行政

民間企業からの震災復興 関東大震災を経済視点で読みなおす

幻の遷都論 渋沢栄一の対応 関西商人の東京進出、在京企業の関西移転 横浜港壊滅 「横浜・神戸二大港制」をめぐる争い ユーハイム 震災手形問題 ソ連からの救援物資 外国人から見た関東大震災 日本の情報空間の問題点 エピローグ 民間企業からの震災復興 ――…

システム・エラー社会 「最適化」至上主義の罠

測定可能ならば意味があるとは限らない テクノロジー国家の統治形態 目標設定の過剰投与が組織におよぼす副作用 市場から政治へ 破壊的イノベーションVS民主主義 イノベーションと規制の対立は新しいものではない 政治家にとって不都合な科学諮問機関 システ…

戦後日本の国家保守主義 その2

日本躾の会、日本レクリエーション協会 大物官僚がパソナへ 地方自治体にたかる 宝くじマネー 警察官僚の天下り おわりに 前回の続き。 戦後日本の国家保守主義――内務・自治官僚の軌跡 作者:中野 晃一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/03/28 メディ…

戦後日本の国家保守主義――内務・自治官僚の軌跡

はじめに 戦後地方自治行政をリードした旧内務官僚 皇室への接近 内閣官房副長官 日本善行会 戦後日本の国家保守主義――内務・自治官僚の軌跡 作者:中野 晃一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/03/28 メディア: 単行本 はじめに 国家保守主義が規定す…

選択しないという選択 キャス・サンスティーン

デフォルト・ルールの設定 情性の力 個別化したデフォルト・ルールの問題 プライバシー設定を左右するデフォルト・ルール デフォルト・ルールの固着 情報のシグナルとしてデフォルト・ルール 悪いデフォルト・ルール 解説 大屋雄裕 選択しないという選択: ビ…

官僚制批判の論理と心理 デモクラシーの友と敵

官僚制とデモクラシーのジレンマ トクヴィルと官僚制化の情念 ミル「行政との結合」 ルソーとウェーバー 決定の負荷と新自由主義の強さ 官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵 (2011-09-25T00:00:00.000) 作者: 野口雅弘 出版社/メーカー: 中央公論…

町村「自治」と明治国家 中西 啓太

江戸時代との違い、村落共同体との対比 第五章 企業に対する府県の課税と税の分割 町村「自治」と明治国家 (山川歴史モノグラフ) 作者:中西 啓太 発売日: 2018/10/20 メディア: 単行本 江戸時代との違い、村落共同体との対比 [町村自治の問題点] 国が要請す…

グローバリゼーション・パラドクス: 世界経済の未来を決める三つの道

序章 巻末の訳者[柴山桂太]あとがき、を先に。 ルールのあるところ、誰かがそれを強いている 市場を支える制度 三つの選択肢から、民主主義と国家主権をハイパーグローバリゼーションよりも優先する道を採るべきと著者。 グローバリゼーション・パラドクス: …

公開性の根源—秘密政治の系譜学・その2

王の二つの身体、『エイコン・バシリケ』 ギロチン刑 ライプニッツの「国家表」 カフカの世界 カフカと保険 スパイ小説 前回の続き。 公開性の根源?秘密政治の系譜学 作者: 大竹弘二 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2018/04/19 メディア: 単行本 この商…

公開性の根源—秘密政治の系譜学 大竹弘二

主権の危機 政治的公開性の機能不全 啓蒙主義による公開性の要求 「神秘体」の転用、『王の二つの身体』 マキャヴェッリに公開性原則の萌芽あり タキトゥス主義 「例外状態」、「必要は法を持たない」 「二つの身体」 大衆への恐怖 「自己統治」 利己的人間…

公共性――自由が/自由を可能にする秩序 (自由への問い 第3巻)

自由「濫用」の許容性について 毛利透 第一次共和国擁護法 第二次共和国擁護法 共和国擁護法がナチスによって政敵弾圧のために使用された 福祉国家の公序 中島徹 一九六〇年代の福祉国家論 一九七〇年代の「大きな政府」批判と現実の日本社会 一九九〇年代福…

トランプショックに揺れる世界  『世界』 別冊

トランプはいつ出馬を計画したか バノンとは何者か――怪物の正体 『進歩主義ネオリベラリズムの終焉』ナンシー・フレーザー 「アメリカ民主主義の防衛に残された時間は長くて一年」ティモシー・スナイダー スティーブ・バノンはなぜ「行政国家」を崩そうとし…

