フーコー

試される民主主義(下) その2

憲法裁判所 ニクラス・ルーマン フーコー 前回の続き。 試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想(下) 作者:ミュラー,ヤン=ヴェルナー 発売日: 2019/07/27 メディア: 単行本 憲法裁判所 一九六五年にカール・レーヴェンシュタインは「一九世紀には究極の…

ベンサムのパノプティコン構想

功利主義と自由――統治と監視の幸福な関係 フーコーの「パノプティコン」理解はちょっと違うという話。 『コミュニケーション――自由な情報空間とは何か』(自由への問い 第4巻)から。 コミュニケーション――自由な情報空間とは何か (自由への問い 第4巻) 作者: …

総特集=丸山眞男 現代思想2014年8月増刊号

【討議】丸山眞男を問い直す 川本隆史+苅部 直 近代市民の哀悼劇 丸山眞男と決断の帰趨 金杭 丸山眞男と藤田省三 認識するということの意味 趙星銀 この事態の政治学的問題点 丸山眞男(1960年発表) 現代思想 2014年8月臨時増刊号 総特集◎丸山眞男 -生誕一…

コミュニティ グローバル化と社会理論の変容

ギリシア人にとってのコミュニティ モダニティとコミュニティの喪失 三つコミュニティ概念 「トータル・コミュニティ」 第7章 ポストモダン・コミュニティ まとめ コミュニティ グローバル化と社会理論の変容作者:ジェラード・デランティ,山之内 靖,伊藤 茂…

正義の他者 アクセル・ホネット

ホッブズが「社会哲学」という ルソーが関心をよせたのは ヘーゲルもまた四〇年後の若きカール・マルクスに劣らず トクヴィルとミル フーコー ネガティヴィズムの遺産 正義の他者 〈新装版〉: 実践哲学論集 (叢書・ウニベルシタス)作者:アクセル・ホネット発…

官僚制のユートピア・その2

貧乏人を恥じ入らせる官僚仕事 「クソしょうもない仕事」がもたらす事態 マックス・ヴェーバーとミシェル・フーコー 現代のスコラ学者 企業官僚の支配 「合理性」の傲慢 前回の続き。 官僚制のユートピア テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則作…

自由論―現在性の系譜学 酒井隆史

誰が誰を観察するのか? 世界の捏造化 未曾有の「対案主義」がいま、この社会を支配している。 ロールズの正義論はポスト福祉国家の理論 フーコー、ハイエク 「警察権」は膨張していった 2001年の本。 自由論―現在性の系譜学作者:酒井 隆史発売日: 2001/06/0…

啓蒙 ドリンダ・ウートラム

カントが公的と呼ぶ領域 貸本、コーヒーハウス 啓蒙の世紀 第3章 啓蒙と統治 第10章 啓蒙の終焉 啓蒙 (叢書・ウニベルシタス)作者:ドリンダ・ウートラム発売日: 2017/12/04メディア: 単行本 カントが公的と呼ぶ領域 カントは、理性の使用ができるだけ進めら…

抑止力としての憲法・その3 フーコー

フーコーと新自由主義 ボダン citoyen 前回の続き。 抑止力としての憲法――再び立憲主義について 作者: 樋口陽一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/12/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る フーコーと新自由主義 フーコーと言えば〈国家ぎ…

アメリカ、ヘテロトピア: 自然法と公共性

アメリカにおける「はじまり」 政治の砂漠 アーレント ロレンスにとってのアメリカ ヘテロトピア アメリカ、ヘテロトピア: 自然法と公共性作者:宇野 邦一発売日: 2012/12/14メディア: 単行本 アメリカにおける「はじまり」 アーレントは、こんなようにアメリ…

いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃

フーコーの先見性 新自由主義の特異性 不平等はあらゆる領域で正当化され、生産性は生産物より優先される フーコーの枠組みの問題点 権限委譲と責任化 いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃作者:ウェンディ・ブラウン発売日: 201…

正しい本の読み方 橋爪大三郎

三つのポイント「構造」「意図」「背景」 本の読み方の具体例:マルクス 本の読み方の具体例:レヴィ=ストロース フーコーの誤訳 『理科系の作文技術』 正しい本の読み方 (講談社現代新書)作者:橋爪 大三郎発売日: 2017/09/20メディア: 新書 三つのポイント…

