官僚

試される民主主義 その2

官僚制とデマゴギー ヴェーバーの処方箋 信条倫理と責任倫理は相互に補完的 多元主義 前回の続き。 試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想(上) 作者:ヤン=ヴェルナー ミュラー 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/07/27 メディア: 単行本 官僚制…

戦後日本の国家保守主義 その2

日本躾の会、日本レクリエーション協会 大物官僚がパソナへ 地方自治体にたかる 宝くじマネー 警察官僚の天下り おわりに 前回の続き。 戦後日本の国家保守主義――内務・自治官僚の軌跡 作者:中野 晃一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/03/28 メディ…

戦後日本の国家保守主義――内務・自治官僚の軌跡

はじめに 戦後地方自治行政をリードした旧内務官僚 皇室への接近 内閣官房副長官 日本善行会 戦後日本の国家保守主義――内務・自治官僚の軌跡 作者:中野 晃一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/03/28 メディア: 単行本 はじめに 国家保守主義が規定す…

民主主義を救え! その2

「独立行政機関」 「ライバルの政治が、敵の政治に置き換えられていく」 なぜミシガンの田舎でポピュリスト支持が高まるのか 前回の続き。 民主主義を救え! 作者: ヤシャモンク,Yascha Mounk,吉田徹 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/08/29 メディア:…

官僚制批判の論理と心理 デモクラシーの友と敵

官僚制とデモクラシーのジレンマ トクヴィルと官僚制化の情念 ミル「行政との結合」 ルソーとウェーバー 決定の負荷と新自由主義の強さ 官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵 (2011-09-25T00:00:00.000) 作者: 野口雅弘 出版社/メーカー: 中央公論…

ベンサムのパノプティコン構想

功利主義と自由――統治と監視の幸福な関係 フーコーの「パノプティコン」理解はちょっと違うという話。 『コミュニケーション――自由な情報空間とは何か』(自由への問い 第4巻)から。 コミュニケーション――自由な情報空間とは何か (自由への問い 第4巻) 作者: …

公開性の根源—秘密政治の系譜学・その2

王の二つの身体、『エイコン・バシリケ』 ギロチン刑 ライプニッツの「国家表」 カフカの世界 カフカと保険 スパイ小説 前回の続き。 公開性の根源?秘密政治の系譜学 作者: 大竹弘二 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2018/04/19 メディア: 単行本 この商…

官僚制のユートピア・その2

貧乏人を恥じ入らせる官僚仕事 「クソしょうもない仕事」がもたらす事態 マックス・ヴェーバーとミシェル・フーコー 現代のスコラ学者 企業官僚の支配 「合理性」の傲慢 前回の続き。 官僚制のユートピア テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則作…

官僚制のユートピア デヴィッド・グレーバー

リベラリズムの鉄則と全面的官僚制化の時代 ジョージ・ウォレス「頭でっかちの官僚」 アメリカは根っから官僚制社会 「規制緩和」の罠 実は資格社会のアメリカ とあるエコノミストとの会話 「規制緩和」という名の下で公的権力と私的権力が融合して「全面的…

議院内閣制―変貌する英国モデル 高安健将

首相の誕生 エリートが取り仕切るシステム 中心は議会か、内閣か、首相か 『大臣は多過ぎる?』 首相主導型政治論争 規制緩和と規制国家 サッチャー、首相府の強化、特別顧問と政策室 第二章あたりまでをチラ見。 議院内閣制―変貌する英国モデル (中公新書)…

保守主義とは何か・その2

フリードマン、ノージック ネオコン 丸山眞男と福田恆存 保守本流 前回の続き。 保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書)作者:宇野 重規発売日: 2016/06/21メディア: 新書 フリードマン、ノージック フリードマンは、社会保障の目的が…

片山善博の自治体自立塾

地方交付税「先食い」 教育委員会人選の実態 縦割り 無意味な「質問」 自治体「後援」の不承認が増えたわけ 条例の管理 片山善博の自治体自立塾作者:片山 善博発売日: 2015/05/21メディア: 単行本(ソフトカバー) 地方交付税「先食い」 自治体に「考える力…

