人権

法的人間 ホモ・ジュリディクス 法の人類学的機能

法的人間 ホモ・ジュリディクス: 法の人類学的機能 作者:シュピオ,アラン 発売日: 2018/03/16 メディア: 単行本 タイトルから内容がわかりにくいので、巻末の訳者あとがきを先に引用。 本書の議論はシュピオが労働法学者であるからこその知見に満ちている。…

ロールズ正義論入門 森田浩之

前半をパラッと読んだ。 ロールズ正義論入門 作者:森田浩之 発売日: 2019/01/31 メディア: 単行本 「社会契約論」の系譜 ロールズは「社会契約論」と呼ばれる学派の系譜にあり、それを現代の文脈で復活させた人である。だから課題の出発点は過去にある。と同…

アフター・ヨーロッパ ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか

アフター・ヨーロッパ――ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか 作者: イワン・クラステフ,庄司克宏 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/08/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 人権と危機 ブルガリア 中欧の憤り ギリシャ危機 EU危機…

自由論―現在性の系譜学 酒井隆史

2001年の本。自由論―現在性の系譜学作者: 酒井隆史出版社/メーカー: 青土社発売日: 2001/06/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 30回この商品を含むブログ (37件) を見る 誰が誰を観察するのか?誰のために?本当のところは? [まず『暗闇のスキャナー』…

政治哲学的考察・その2 宇野重規

前回の続き。政治哲学的考察――リベラルとソーシャルの間作者: 宇野重規出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/05/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るシュミットの考える「代表」とは 左右からの挟撃によって急激に弱体化したワイマール体…

抑止力としての憲法・その3 フーコー

前回の続き。抑止力としての憲法――再び立憲主義について作者: 樋口陽一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/12/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見るフーコーと新自由主義 フーコーと言えば〈国家ぎらい〉の典型であり、理性と法に対する異議申…

抑止力としての憲法・その2 樋口陽一

前回の続き。抑止力としての憲法――再び立憲主義について作者: 樋口陽一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/12/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見る「立憲」という言葉 ここで「立憲主義」は最広義で、すなわち「いかなる権力も制限されていな…

フランス現代史 戦争のタブーを追跡する

フランス現代史 隠された記憶: 戦争のタブーを追跡する (ちくま新書1278)作者: 宮川裕章出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2017/09/05メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見る順番を飛ばして、最終章を先に。 アルジェリア戦争、アルキの虐殺 フラ…

啓蒙の精神―明日への遺産 トドロフ

啓蒙の精神―明日への遺産 (叢書ウニベルシタス)作者: ツヴェタントドロフ,Tzvetan Todorov,石川光一出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2008/07/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 21 啓蒙主義への批判 啓蒙思想が形成された時期か…

ふたつの憲法〜・その2 日本主義者の護憲

前回の続き。ふたつの憲法と日本人: 戦前・戦後の憲法観 (歴史文化ライブラリー)作者: 川口暁弘出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2017/07/18メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 日本主義者の護憲 不磨ノ大典をもちいて政党政治を攻撃したのは日…

憲法パトリオティズム 過去の断罪と解消

憲法パトリオティズム (叢書・ウニベルシタス)作者: ヤン=ヴェルナーミュラー,斎藤一久,田畑真一,小池洋平,安原陽平,根田恵多,菅沼博子出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2017/09/20メディア: 単行本この商品を含むブログを見るまず「監訳者あとがき」…

いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃

フーコーの先見性 新自由主義の特異性 不平等はあらゆる領域で正当化され、生産性は生産物より優先される フーコーの枠組みの問題点 権限委譲と責任化 いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃作者:ウェンディ・ブラウン発売日: 201…

政治的なものについて・その2 右翼ポピュリズム

前回の続き。政治的なものについて ラディカル・デモクラシー作者: シャンタルムフ,酒井隆史,篠原雅武出版社/メーカー: 明石書店発売日: 2008/08/12メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 25回この商品を含むブログ (19件) を見る 右翼ポピュリズム 右翼ポピ…

日本の近代とは何であったか・その2 三谷太一郎

立憲主義は明治憲法下の体制原理 幕藩体制の合議制 幕末の権力分立論 明治憲法下の権力分立制 藩閥 日本の近代とは何であったか 教育勅語成立過程 - 本と奇妙な煙の続き。 日本の近代とは何であったか-問題史的考察 (岩波新書) 作者:三谷 太一郎 発売日: 20…

路地の子 上原善広

路地の子作者: 上原善広出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2017/06/16メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を見る屠殺 牛が引きずり出されると同時に、為野はいつものように、何のためらいもなく勢いよくハンマーを眉間に叩きこんだ。…

