工知能のための哲学塾 未来社会篇

「人工知能が人と話すことで変化する」 全能感と一体感は想像の世界へと受け継がれる 「他者という亀裂」 デュルケム 「人間の思考は基本的に社会的なものである」 あとがきに代えて 対談:三宅陽一郎×大山匠 人工知能のための哲学塾 未来社会篇 〜響きあう…

法的人間 ホモ・ジュリディクス 法の人類学的機能

訳者あとがき プロローグ 人の法的な基盤 唯一にして同一の個人 アイデンティティを保証する〈第三項〉 全面的解放の先にあるもの――解体した人間 法の人間的な統御 従属の新形態 人権の正しい使用法 批判にさらされる人権の正当性 連帯原則を再訪する 法的人…

選曲の社会史 「洋楽かぶれ」の系譜 細野晴臣

プロローグ 幼少期 「音楽の美食家(レコード・イーター)」 「チャイニーズ・トロピカル・エレガンス」 橋本徹『Suburbia Suite』 「カフェ・アプレ・ミディ」 選曲の社会史 「洋楽かぶれ」の系譜 作者: 君塚洋一 出版社/メーカー: 日本評論社 発売日: 2018…

操られる民主主義: デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか

「私がミスター・トランプになりきって書いていたのよ」 接戦の選挙 デジタル・テクノロジーが「独占」を生む 企業による世論操作 カリフォルニアン・イデオロギーの実態 ディストピア 操られる民主主義: デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊する…

熟議が壊れるとき: 民主政と憲法解釈の統治理論

編者解説 第1章 熟議のトラブル? 第3章 司法ミニマリズムを越えて 空虚さ、浅さ、概念的下降 実践における収束 不完全な理論化の利点 熟議が壊れるとき: 民主政と憲法解釈の統治理論 作者: キャスサンスティーン,那須耕介 出版社/メーカー: 勁草書房 発売…

ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益

「見えざる手」とアメリカアカシカの枝角 「野獣を飢えさせろ」 インフラ ダーウィン・エコノミー 自由、競争、公益作者:ロバート・H・フランク発売日: 2018/03/24メディア: 単行本(ソフトカバー) 「見えざる手」とアメリカアカシカの枝角 いずれにしても…

非常識な建築業界・その2 商社化するゼネコン

「住宅作家」、「建築は写真表現」 著者の学生時代 同じデザインはつまらないか? 傾斜マンションができる理由 商社化するゼネコン 前回の続き。 非常識な建築業界 「どや建築」という病 (光文社新書) 作者: 森山高至 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2016/…

群集の智慧 ジェームズ・スロウィッキー

多様性の長所、狭隘な専門性 均質な集団の問題 情報カスケード 信頼の非人間性こそが資本主義の美点 集団極性化 うがっ、やり終えてから、前にやった本の改題だと気付いたw 引用ダブってるけど、ま、いいかw ネジ規格の話、そんなに好きなのか、ole。 king…

市場規範と社会規範

市場規範と社会規範 罰金は有効か実験してみると 社会的交流に市場規範を導入すると、人間関係を損ねることになる。(例)これまでのデートに費やした額を口にしてキスを迫れば悲惨な事態となる。 予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選…

遁ヅラ宮台インタビュー

宮台“遁ヅラー”真司論文にインタビューを追加した本。 なるほどこんな理解不能な論文を書くように教育されるから、この手の学者の文章はあのようになるわけかと納得しつつ、インタビューから引用。システムの社会理論―宮台真司初期思考集成作者: 宮台真司,大…

電話番号は誰のものなのか。

交換手が加入者のメッセージを盗み聞き 定額制 電話番号は誰のものなのか。 「カッツ対連邦政府」訴訟 個人データ保護―イノベーションによるプライバシー像の変容 作者: 名和小太郎 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2008/03/20 メディア: 単行本 購入: …

殺されてゆくペットたち

「ドリームボックスヘ炭酸ガスを注入します!」 バット撲殺期 野良犬時代 毒殺期 骨肥料 飼い主には怒られ 愛護団体に怒られ 繊細な犬猫愛好家&食事中の方には向かない描写あり。 あとがきには特定の施設・人物を描いたものではないとある。仮称の選択にお…

希望について/ニート

希望について作者: 立岩真也出版社/メーカー: 青土社発売日: 2006/06/01メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (34件) を見るうーん、オレにも仕事をくれというより、何故(あんなもの&あんなやつら)が金になって、(これ&コッチ)が金にな…

「声」の資本主義・その2

19世紀初頭のアマチュア無線 ラジオは国家の管理下に 「空中自由使用論」 放送の右翼化 皆様の日本放送協会の使命とは 前回の続き。 「声」の資本主義―電話・ラジオ・蓄音機の社会史 (講談社選書メチエ)作者:吉見 俊哉発売日: 1995/05/01メディア: ペーパー…