思想

ハイパーソニック・エフェクト 大橋力

イトゥリ森で出会った音環境 山城祥二と大橋力 〈ハイパーソニック・ネガティブエフェクト〉 脳は何らかの情報入力を求めている 「楽器」としてのカートリッジ ハイレゾリューション・オーディオ ハイパーソニック・サウンドに対応できるマイク ウルトラディ…

イギリス近代の中世主義 マイケル・アレクサンダー

「ゴシック」と「中世」 エドマンド・バーク『フランス革命の省察』 ロマンス フランス革命で出戻った聖職者 歴史と物語 ウィリアム・モリスとエドワード・バーン=ジョーンズ イエズス会のホプキンズ神父 ラスキン、ビアズリー G・K・チェスタトン 二十世紀…

建築史的モンダイ その2

茶室は世界にも稀な建築類型である 茶室における炉の存在とは ガラスは「石」でありえるか? 奈良の都に煉瓦が!? 打放しコンクリートの父 本野精吾、 打放しは型枠の表現 柔構造か剛構造か、それが問題だ! 建築史的モンダイ (ちくま新書) 作者:藤森 照信 …

建築史的モンダイ 藤森照信

泥の大モスク 和館と洋館の併置という謎 横長は悪魔の形式!? 建築史的タテヨコ問題 日本のモクゾウ 焼いて作る!? 城は建築史上出自不明の突然変異 建築史的モンダイ (ちくま新書) 作者:藤森 照信 発売日: 2008/09/01 メディア: 新書 泥の大モスク 泥を干…

リベラリズムはなぜ失敗したのか

はしがき 序 リベラリズムの終焉 リベラルアーツ リベラリズムの自滅後に何が続くのか カール・ポランニー『大転換』 個人の創出 ソルジェニーツィンの指摘 リベラリズムに代わる共同体 リベラリズムはなぜ失敗したのか 作者:パトリック・J・デニーン 発売日…

アフター・リベラル その2

「負の個人主義」 新自由主義とナチズム 「アイデンティティ・リベラリズム」 五つのリベラリズム リベラリズムの「弁証法」 前回の続き。 アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治 (講談社現代新書) 作者:吉田徹 発売日: 2020/09/16 メディア: Kindle版 「負の…

アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治

ファシズムを退けるには資本主義が抑制的になること リベラリズムと民主主義の共存 「資本主義と民主主義の強制結婚」 ネオ・リベラリズムの真の正体 「保守主義」 ヨーロッパのリベラルはアメリカでは保守主義 権威主義政治の台頭 ウエルベック『服従』 ア…

カール・シュミット その2

ロマン主義者批判 例外状況という破れ 「能動的ニヒリズム」 独裁の正統性 ホッブズの奇跡論 リヴァイアサンを壊滅させたスピノザ シュミットの弁明 「内面性」と「合法性」 「例外状況」と「場所確定」 前回の続き。 カール・シュミット-ナチスと例外状況の…

民主主義の非西洋起源について デヴィッド・グレーバー

モースの生い立ち 社会主義者、贈与経済 巻末の「【付録】惜しみなく与えよ――新しいモース派の台頭」だけ読んだ。 民主主義の非西洋起源について:「あいだ」の空間の民主主義 作者:デヴィッド・グレーバー 発売日: 2020/04/22 メディア: 単行本 モースの生…

法的人間 ホモ・ジュリディクス 法の人類学的機能

訳者あとがき プロローグ 人の法的な基盤 唯一にして同一の個人 アイデンティティを保証する〈第三項〉 全面的解放の先にあるもの――解体した人間 法の人間的な統御 従属の新形態 人権の正しい使用法 批判にさらされる人権の正当性 連帯原則を再訪する 法的人…

理念の進化 ニクラス・ルーマン

階級概念 普遍妥当性を判定できる「基準」 二つの議論 理念の進化 発売日: 2017/04/01 メディア: 単行本 階級概念 今日なお、マルクス主義の正統派の外部でも、階級概念はたいてい経済生産との関係によって定義される――だが、とくにマルクス主義者にとって叙…

ロールズ正義論入門 森田浩之

「社会契約論」の系譜 「正しい社会とはなにか」 ヘイトスピーチと誇大広告 所有権は基本的自由には入らない お金より投票権 「平等な自由」と所有権 前半をパラッと読んだ。 ロールズ正義論入門 作者:森田浩之 発売日: 2019/01/31 メディア: 単行本 「社会…

愛国の構造 将基面貴巳

脱キリスト教化と愛国 王党派に乗っ取られた愛国的言説 「ネイション」という概念 「祖国」の概念の変貌 愛国の構造 作者:将基面 貴巳 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/07/26 メディア: 単行本 脱キリスト教化と愛国 このように一六世紀以降、パトリ…

