人権

アフター・ヨーロッパ ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか

アフター・ヨーロッパ――ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか 作者: イワン・クラステフ,庄司克宏 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/08/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 人権と危機 難民危機は、欧州の政治における支配的な言説と…

自由論―現在性の系譜学 酒井隆史

2001年の本。自由論―現在性の系譜学作者: 酒井隆史出版社/メーカー: 青土社発売日: 2001/06/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 30回この商品を含むブログ (37件) を見る 誰が誰を観察するのか?誰のために?本当のところは? [まず『暗闇のスキャナー』…

政治哲学的考察・その2 宇野重規

前回の続き。政治哲学的考察――リベラルとソーシャルの間作者: 宇野重規出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/05/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るシュミットの考える「代表」とは 左右からの挟撃によって急激に弱体化したワイマール体…

抑止力としての憲法・その3 フーコー

前回の続き。抑止力としての憲法――再び立憲主義について作者: 樋口陽一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/12/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見るフーコーと新自由主義 フーコーと言えば〈国家ぎらい〉の典型であり、理性と法に対する異議申…

抑止力としての憲法・その2 樋口陽一

前回の続き。抑止力としての憲法――再び立憲主義について作者: 樋口陽一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/12/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見る「立憲」という言葉 ここで「立憲主義」は最広義で、すなわち「いかなる権力も制限されていな…

フランス現代史 戦争のタブーを追跡する

フランス現代史 隠された記憶: 戦争のタブーを追跡する (ちくま新書1278)作者: 宮川裕章出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2017/09/05メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る順番を飛ばして、最終章を先に。 アルジェリア戦争、アルキの虐殺 フラ…

啓蒙の精神―明日への遺産 トドロフ

啓蒙の精神―明日への遺産 (叢書ウニベルシタス)作者: ツヴェタントドロフ,Tzvetan Todorov,石川光一出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2008/07/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 21 啓蒙主義への批判 啓蒙思想が形成された時期か…

ふたつの憲法〜・その2 日本主義者の護憲

前回の続き。ふたつの憲法と日本人: 戦前・戦後の憲法観 (歴史文化ライブラリー)作者: 川口暁弘出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2017/07/18メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 日本主義者の護憲 不磨ノ大典をもちいて政党政治を攻撃したのは日…

憲法パトリオティズム 過去の断罪と解消

憲法パトリオティズム (叢書・ウニベルシタス)作者: ヤン=ヴェルナーミュラー,斎藤一久,田畑真一,小池洋平,安原陽平,根田恵多,菅沼博子出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2017/09/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見るまず「監訳者あとがき」…

いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃

いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃作者: ウェンディ・ブラウン,中井亜佐子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2017/05/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る フーコーの先見性 1978年から79年にコレージュ・…

政治的なものについて・その2 右翼ポピュリズム

前回の続き。政治的なものについて ラディカル・デモクラシー作者: シャンタルムフ,酒井隆史,篠原雅武出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2008/08/12メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 25回この商品を含むブログ (19件) を見る 右翼ポピュリズム 右翼ポピ…

日本の近代とは何であったか・その2 三谷太一郎

kingfish.hatenablog.comの追加。日本の近代とは何であったか――問題史的考察 (岩波新書)作者: 三谷太一郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/03/23メディア: 新書この商品を含むブログ (14件) を見る 複数政党制の成立と発展は、世界的に見ても決して一…

路地の子 上原善広

路地の子作者: 上原善広出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/06/16メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る屠殺 牛が引きずり出されると同時に、為野はいつものように、何のためらいもなく勢いよくハンマーを眉間に叩きこんだ。…

謀叛の児: 宮崎滔天の「世界革命」 加藤直樹

謀叛の児: 宮崎滔天の「世界革命」作者: 加藤直樹出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/04/21メディア: 単行本この商品を含むブログを見る熊本民権党 滔天は自らを「謀反の児」「先天的自由民権家」と評したが、そうした反逆精神の原点にあるのが、こ…

憲法改正とは何か: アメリカ改憲史から考える

著者のスタンスは「根拠もなく憲法を神聖視するのはほどほどにして、精神的な改憲論や感情的な護憲論を慎み」というもので、この本(kingfish.hatenablog.com)同様、9条だけ変えて、他のカビ臭い愛国改憲はやるなということなのだろう。 ただ冒頭いきなり、…

