2016-01-01から1年間の記事一覧

バブル:日本迷走の原点 永野健二

日本興業銀行 誠備グループ 大蔵省がつぶした「野村モルガン信託構想」 頓挫した大蔵官僚・佐藤徹による「金融改革」 山一証券の分岐点 バブル:日本迷走の原点 作者:永野 健二 発売日: 2016/11/18 メディア: 単行本 日本興業銀行 日本興業銀行(興銀)がもっ…

機械より人間らしくなれるか?・その2

AI

会話の間 正反対のボット対決と正反対のナンパテク 訳者あとがき 前回の続き。 機械より人間らしくなれるか?: AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる作者:ブライアン クリスチャン発売日: 2012/05/24メディア: 単行本 会話の間 一方が口をはさむ…

機械より人間らしくなれるか? AIとの対話が〜

AI

《クレバーボット》はユーザーの知識を借りている 逆ギレでごまかすボット 機械翻訳 チェスとナンパの共通点 機械より人間らしくなれるか?: AIとの対話が、人間でいることの意味を教えてくれる作者:ブライアン クリスチャン発売日: 2012/05/24メディア: 単行…

不機嫌な作詞家 阿久悠日記を読む

47歳、鬱。 深読みされたペンネーム ザ・モップス『朝まで待てない』 夏目雅子、賀来千香子、松下奈緒 小泉今日子と中森明菜に心弾まない阿久悠 直木賞への未練 大瀧詠一 不機嫌な作詞家 阿久悠日記を読む 作者: 三田完 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2…

「本屋」は死なない 石橋毅史

原田真弓 棚が見える感覚 もはや商品知識すら、個別具体的にしか使えない 育てたブームをPOSが一気に消費してしまう 伝説の男・伊藤清彦 チェーン店に再就職したが、三日で退職 再度、原田真弓 「本屋」は死なない作者:石橋 毅史発売日: 2012/04/13メディ…

口笛を吹きながら本を売る: 柴田信、最終授業

岩波ブックセンター 芳林堂、斎藤社長 嫌カリスマ書店員 青春期 理想の書店論を言うのは嫌いですよ。 斎藤社長エピソード・その2 経営とは資金繰り 出版社との直取引 柴田信急逝で岩波ブックセンター破産の後だと、「今度のことはね、私、絶対に失敗できな…

安全保障を問いなおす―「九条-安保体制」を越えて

岸と安倍の共通点 94年自社さ連立政権 「左」からの改憲案 集団的自衛権 日韓豪協力 安全保障を問いなおす 「九条-安保体制」を越えて (NHKブックス) 作者: 添谷芳秀 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2016/04/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商…

中国革命を駆け抜けたアウトローたち・その2

紅槍会 中国の村 紅槍会の衰退 共産党内部の「血の粛清」 異姓結拝 1998年の著者あとがき 前回の続き。中国革命を駆け抜けたアウトローたち―土匪と流〓の世界 (中公新書)作者:福本 勝清メディア: 新書 紅槍会 兵匪や土匪から、いったいどうやって村を守れば…

中国革命を駆け抜けたアウトローたち

中華民国時代(1911〜49) 土匪と緑林 党に消された緑林 会党 幇会とマフィア 人質商売 町を破る 官も匪である 兵匪一体 中国革命を駆け抜けたアウトローたち―土匪と流〓の世界 (中公新書)作者:福本 勝清メディア: 新書 中華民国時代(1911〜49) [これまで…

『マルコフの穴』#2「ジャッカルが遠くで」

ツイッターまとめ第二回。 #2「お前が必要としないジャッカルが遠くでますます。」 (kingfish.hatenablog.comからのつづき。) - 「異性愛者の母だよねぇ。別の存在自体がしてる?みたいにまみれてた時分、娘はかないません「男性嫌悪の衰え、とにかく僕の…

考える脳 考えるコンピューター・その2

AI

新皮質への入力は等価 なぜ脳はコンピューターより速い なぜ脳は100ステップで解くことができるのか? 自己連想 前回の続き。 考える脳 考えるコンピューター作者:ジェフ・ホーキンス,サンドラ・ブレイクスリー発売日: 2005/03/24メディア: 単行本 新皮質へ…

考える脳 考えるコンピューター

AI

サール「中国語の部屋」 ニューラルネットワーク 機能主義の解釈のちがい 新皮質 考える脳 考えるコンピューター作者:ジェフ・ホーキンス,サンドラ・ブレイクスリー発売日: 2005/03/24メディア: 単行本 サール「中国語の部屋」 サールの主張では、理解はいっ…

アジア再興・その3 サイイド・クトゥブ

汎アジア主義の野望 ナショナリズム サイイド・クトゥブ 9・11 中国 国民国家 前回の続き。 アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち作者:パンカジ ミシュラ発売日: 2014/10/25メディア: 単行本 汎アジア主義の野望 [1930年NYで]タゴールは、アメリカ人は…

アジア再興・その2 梁啓超、タゴール

アメリカの梁啓超 レーニン タゴール 前回の続き。 アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち作者:パンカジ ミシュラ発売日: 2014/10/25メディア: 単行本 アメリカの梁啓超 [差別虐待されている在米中国人が祖国の自強運動を支援しないことに失望]中国系アメリカ…

アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち

日本海海戦の衝撃 ナポレオンとムスリム 梁啓超 アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち作者:パンカジ ミシュラ発売日: 2014/10/25メディア: 単行本 プロローグ 日本海海戦の衝撃 (略)東郷平八郎率いる日本帝国海軍の小規模な艦隊が、極東をめざして地球を半…