ダーク・ドゥルーズ アンドリュー・カルプ 小泉義之

主体――寄せ集めではなく、非-生産 世界を破壊する理由 共謀 反戦運動の破綻の後に ダーク・ドゥルーズ作者:カルプ,アンドリュー発売日: 2016/11/28メディア: 単行本 主体――寄せ集めではなく、非-生産 主体性は恥ずべきものである(略) 主体性は、時代と妥協…

柄谷行人 インタヴューズ 2002-2013

ロシア革命 なぜイスラム原理主義が出てきたか。 国家の揚棄 柄谷行人インタヴューズ2002-2013 (講談社文芸文庫)作者:柄谷 行人発売日: 2014/03/11メディア: 文庫 ロシア革命 ロシア革命というのは日本人一般に社会主義を知らしめたものですが、同時に、それ…

脱構築とプラグマティズム シャンタル・ムフ編

ローティの長所 ローティの欠点 『2.脱構築とプラグマティズムについての考察』 ジャック・デリダ 脱構築とプラグマティズム 〈新装版〉: 来たるべき民主主義 (叢書・ウニベルシタス)作者:デリダ,ジャック,クリッチリー,サイモン,ラクラウ,エルネスト,ロー…

戦争と政治の間 アーレントの国際関係思想

暴力の表出は権力が危うい徴候 シュミット、パルチザンの理論 権力と暴力 政治の死と戦争の勝利 リベラルな幻想をアーレントは嘲笑した 帝国主義的な「官僚の哲学」 戦争と政治の間――ハンナ・アーレントの国際関係思想作者:パトリシア・オーウェンズ岩波書店…

民主主義のつくり方・その2

前回のつづき。民主主義のつくり方 (筑摩選書)作者: 宇野重規出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/10/15メディア: 単行本この商品を含むブログ (22件) を見る依存への恐怖 [近代の政治思想において]何よりも重視されたのは、個人が他の個人に依存しない…

カール・シュミット入門講義・その2

前日のつづき。カール・シュミット入門講義作者: 仲正昌樹出版社/メーカー: 作品社発売日: 2013/03/02メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (14件) を見る 結局のところ、この箇所でシュミットが言いたいのは、主権とは、「事実上の最高権力…

吉本隆明 全対談集12

『吉本隆明 全対談集12』(青土社) 「吉本隆明の現在」芹沢俊介(1986年) 世界視線 吉本 「人間」という概念は、19世紀の発明品で、べつに永遠不変の概念でないというフーコーの考え方は考古学的だと思います。世界視線という考え方の出所は、むしろ像を上…

完全競争論の世界に敗者はいない

コンペティションとエミュレーションという「二つの競争」の違い。 いきなりあとがきから引用しますよ、スマンソン。 あとがき コンペティションは「負けないようにする」競争観であるのにたいし、エミュレーションは「勝とうとする」競争観であると言ってい…

レヴィ=ストロース伝・その2

ラカンとの友情 ロジェ・カイヨワ 74年アカデミー・フランセーズ選出 フーコー、バルト 前日のつづき。 [帰国後]何年間かの私生活はご難つづきだった。「レヴィ=ストロースは二度めの妻と別れるときに金銭が必要だった。かれはインディオの物品のコレクショ…

カフカの<中国>と同性愛

カフカの“中国”と同時代言説―黄禍・ユダヤ人・男性同盟作者: 川島隆出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2010/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見る ミシェル・フーコーが論じるように、もとより男色という「行為」であ…

なぜホッブズは戦争を削除したのか

kingfish.hatenablog.com 上記からのつづき。チラ見でツマミグイ。夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル作者: 佐々木中出版社/メーカー: 以文社発売日: 2008/11/07メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 327回この商品を含むブログ (49件) を見るなぜ…

夜戦と永遠

中世解釈者革命とは何か 「脱宗教化」したように見せかけて世界をキリスト教化 「信仰の自由」 広告と〈解釈者革命〉 何かが終わりつつあるのだとすれば、それはたぶん中世です 第二部「ピエール・ルジャンドル〜」をチラ読み。 夜戦と永遠 フーコー・ラカン…

第一次大戦とイギリス文学

若者がふぬけで帝国の危機 きれいな戦争 戦争報道はフィクション 第1章 第一次大戦とブルームズベリー・グループ ロレンスがありとする「同性愛」とは 1919年『アメリカ古典文学研究』にて 第一次大戦とイギリス文学―ヒロイズムの喪失 (SEKAISHISO SEMINAR)…