謀叛の児: 宮崎滔天の「世界革命」 加藤直樹

謀叛の児: 宮崎滔天の「世界革命」作者: 加藤直樹出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2017/04/21メディア: 単行本この商品を含むブログを見る熊本民権党 滔天は自らを「謀反の児」「先天的自由民権家」と評したが、そうした反逆精神の原点にあるのが、こ…

憲法改正とは何か: アメリカ改憲史から考える

著者のスタンスは「根拠もなく憲法を神聖視するのはほどほどにして、精神的な改憲論や感情的な護憲論を慎み」というもので、この本(kingfish.hatenablog.com)同様、9条だけ変えて、他のカビ臭い愛国改憲はやるなということなのだろう。 ただ冒頭いきなり、…

ポピュリズム化する世界 国末憲人 ルペン父娘

ポピュリズム化する世界 ―なぜポピュリストは物事に白黒をつけたがるのか?作者: 国末憲人出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2016/09/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る国民戦線、ルペン父娘 [ルペンの「国民戦線」と思われているが]…

ダーク・ドゥルーズ アンドリュー・カルプ 小泉義之

ダーク・ドゥルーズ作者: アンドリューカルプ,Andrew Culp,大山載吉出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/11/28メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 主体――寄せ集めではなく、非-生産 主体性は恥ずべきものである(略) 主体性は、時代と妥協…

保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで

保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書)作者: 宇野重規出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2016/06/21メディア: 新書この商品を含むブログ (16件) を見る はじめに (略)「保守」とは何かとなると、実はかなり怪しい。(略)[結…

マルクス思想の核心・その2 人権批判

前回の続き。マルクス思想の核心 21世紀の社会理論のために (NHKブックス)作者: 鈴木直出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2016/01/22メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見るロックのブルジョワジー擁護 注意深く読んでみると、ジ…

「表現の自由」を求めて・その3 ヘイトスピーチ

前回の続き。「表現の自由」を求めて―アメリカにおける権利獲得の軌跡作者: 奥平康弘出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1999/12/17メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る広告の自由 ひとむかしまえは、広告は憲法上表現の自由の…

死刑に直面する人たち 佐藤大介

ドキュメント 死刑に直面する人たち――肉声から見た実態作者: 佐藤大介出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2016/01/23メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る袴田巌の精神状態 [議員時代の保坂展人が2003年に面会した際の会話] 保…

アメリカ・宗教・戦争 西谷修・宇野邦一・鵜飼哲

「テロ」という言葉 親鸞 靖国 2003年の本をチラ見。 アメリカ・宗教・戦争作者:修, 西谷,邦一, 宇野,哲, 鵜飼メディア: 単行本 「テロ」という言葉 西谷 (略)アフガニスタン攻撃が一段落して以来、いつの間にか次はイラクだということになって、9・11…

国連と帝国 マーク・マゾワー

国連と帝国:世界秩序をめぐる攻防の20世紀作者: マーク・マゾワー,Mark Mazower,池田年穂出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2015/07/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るヤン・スマッツ 第二次世界大戦も終わろうとする頃、ナチ…

本当の戦争の話をしよう 伊勢崎賢治

福島の高校生に行った5日間20時間の授業を書籍化。 「僕も、日本をシャキッとさせなきゃと、発言している部類に入れられているのかもしれない」なんて発言も。本当の戦争の話をしよう: 世界の「対立」を仕切る作者: 伊勢崎賢治出版社/メーカー: 朝日出版社発…

政治的正義 オトフリート・ヘッフェ 人権

人権 「人権の歴史がまだ短い」は近代の自惚れ 自由権 福祉国家 まとめ 人権のあたりをチラ見。 政治的正義―法と国家に関する批判哲学の基礎づけ (叢書・ウニベルシタス)作者:オトフリート ヘッフェメディア: 単行本 人権 憲法の歴史を見ればわかるように、…

近代政治哲学入門 マルクスの人権批判

マルクスの人権批判 ヘーゲルの法=権利批判 国家を現実的な個人として樹立 権力と代表 ルソーは、市民として書いている ルソーは、人間に人間国家を与えようとする。 前日のつづき。 近代政治哲学入門 (叢書・ウニベルシタス)作者:アルノ バルッツィメディ…

マルクスとフランス革命・その3

前回のつづき 後半部はマルクスのテクスト抜粋集。マルクスとフランス革命 (叢書・ウニベルシタス)作者: フランソワフュレ,Francois Furet,今村仁司,今村真介出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2008/02/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) …

共和主義の思想空間・その2

前回のつづき。共和主義の思想空間―シヴィック・ヒューマニズムの可能性作者: 田中秀夫,山脇直司出版社/メーカー: 名古屋大学出版会発売日: 2006/07/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見るスコットランド ローランド(低地地方…