ブローティガン

小説世界のロビンソン その2

第十五章 1952年のスリリングな読書 第十六章 物語の極限――「ラブイユーズ」 第二十一章 未知との遭遇=〈大衆文芸〉 〈エンタテインメント〉 カート・ヴォネガット 第二十八章 ブローティガンの場合 第二十九章 J・アーヴィングの場合 第三十二章 「瘋癲老…

ブローティガン『東オレゴンの郵便局』翻訳比較

(平石貴樹訳) (藤本和子訳) 「天の鳥たち」 「アーネスト・ヘミングウェイのタイピスト」 「庭はなぜ要るのか」 「一九三九年のある午後のこと」 「伍長」 「装甲車 ジャニスに」 「カリフォルニア1964年において高名であること」 平石貴樹が「アメリカ…

再読:柴田さんと高橋さんの小説の読み方・その2

片岡義男、『ゴーストバスターズ』 対称・非対称 「アメリカ」を翻訳できるか ピンチョンとデリーロ バリー・ユアグロー 春樹のカーヴァー訳 大江健三郎 綿矢りさ「You can keep it」 「詩が書けない代表」高橋源一郎 前回の続き。 柴田さんと高橋さんの小説…

再読:柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方

はじめに バーセルミの影響はあったか 文体を持たずに小説は書けるだろうか? 文学は「本当のこと」を言うとは限らない 小説家は種明かしをしてはいけない 村上春樹は日本語の中に英語を「入れた」 コードのこわさ、意味ありげに見えるこわさ 以前にやってる…

Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち

翻訳を持ち込んだバーンバウム アメリカ進出 『ニューヨーカー』に「TVピープル」掲載 プリンストンへ 『ワンダーランド』 Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち 作者: 辛島デイヴィッド 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2018/09…

高橋源一郎、自身の創作活動を語る

拘禁性ノイローゼで大切なことが言えなくなる 『さようなら、ギャングたち』 自分のなかの音楽を聞く 二葉亭四迷、『日本文学盛衰史』 瀬戸内寂聴 現代作家アーカイヴ1: 自身の創作活動を語る 作者: 高橋源一郎,古井由吉,瀬戸内寂聴,平野啓一郎,飯田橋文学会…

破産 カーヴァー評伝その2

『頼むから静かにしてくれ』 サクラメントでの暮らし 糟糠の妻 10年目の危機 破産 夢枕に立った父が53歳で死去 カート・ジョンソン談(最初の編集者で友人) イスラエル シカゴのカート・ジョンソン宅訪問 売れるまでワーキングプア一直線だと思っていたので…

ブローティガン、1976年の春樹

1976年米日で原著と翻訳が同時出版されたブローティガンの小説、全編源一郎直撃なのは当然として、ここはかなり春樹に直撃じゃないって感じ二章「蜘蛛の巣」「橋」から引用。ソンブレロ落下す―ある日本小説作者: リチャード・ブローティガン,藤本和子出版社/…

ブローティガンの小説をワイルドに

ブローティガンの小説『不運な女』を適当にカットして詩にしてみたぜ、ワイルドだろおぉ、いちいち(略)なんてつけないゼエェ。不運な女作者: リチャード・ブローティガン,藤本和子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/09/29メディア: 単行本 クリック: 2…

ブローティガン、談志

ボート 立川談志を悼む 志ん生伝説 前回の流れでブローティガンの初期未発表作、なんつうかタイトルがええね。 なにゆえに無名の詩人たちはいつになっても無名なのか ぼくは眺めていた 世界が苦もなく滑るように通りすぎてゆくのを ヘミングウェイ的世界から…

ブローティガンのラブレター講座

気づくことはなにかを失うことだ ここにすばらしいものがある 恐怖からきみは一人ぼっちになるだろう なんでもないけどなにかある ラブレターを書こうとしているヤングのために、ブローティガン詩集から引用してみたよ。 “Loading Mercury with a Pitchfork”…

石堂淑朗回顧録

「頭の中で虚実がすぐに入り乱れてしまう昨今のことだから、怪しい」などと書いてる著者。偏屈老人の銀幕茫々作者: 石堂淑朗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/03/01メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見る憧れの同級生を…