ポピュリズム化する世界 国末憲人 ルペン父娘

ポピュリズム化する世界 ―なぜポピュリストは物事に白黒をつけたがるのか?作者: 国末憲人出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2016/09/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る国民戦線、ルペン父娘 [ルペンの「国民戦線」と思われているが]…

ダーク・ドゥルーズ アンドリュー・カルプ 小泉義之

ダーク・ドゥルーズ作者: アンドリューカルプ,Andrew Culp,大山載吉出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/11/28メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 主体――寄せ集めではなく、非-生産 主体性は恥ずべきものである(略) 主体性は、時代と妥協…

保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで

保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書)作者: 宇野重規出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2016/06/21メディア: 新書この商品を含むブログ (16件) を見る はじめに (略)「保守」とは何かとなると、実はかなり怪しい。(略)[結…

マルクス思想の核心・その2 人権批判

前回の続き。マルクス思想の核心 21世紀の社会理論のために (NHKブックス)作者: 鈴木直出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2016/01/22メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見るロックのブルジョワジー擁護 注意深く読んでみると、ジ…

「表現の自由」を求めて・その3 ヘイトスピーチ

前回の続き。「表現の自由」を求めて―アメリカにおける権利獲得の軌跡作者: 奥平康弘出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1999/12/17メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る広告の自由 ひとむかしまえは、広告は憲法上表現の自由の…

死刑に直面する人たち 佐藤大介

ドキュメント 死刑に直面する人たち――肉声から見た実態作者: 佐藤大介出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/01/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る袴田巌の精神状態 [議員時代の保坂展人が2003年に面会した際の会話] 保…

アメリカ・宗教・戦争 西谷修・宇野邦一・鵜飼哲

2003年の本をチラ見。アメリカ・宗教・戦争作者: 西谷修,宇野邦一,鵜飼哲出版社/メーカー: せりか書房発売日: 2003/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 西谷 (略)アフガニスタン攻撃が一段落して以来、いつの間…

国連と帝国 マーク・マゾワー

国連と帝国:世界秩序をめぐる攻防の20世紀作者: マーク・マゾワー,Mark Mazower,池田年穂出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2015/07/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るヤン・スマッツ 第二次世界大戦も終わろうとする頃、ナチ…

本当の戦争の話をしよう 伊勢崎賢治

福島の高校生に行った5日間20時間の授業を書籍化。 「僕も、日本をシャキッとさせなきゃと、発言している部類に入れられているのかもしれない」なんて発言も。本当の戦争の話をしよう: 世界の「対立」を仕切る作者: 伊勢崎賢治出版社/メーカー: 朝日出版社発…

政治的正義 オトフリート・ヘッフェ 人権

人権のあたりをチラ見。政治的正義―法と国家に関する批判哲学の基礎づけ (叢書・ウニベルシタス)作者: オトフリートヘッフェ,Otfried H¨offe,北尾宏之,望月俊孝,平石隆敏出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1994/10メディア: 単行本この商品を含むブロ…

近代政治哲学入門 マルクスの人権批判

前日のつづき。近代政治哲学入門 (叢書・ウニベルシタス)作者: アルノバルッツィ,Arno Baruzzi,池上哲司,岩倉正博出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2002/12メディア: 単行本この商品を含むブログを見るマルクスの人権批判 人間の権利、人権はブルジョ…

マルクスとフランス革命・その3

前回のつづき 後半部はマルクスのテクスト抜粋集。マルクスとフランス革命 (叢書・ウニベルシタス)作者: フランソワフュレ,Francois Furet,今村仁司,今村真介出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2008/02/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) …

共和主義の思想空間・その2

前回のつづき。共和主義の思想空間―シヴィック・ヒューマニズムの可能性作者: 田中秀夫,山脇直司出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2006/07/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見るスコットランド ローランド(低地地方…

カント65歳、フランス革命に熱狂の巻

『啓蒙・革命・ロマン主義―近代ドイツ政治思想の起源 1790‐1800年』啓蒙・革命・ロマン主義―近代ドイツ政治思想の起源 1790‐1800年 (叢書・ウニベルシタス)作者: フレデリック・C.バイザー,Frederick C. Beiser,杉田孝夫出版社/メーカー: 法政大学出版局発売…

人権はナンセンスか否か『権力への懐疑』

チラ見メモ。権力への懐疑―憲法学のメタ理論 (現代憲法理論叢書)作者: 長谷部恭男出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 1991/05/01メディア: ハードカバー クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る人権は「おおげさなナンセンス」か否か? ベンサムは…