資本主義に出口はあるか 荒谷大輔

フランス革命とルソー ロマン主義 「民族」の問題 ロマン主義化した教養主義 ニュー・リベラリズム ネオ・リベラリズム 「公共空間」は存在したか 日本に入ってきたのはロマン主義化した教養主義……の辺りをチラ読み。 資本主義に出口はあるか (講談社現代新…

英語で味わう名言集 ロジャー・パルバース

教育 経済 NHKギフト~E名言の世界 英語で味わう名言集 心に響く古今東西200の言葉 ( ) 作者:ロジャー・パルバース 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2011/03/16 メディア: 単行本(ソフトカバー) 教育 It is not knowledge, but the means of gaining know…

陸と海 世界史的な考察 カール・シュミット

ルター派のカルヴァン派への憎悪 カルヴィニズムは、戦闘的な新しい宗教だった。 陸と海 世界史的な考察 (日経BPクラシックス) 作者:カール・シュミット 出版社/メーカー: 日経BP 発売日: 2018/08/23 メディア: 単行本 宗教を語りなおす―近代的カテゴリーの…

人工知能が音楽を創る デイヴィッド・コープ

創造性の定義 新しい音楽とは ミニマリズム 数式と創造性の起源 本物の創造性 創造的でないプロセスもたらす感動 ランダム性が人の認識にもたらす混乱 創造性のモデル化 プログラムによる音楽が人間の創造性をサポートする ポピュラー音楽 人工知能が音楽を…

安西水丸 おもしろ美術一年生

水丸さんと最初に出会った頃 村上春樹 似てないことに誇りを持つ すべては線から始まる ベン・シャーン 言葉を浮かべてから絵を描く 水丸さんのすごさは、絵をなぞるとわかる 水丸さんの教え COYOTE SPECIAL ISSUE 安西水丸 おもしろ美術一年生 (Coyote MOOK…

メディアはマッサージである マーシャル・マクルーハン

『観念の冒険』 あなたの仕事 メディアはマッサージである “座る人たちを座らせるための密室” 新しい環境 情報戦争 新装版解説 門林岳史 新装版 メディアはマッサージである 作者: マーシャル・マクルーハン,クエンティン・フィオーレ,南博 出版社/メーカー:…

選択しないという選択 キャス・サンスティーン

デフォルト・ルールの設定 情性の力 個別化したデフォルト・ルールの問題 プライバシー設定を左右するデフォルト・ルール デフォルト・ルールの固着 情報のシグナルとしてデフォルト・ルール 悪いデフォルト・ルール 解説 大屋雄裕 選択しないという選択: ビ…

危機の政治学 カール・シュミット入門

メーストル『フランスについての省察』 ドノソ・コルテス 二つの「完全社会」 ホッブズ、「可死の神」としての国家 危機の政治学 カール・シュミット入門 (講談社選書メチエ) 作者: 牧野雅彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/03/11 メディア: 単行本(…

官僚制批判の論理と心理 デモクラシーの友と敵

官僚制とデモクラシーのジレンマ トクヴィルと官僚制化の情念 ミル「行政との結合」 ルソーとウェーバー 決定の負荷と新自由主義の強さ 官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵 (2011-09-25T00:00:00.000) 作者: 野口雅弘 出版社/メーカー: 中央公論…

リバタリアニズム アメリカを揺るがす自由至上主義

フリーステート・プロジェクト アイン・ランド協会 「リバタリアン」という言葉 リバタリアニズムヘの懐疑 「リバタリアン・パターナリズム」 リチャード・ローティ『アメリカ未完のプロジェクト』 リバタリアニズム-アメリカを揺るがす自由至上主義 (中公新…

丸山眞男話文集 4

戦争観の変化と東アジアの近代化(1988.8) 「権力の偏重」をめぐって(1988.8) 「手段の近代化」 丸山眞男話文集 4 作者: 丸山眞男,丸山眞男手帖の会 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2009/03/20 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブロ…

ページと力 鈴木一誌 その2

輪郭重視の世界観 杉浦康平と書物 版面 前回の続き。 ページと力 ―手わざ、そしてデジタル・デザイン― 増補新版 作者: 鈴木一誌 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2018/12/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 輪郭重視の世界観 [スーパーのチラ…

未来をはじめる: 「人と一緒にいること」の政治学 宇野重規

ルソー カント『啓蒙とは何か』 ヘーゲル、アウフヘーベン 政治と感情 プラグマティズム 中高生を対象にした講演の書籍化。「啓蒙というのは自分の頭の中の理性のスイッチを入れることだ」 未来をはじめる: 「人と一緒にいること」の政治学 作者: 宇野重規 …