死刑

公開性の根源—秘密政治の系譜学・その2

前回の続き。 公開性の根源?秘密政治の系譜学 作者: 大竹弘二 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2018/04/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 王の二つの身体、『エイコン・バシリケ』 政治神学は支配に正当性を付与するために、主権者…

“殺し”の短歌史・その2 土岐善麿、寺山修司

前回の続き。“殺し”の短歌史作者: 現代短歌研究会出版社/メーカー: 水声社発売日: 2010/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る 土岐善麿の「殺し」の歌 その記録性を巡って / 森本平 貧しさに汽車にひかれて人は死ぬ…

“殺し”の短歌史 夢野久作「猟奇歌」、大逆事件

“殺し”の短歌史作者: 現代短歌研究会出版社/メーカー: 水声社発売日: 2010/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る 夢野久作「猟奇歌」の成立過程 東京、満洲、父・杉山茂丸 / 秋元進也 殺すくらゐ 何でもない/と思ひ…

憐れみと縛り首―ヨーロッパ史のなかの貧民

憐れみと縛り首―ヨーロッパ史のなかの貧民作者: ブロニスワフゲレメク,Bronislaw Geremek,早坂真理出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1993/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る脱落したエリート救済 喜捨や教会施設への献金で特徴的に表現さ…

圏外編集者 都築響一

こっちの本 ( 同様、置屋状態の大手出版社・既存メディアへの怒りが激烈。圏外編集者作者: 都築響一出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2015/12/05メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (32件) を見るはじめに [出版不況というが] 出版と…

死刑に直面する人たち・その2

前回の続き。ドキュメント 死刑に直面する人たち――肉声から見た実態作者: 佐藤大介出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/01/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る [弟を殺した]長谷川敏彦元死刑囚から、原田さんのもとに…

死刑に直面する人たち 佐藤大介

ドキュメント 死刑に直面する人たち――肉声から見た実態作者: 佐藤大介出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/01/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る袴田巌の精神状態 [議員時代の保坂展人が2003年に面会した際の会話] 保…

永山則夫 封印された鑑定記録・その3

前回の続き。永山則夫 封印された鑑定記録作者: 堀川惠子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/02/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る西村を飛び出して三男のところへ行くも、追い返され、やけになって停泊中のデンマーク船で密航を試…

永山則夫 封印された鑑定記録・その2

前回のつづき。 これを読んでると、永山に酒鬼薔薇とかにあるイヤな感じは全くない。要領が悪くてもどかしくはあるけど、猟奇的悪意はない。だいそれたことをしでかしてしまうのは、母や兄にないがしろにされた、「あてつけ」なのだ。まあ、今なら、かまって…

永山則夫 封印された鑑定記録 堀川惠子

連続射殺犯永山則夫の精神鑑定に使われた100時間に及ぶ聞き取りテープが存在した。最初の取材から二年半後、著者は石川医師からすべてのテープを託される。永山則夫 封印された鑑定記録作者: 堀川惠子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/02/28メディア: …

「最悪」の法律の歴史

「最悪」の法律の歴史作者: ネイサンベロフスキー,Nathan Belofsky,廣田明子出版社/メーカー: 原書房発売日: 2014/01/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る「殺人法」と「フランケンシュタイン」 1751年にイギリスで制定されたいわゆる「殺…

「無罪」を見抜く 裁判官・木谷明の生き方

「無罪」を見抜く――裁判官・木谷明の生き方作者: 木谷明,山田隆司,嘉多山宗出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/11/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るうーん、こっちの周防監督との対談(→kingfish.hatenablog.com)の方が面白かった…

暴排条例、死刑制度の問題点

『日本の公安警察』著者・青木理と実話ナックルズ編集長の対談本。 以下全て青木の発言。僕たちの時代作者: 青木理,久田将義出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2012/12/25メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る暴力団排除条例…

想死表現、自由意志

前回の続き。罪と恐れ―西欧における罪責意識の歴史/十三世紀から十八世紀作者: ジャンドリュモー,Jean Delumeau,佐野泰雄,江花輝昭,久保田勝一,江口修,寺迫正広出版社/メーカー: 新評論発売日: 2004/12メディア: 単行本 クリック: 26回この商品を含むブログ …

残虐死刑、被虐ゲロ聖女

注意!!残虐不快な表現を含みます。 本題に入る前にお笑いを一席。極論という手法がありますが、死刑制度に反対の人は、死刑による犯罪抑止力を主張する人に、それならこれくらいやらなきゃ駄目だと思うが、できるのか言ってみたらどうでしょう。罪と恐れ―…

江戸時代、拷問は不名誉だった

チラ見したら北町奉行与力から聞いた江戸時代に拷問は横行していなかったという話があったので借りてみた(元警官が拷問横行してましたとは言わないだろうという意見もありましょうが)。岡本綺堂随筆集 (岩波文庫)作者: 岡本綺堂,千葉俊二出版社/メーカー: …

森達也「死刑」・その2

前日のつづき。死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う作者: 森達也出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2008/01/10メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 399回この商品を含むブログ (186件) を見る死刑執行が評価ポンイトとなる所長等幹部と…

森達也「死刑」

冤罪、絞首刑は残酷なのではないか、死刑囚を殺すのは現場の刑務官なんだよお、etc。 森達也は死刑廃止派だから読まねえという人のために順番を逆にして最後の方の殺された春奈ちゃんの祖父へのインタビューから 死刑廃止派の人はよく『人権を尊重しろ』と言…

ソフト切腹、清は敵討ち禁止

かたき討ち―復讐の作法 (中公新書)作者: 氏家幹人出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/02メディア: 新書購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (7件) を見るうわなり打ち(宇波成打)。 先妻が後妻を襲撃。 『広辞苑』には「本妻や先妻が後妻…

中世都市と暴力・その2

前日のつづき。中世都市と暴力作者: ニコルゴンティエ,Nicole Gonthier,藤田朋久,藤田なち子出版社/メーカー: 白水社発売日: 1999/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (11件) を見る都市における強姦の日常化 については、ヴェ…

シェイクスピアの驚異の成功物語・その2

前回のつづき。 息子の死、迫る父の死、プロテスタント公式見解において死者とつながることはできない、生者は死者を救えない、と言われてもそれでは気がすまぬと『ハムレット』を執筆。シェイクスピアの驚異の成功物語作者: スティーヴングリーンブラット,S…

喧嘩両成敗の誕生・その2

前日のつづき。喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ)作者: 清水克行出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/02/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 50回この商品を含むブログ (37件) を見る間男を殺してもいいけど、同等に妻も殺せ [室町…

喧嘩両成敗の誕生

「獄前の死人、訴えなくんば検断なし」。自害は究極の訴願形態。自殺未遂でゴネちゃう一休さん。貧民がヒルズで大掠奪。押売りならぬ、押植え。喧嘩両成敗の誕生 (講談社選書メチエ)作者: 清水克行出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/02/11メディア: 単行…

セイレムの魔女裁判

ホーソーン研究作者: 周藤康生出版社/メーカー: 大阪教育図書発売日: 1993/09メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見るセイレムの魔女裁判について書いてある第Ⅲ部から。 1626年セイレムに突如として起こった「気違いじみた事件」--…

永山則夫と遠藤ミチロウ

なぜだかこれを借りて飛ばし読み。かくも激しき希望の歳月―1966~1972作者: 海老坂武出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/05/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るなぜだか海老坂は法廷で裁判長に問い掛ける永山則夫に衝撃。 「あんた・・…