憲法誕生・その2 新井政美

元老院国憲按 井上毅私案 行政の重視 前回の続き。 憲法誕生: 明治日本とオスマン帝国 二つの近代作者:新井 政美発売日: 2015/12/24メディア: 単行本 元老院国憲按 [明治13年の]この確定案において「皇帝」に関する第一篇第一章の第一条は「万世一系の皇統は…

復興予算流用の真相

WHOにも復興予算 捕鯨損失補填にも復興予算 青天井 環境省の箱モノ利権 被災地に金が行かない 『国家のシロアリ』 国家のシロアリ: 復興予算流用の真相作者:福場 ひとみ発売日: 2013/12/12メディア: 単行本 WHOにも復興予算 「世界保健機関」(WHO…

劣化国家 ニーアル・ファーガソン

アダム・スミスの定常状態 規制緩和は悪くない 正しいウォルター・バジョット解釈 トクヴィル 劣化国家作者:ニーアル ファーガソン東洋経済新報社Amazon アダム・スミスの定常状態 アダム・スミスは、『国富論』のめったに引用されない2つの節で、彼が「定…

町村合併から生まれた日本近代

サラ金とはちがう「村融通制」 助け合いの範囲を広げる難しさ 新しい産業 井上毅の構想 町村合併から生まれた日本近代 明治の経験 (講談社選書メチエ)作者:松沢 裕作講談社Amazon サラ金とはちがう「村融通制」 個別の百姓が個別の事情で年貢納入不能に陥っ…

山一廃業は橋本潰しの大蔵省謀叛

大蔵省の組織防衛による金融ビッグバン 選挙の現実 官僚言葉「真空斬り」 天下り 人事院 2009年発行の渡辺喜美と江田憲司の対談本。 「脱・官僚政権」樹立宣言 霞が関と闘うふたりの政治家 作者: 渡辺喜美,江田憲司 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/04…

誰がための地方自治改革

出遅れた東京 横浜 神戸、大阪 外債 地方増税 府県による市町村統制 フランスの地方自治 増税する地方議会 山縣有朋の挫折 - 本と奇妙な煙の続き。 山縣有朋の挫折―誰がための地方自治改革作者:松元 崇発売日: 2011/11/23メディア: 単行本 出遅れた東京 明治…

山縣有朋の挫折

群制廃止 公有林野造林問題 町村の代表 前日のつづき。 山縣有朋の挫折―誰がための地方自治改革作者:松元 崇発売日: 2011/11/23メディア: 単行本 群制廃止 地租増徴問題で山縣の前に立ちふさがったのは、猟官制に毒された政党制だった。(略) [それに対抗す…

山縣有朋の地方自治改革

地域分権そのものだった明治の自治 民間主体の殖産興業 モッセの地方自治 英国は衛生行政で地方自治確立 国より地方が豊かだった。 ブツギリ引用で意味不明カモ。 山縣有朋の挫折―誰がための地方自治改革作者:松元 崇発売日: 2011/11/23メディア: 単行本 地…

「地震予知」という利権

3000億円が投入された地震予知研究は全く成果がなく、不可能と知りながら予算欲しさに地震予知は可能と関係者は未だに主張していると著者は批判。日本人は知らない「地震予知」の正体作者: 東京大学理学部教授ロバート・ゲラー出版社/メーカー: 双葉社発売日…

養子輸出国、「小さな政府」のすり替え

明日が返却日のチラ読みメモ。アジア海賊版文化 (光文社新書)作者: 土佐昌樹出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/12/16メディア: 新書購入: 2人 クリック: 66回この商品を含むブログ (17件) を見る海賊版による自由な風、ねじれ 政府の統制主義的な体制は、…

官のシステム・その2

前日のつづき。今日はわりと下世話。官のシステム (行政学叢書)作者: 大森彌出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2006/09/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (57件) を見る戦死しなくて公団公社ができたw 日中事変が始ま…

官のシステム

政策決定上重要な地位を占める各省次官は政治任用するはずだったのに、一般職の枠に入れてその地位を堅く保障してしまった顛末。官のシステム (行政学叢書)作者: 大森彌出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2006/09/01メディア: 単行本購入: 2人 クリッ…