カフカ

文学がこんなにわかっていいかしら 高橋源一郎

文学がこんなにわかっていいかしら (福武文庫) 作者:高橋 源一郎 メディア: 文庫 なぜメタ・フィクションが精彩を欠いているのか ちょっと回り道して考えてみよう。「小説についての小説」はメタ・フィクションと呼ばれるジャンルでは、いちばんありふれたや…

1913 20世紀の夏の季節 その2

前回の続き。 1913: 20世紀の夏の季節 作者: フローリアンイリエス,Florian Illies,山口裕之 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/12/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 2月扉文 マルセル・デュシャンが『階段を下りる裸体No.2…

公開性の根源—秘密政治の系譜学・その2

前回の続き。 公開性の根源?秘密政治の系譜学 作者: 大竹弘二 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2018/04/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 王の二つの身体、『エイコン・バシリケ』 政治神学は支配に正当性を付与するために、主権者…

代表質問 16のインタビュー 柴田元幸

一度読んでいる(kingfish.hatenablog.com)のだが、読んだ記憶がないところがあったので、また読んでみた。代表質問 16のインタビュー作者: 柴田元幸出版社/メーカー: 新書館発売日: 2009/06/19メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (20件)…

ターミナルから荒れ地へ 「アメリカ」なき時代のアメリカ文学

ターミナルから荒れ地へ - 「アメリカ」なき時代のアメリカ文学作者: 藤井光出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2016/03/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る 「国際線ターミナル」にて 飛行機による攻撃を受けて以降、合衆国は愛国的感…

作家はどうやって小説を書くのか カポーティ、ボルヘス

作家はどうやって小説を書くのか、じっくり聞いてみよう! (パリ・レヴュー・インタヴュー I)作者: 青山南出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/11/28メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る トルーマン・カポーティ ――最初はなにを書…

村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事

前半が翻訳作品についての本人の解説、後半が柴田元幸との対談。村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事作者: 村上春樹出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2017/03/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (10件) を見る本当の戦争の話をしよう ここに収められた…

村上春樹と私 ジェイ・ルービン

村上春樹と私作者: ジェイルービン,Jay Rubin出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2016/11/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る夏目漱石『坑夫』を推す春樹 『海辺のカフカ』で言及されるまで、『坑夫』は日本でもほとんど忘れられた作…

「反おもしろくない」でいけ、春樹批評 吉本隆明

吉本隆明未収録講演集第二巻。94年の「物語について」という講演だけ、あまり聴いたことのない話が多かったので引用。 前半が、当時出たばかりの『ねじまき鳥〜』についての話、ここらへんで読むのをやめられそうな可能性があるので、後半の、現代は大衆も高…

レイモンド・カーヴァー評伝

レイモンド・カーヴァー - 作家としての人生作者: キャロル・スクレナカ,村上春樹,星野真理出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2013/07/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る父と母 [父のC・R・カーヴァーが]自分が不運つづきであるこ…

カフカと映画

チラ見。カフカと映画作者: ペーター=アンドレアルト,瀬川裕司出版社/メーカー: 白水社発売日: 2013/03/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 社会人となってからの最初の数年間において、カフカは定期的に芝居、オペレッタ、カバレット、ワ…

カフカとの対話・その2

前日のつづき。カフカとの対話―― 手記と追想 (始まりの本)作者: グスタフ・ヤノーホ,三谷研爾(解説),吉田仙太郎出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/11/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る 当時私は、彼がずっと以前に、猿の人間化を…

カフカとの対話

面白いけど、こんなにカフカとの対話を明確に覚えているものだろうかと思っていたら、解説によれば「<偽書という嫌疑>を内蔵した『対話』」らしい。(ついでにBL受けしそうな雰囲気全開w) 著者から送られてきた原稿にカフカの姿がありありと再現されて…

書物の解体学・その2 吉本隆明

前日のつづき。うまく引用できなかったのでガックリきて、この分量で終了、立ち読み代わり程度に。 書物の解体学 (講談社文芸文庫)作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/06/10メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見る …

カフカの<中国>と同性愛

カフカの“中国”と同時代言説―黄禍・ユダヤ人・男性同盟作者: 川島隆出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2010/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見る ミシェル・フーコーが論じるように、もとより男色という「行為」であ…

私は奴隷だが、私の皇帝は無敵だ

前日のつづき。国家制度とアナーキー作者: ミハイル・バクーニン,左近毅出版社/メーカー: 白水社発売日: 1999/05メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見るロシア帝国解体 汎ゲルマン的な中央集権主義に対して、汎スラヴ的な連合体を…

掟の問題/カフカ&春樹本

ノート〈2〉掟の問題―カフカ・コレクション (白水uブックス)作者: フランツカフカ,Franz Kafka,池内紀出版社/メーカー: 白水社発売日: 2006/10メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る結局アフォリズムしか読まない。 25 この世へと…

『カフカの生涯』

カフカの生涯作者: 池内紀出版社/メーカー: 新書館発売日: 2004/07メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る他人を罵倒したい気持ちを、こんな文章にむせび泣いて解消しようと借りる。 職探しの時点でカフカはいまだ一つの作品も公…