ジブリを世界に売った男 スティーブン・アルパート

ディズニーとの提携 キスシーンを懇願 徳間康快社長 海外のインタビュー 鈴木敏夫の説得術 ゴミ箱をあさるジョン・ラセター 吹替版制作の際の宮崎駿による注意点リスト 早朝散歩 ワイン通なの? アカデミー賞授賞式招待 宮崎駿はかつてこう言っていた。 吾輩…

人工知能とは 中島秀之・西田豊明・池上高志

AI

自由意志はありますか? 三つの立場 スーパー知能が管理する理想社会は幸福か? 自我 心をもつメカを作ることの罪深さ 心を持つメカヘのロードマップ ゲーミフィケーション 人工知能とは 人工知能とは (監修:人工知能学会)作者:松尾 豊,中島 秀之,西田 豊明,…

『マルコフの穴』#1「スタイリッシュ久美子」

ヒロシです、ツイッター始めてみたけど、案の定、ロクに読まれてないので、とりあえずこちらに一週間分まとめるとです。いつまで続くかわからないけど。 - なぞなぞ連合軍は人間を弾圧したのですよ。すると娘はお酒をゆくりなくおやすみのウィッスー。折角ラ…

丸山眞男の敗北 伊東祐吏

「終戦」 “戦後の丸山眞男” レッドパージ ファシズム 「日本の思想」(1957年) 留置場体験、思想弾圧 丸山眞男の敗北 (講談社選書メチエ) 作者: 伊東祐吏 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/08/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブロ…

ニッポン エロ・グロ・ナンセンス・その2 毛利眞人

グロ イット 『東京行進曲』 エロの次はミリとテロ レコード検閲 渡邉はま子〈忘れちゃいやョ〉 内閲方式 「国家総動員」 アイドル 前回の続き。 ニッポン エロ・グロ・ナンセンス 昭和モダン歌謡の光と影 (講談社選書メチエ) 作者: 毛利眞人 出版社/メーカ…

ニッポン エロ・グロ・ナンセンス 昭和モダン歌謡の光と影

変態 エロが跋扈した昭和初期 雑誌『FRONT』 モダンガール モガ・淡谷のり子、 ウルトラ・モダン、尖端ガール ステッキガール、キッスガール 骸骨団、『バッド・ガール』 エロ歌謡第一号 ニッポン エロ・グロ・ナンセンス 昭和モダン歌謡の光と影 (講談…

身体はどのように変わってきたか アラン・コルバン

まえがき(小倉孝誠) 入浴 性の領域での変化 処女性 労働者の肉体的損耗 「怪物」展示 クーベルタン男爵は 独身 『身体の歴史』(全三巻)の内容紹介本だった……。詳しくは『身体の歴史』にてということ。 身体はどのように変わってきたか 〔16世紀から現代…

ツイッター『マルコフの穴』始めました。

ツイッター『マルコフの穴』始めました。右のサイドバーからも行けます。 といっても、マルコフ連鎖で作成したカットアップですけど。 たまに日常の無駄話も書きます。 今のところ設定は150字弱、3時間毎にしてます。 (150字だとちょっと圧迫感ありすぎかな…

学術書の編集者 橘宗吾

はじめに 企画化と原稿化のプロセス、著者への「挑発」 検索機能肥大化による問題 媒介者の役割 「産婆役」、現在の大学のあり方への危惧 査読 大学との関係 名古屋大学出版会の本に他の大学出版とは違う、一般人を惹き付ける何かがあったのは、こういう編集…

遠読――〈世界文学システム〉への挑戦

先に訳者(秋草俊一郎)あとがきから フランス文学 「小説革命」 遠読 冒険という永久機関 遠読――〈世界文学システム〉への挑戦作者:フランコ・モレッティ発売日: 2016/06/11メディア: 単行本 先に訳者(秋草俊一郎)あとがきから 北米の文学研究において、…

バーニー・サンダース自伝 ホワイトハウスのはぐれ者

はぐれ者から最有力候補へ 成功の秘訣 保守派との共闘 壊れているのは政治システムだ 人々と対話し、教育し、組織しろ 自伝本編 1997年の『アメリカ下院のはぐれ者』に「まえがき」と「解説」を足して、2015年に『ホワイトハウスのはぐれ者』として再刊され…

元老・その2 なぜ陸軍を統制できなかったか

対華二十一ヵ条要求 元老存廃をめぐる闘争 大隈、原、山県の死 若い天皇への批判 満州事変 五・一五事件以後 三国同盟を嫌う天皇 前日の続き。 元老―近代日本の真の指導者たち (中公新書)作者:伊藤 之雄発売日: 2016/06/21メディア: 新書 対華二十一ヵ条要求…

元老―近代日本の真の指導者たち 伊藤之雄

元老形成の素地 天皇のサボタージュ 元老制度形成 元老批判 北清事変、山県の台頭 伊藤の死、桂太郎の台頭 山県と大正天皇の力関係 脱元老の動き 元老―近代日本の真の指導者たち (中公新書)作者:伊藤 之雄発売日: 2016/06/21メディア: 新書 元老形成の素地 …

フランク・ザッパ自伝・その2 オーケストラ批判

アートの世界で、最も重要なものは枠組みだ。 オーケストラのアホぶり ギター・スリム 憎むべき慣例 前回の続き。 フランク・ザッパ自伝 作者: フランク・ザッパ,ピ?ター・オチオグロッソ,茂木健 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2004/02/07 メディア…

フランク・ザッパ自伝

『パル・レコーディング・スタジオ』 「猥褻図画作成共同謀議」 初期のLAフリーク・シーン ジョン・ウェイン サイモン&ガーファンクル シカゴの石膏型取屋 解散 フランク・ザッパ自伝 作者: フランク・ザッパ,ピ?ター・オチオグロッソ,茂木健 出版社/メー…