フーコー

ベンサムのパノプティコン構想

フーコーの「パノプティコン」理解はちょっと違うという話。 『コミュニケーション――自由な情報空間とは何か』(自由への問い 第4巻)から。 コミュニケーション――自由な情報空間とは何か (自由への問い 第4巻) 作者: 北田暁大 出版社/メーカー: 岩波書店 発売…

総特集=丸山眞男 現代思想2014年8月増刊号

現代思想 2014年8月臨時増刊号 総特集◎丸山眞男 -生誕一〇〇年- ( )作者: 丸山眞男,埴谷雄高,長谷川宏,最首悟,川本隆史,苅部直,杉田敦出版社/メーカー: 青土社発売日: 2014/07/22メディア: ムックこの商品を含むブログ (7件) を見る 【討議】丸山眞男を問い…

コミュニティ グローバル化と社会理論の変容

コミュニティ グローバル化と社会理論の変容作者: ジェラード・デランティ,山之内靖,伊藤茂出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2006/03/28メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 77回この商品を含むブログ (39件) を見る 第1章 ギリシア人にと…

正義の他者 アクセル・ホネット

正義の他者 〈新装版〉: 実践哲学論集 (叢書・ウニベルシタス)作者: アクセル・ホネット,加藤泰史,日暮雅夫出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2013/05/31メディア: 単行本この商品を含むブログを見る ホッブズ、ルソー ホッブズが「社会哲学」というタ…

官僚制のユートピア・その2

前回の続き。官僚制のユートピア テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則作者: デヴィッド・グレーバー,酒井 隆史出版社/メーカー: 以文社発売日: 2017/12/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る 貧乏人を恥じ入らせる官僚仕事 大局…

自由論―現在性の系譜学 酒井隆史

2001年の本。自由論―現在性の系譜学作者: 酒井隆史出版社/メーカー: 青土社発売日: 2001/06/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 30回この商品を含むブログ (37件) を見る 誰が誰を観察するのか?誰のために?本当のところは? [まず『暗闇のスキャナー』…

啓蒙 ドリンダ・ウートラム

啓蒙 (叢書・ウニベルシタス)作者: ドリンダ・ウートラム,田中秀夫,逸見修二,吉岡亮出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2017/12/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る カントが公的と呼ぶ領域 カントは、理性の使用ができるだけ進めら…

抑止力としての憲法・その3 フーコー

前回の続き。抑止力としての憲法――再び立憲主義について作者: 樋口陽一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2017/12/15メディア: 単行本この商品を含むブログを見るフーコーと新自由主義 フーコーと言えば〈国家ぎらい〉の典型であり、理性と法に対する異議申…

アメリカ、ヘテロトピア: 自然法と公共性

アメリカ、ヘテロトピア: 自然法と公共性作者: 宇野邦一出版社/メーカー: 以文社発売日: 2012/12/14メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログを見る アメリカにおける「はじまり」 アーレントは、こんなようにアメリカにおける「はじまり」につい…

いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃

いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃作者: ウェンディ・ブラウン,中井亜佐子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2017/05/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る フーコーの先見性 1978年から79年にコレージュ・…

正しい本の読み方 橋爪大三郎

正しい本の読み方 (講談社現代新書)作者: 橋爪大三郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/09/20メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る三つのポイント「構造」「意図」「背景」 さて、本を読むとは、著者の思想と付き合うことなんだけれども、三…

ダーク・ドゥルーズ アンドリュー・カルプ 小泉義之

ダーク・ドゥルーズ作者: アンドリューカルプ,Andrew Culp,大山載吉出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/11/28メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 主体――寄せ集めではなく、非-生産 主体性は恥ずべきものである(略) 主体性は、時代と妥協…

柄谷行人 インタヴューズ 2002-2013

柄谷行人インタヴューズ2002-2013 (講談社文芸文庫)作者: 柄谷行人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/03/11メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見るロシア革命 ロシア革命というのは日本人一般に社会主義を知らしめたものですが、同時に、それは…

脱構築とプラグマティズム シャンタル・ムフ編

脱構築とプラグマティズム 〈新装版〉: 来たるべき民主主義 (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャックデリダ,サイモンクリッチリー,エルネストラクラウ,リチャードローティ,シャンタルムフ,Chantal Mouffe,青木隆嘉出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2013…

戦争と政治の間 アーレントの国際関係思想

よくわからぬまま、メモ代わりにザクザク引用したので話がつながらないかも。戦争と政治の間――ハンナ・アーレントの国際関係思想作者: パトリシア・オーウェンズ,Patricia Owens,中本義彦,矢野久美子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/03/29メディア: …

民主主義のつくり方・その2

前回のつづき。民主主義のつくり方 (筑摩選書)作者: 宇野重規出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/10/15メディア: 単行本この商品を含むブログ (22件) を見る依存への恐怖 [近代の政治思想において]何よりも重視されたのは、個人が他の個人に依存しない…

カール・シュミット入門講義・その2

前日のつづき。カール・シュミット入門講義作者: 仲正昌樹出版社/メーカー: 作品社発売日: 2013/03/02メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (14件) を見る 結局のところ、この箇所でシュミットが言いたいのは、主権とは、「事実上の最高権力…

吉本隆明 全対談集12

『吉本隆明 全対談集12』(青土社) 「吉本隆明の現在」芹沢俊介(1986年) 世界視線 吉本 「人間」という概念は、19世紀の発明品で、べつに永遠不変の概念でないというフーコーの考え方は考古学的だと思います。世界視線という考え方の出所は、むしろ像を上…

完全競争論の世界に敗者はいない

コンペティションとエミュレーションという「二つの競争」の違い。 いきなりあとがきから引用しますよ、スマンソン。 あとがき コンペティションは「負けないようにする」競争観であるのにたいし、エミュレーションは「勝とうとする」競争観であると言ってい…

レヴィ=ストロース伝・その2

前日のつづき。 [帰国後]何年間かの私生活はご難つづきだった。「レヴィ=ストロースは二度めの妻と別れるときに金銭が必要だった。かれはインディオの物品のコレクションを売却した。ラカンはその半分を買いとった」。耐えがたいせつなさだった。それらはか…

カフカの<中国>と同性愛

カフカの“中国”と同時代言説―黄禍・ユダヤ人・男性同盟作者: 川島隆出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2010/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見る ミシェル・フーコーが論じるように、もとより男色という「行為」であ…

なぜホッブズは戦争を削除したのか

kingfish.hatenablog.com 上記からのつづき。チラ見でツマミグイ。夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル作者: 佐々木中出版社/メーカー: 以文社発売日: 2008/11/07メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 327回この商品を含むブログ (49件) を見るなぜ…

夜戦と永遠

第二部「ピエール・ルジャンドル〜」をチラ読み。夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル作者: 佐々木中出版社/メーカー: 以文社発売日: 2008/11/07メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 327回この商品を含むブログ (49件) を見る中世解釈者革命とは何…

第一次大戦とイギリス文学

第一次大戦とイギリス文学―ヒロイズムの喪失 (SEKAISHISO SEMINAR)作者: 清水一嘉,鈴木俊次出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2006/03メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る 第2章 戦争の観念史(加藤洋介) 若者がふぬけで帝…