帝都東京ブラックアウト計画

帝都東京ブラックアウト計画 米穀統制法で国家と農民が結合 時代は「ファッショ」 官僚の台頭 蠟山政道 ナチスに注目 厚生省創設 前回のつづき。 戦前昭和の国家構想 (講談社選書メチエ)作者:井上 寿一発売日: 2012/05/11メディア: 単行本(ソフトカバー) …

復興予算流用の真相

WHOにも復興予算 捕鯨損失補填にも復興予算 青天井 環境省の箱モノ利権 被災地に金が行かない 『国家のシロアリ』 国家のシロアリ: 復興予算流用の真相作者:福場 ひとみ発売日: 2013/12/12メディア: 単行本 WHOにも復興予算 「世界保健機関」(WHO…

町村合併から生まれた日本近代・その2

堤防、橋梁はひとつの「地方」が利害を共有している なぜ住民は一町村に一戸長の体制を望んだか 「美風」を冷笑した内務官僚 再分配と市場メカニズム 地方利益という抑圧 前日のつづき。 町村合併から生まれた日本近代 明治の経験 (講談社選書メチエ)作者:松…

山一廃業は橋本潰しの大蔵省謀叛

大蔵省の組織防衛による金融ビッグバン 選挙の現実 官僚言葉「真空斬り」 天下り 人事院 2009年発行の渡辺喜美と江田憲司の対談本。 「脱・官僚政権」樹立宣言 霞が関と闘うふたりの政治家 作者: 渡辺喜美,江田憲司 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/04…

トクヴィルの憂鬱

「何者でもない」世代 「職が必要です」 悩めるトクヴィル 卒業旅行 『荒野の二週間』inアメリカ アパシー トクヴィルの憂鬱: フランス・ロマン主義と〈世代〉の誕生作者:高山 裕二発売日: 2011/12/23メディア: 単行本 「何者でもない」世代 大革命後に生ま…

誰がための地方自治改革

出遅れた東京 横浜 神戸、大阪 外債 地方増税 府県による市町村統制 フランスの地方自治 増税する地方議会 山縣有朋の挫折 - 本と奇妙な煙の続き。 山縣有朋の挫折―誰がための地方自治改革作者:松元 崇発売日: 2011/11/23メディア: 単行本 出遅れた東京 明治…

山縣有朋の挫折

群制廃止 公有林野造林問題 町村の代表 前日のつづき。 山縣有朋の挫折―誰がための地方自治改革作者:松元 崇発売日: 2011/11/23メディア: 単行本 群制廃止 地租増徴問題で山縣の前に立ちふさがったのは、猟官制に毒された政党制だった。(略) [それに対抗す…

「自由論」新旧比較

ミルさんの「自由論」がわかりやすくなりました。自由論 (光文社古典新訳文庫)作者: ミル,山岡洋一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/12/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 104回この商品を含むブログ (64件) を見る自由論 (岩波文庫)作者: J.S.ミル,J…

伊藤博文の憲法バカ一代

岩倉使節団では英語ができるからと浮かれて高価な葉巻や帽子で散財、紗が燃えるかためしてみようと踊り子の服にマッチで火をつけたりして、周りの顰蹙を買う伊藤博文。文明史のなかの明治憲法 (講談社選書メチエ)作者: 瀧井一博出版社/メーカー: 講談社発売…

官のシステム・その2

前日のつづき。今日はわりと下世話。官のシステム (行政学叢書)作者: 大森彌出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2006/09/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (57件) を見る戦死しなくて公団公社ができたw 日中事変が始ま…

官のシステム

政策決定上重要な地位を占める各省次官は政治任用するはずだったのに、一般職の枠に入れてその地位を堅く保障してしまった顛末。官のシステム (行政学叢書)作者: 大森彌出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2006/09/01メディア: 単行本購入: 2人 クリッ…