著作権

フィールド・レコーディング入門 柳沢英輔

民族音楽のフィールド・レコーディング クリス・ワトソン 環境音と一体化する感覚 「音楽」のフィールド・レコーディング 水中音の録音作品 超音波を録る プライバシー、著作権の問題 フィールド・レコーディング入門 響きのなかで世界と出会う 作者:柳沢 英…

情報爆発・その2 アン・ブレア

第二章 情報管理としてのノート作成 私から公ヘ ――他者に奉仕するノート 販売目録 書評 編纂者による改変 特認権制度 前回の続き。 情報爆発-初期近代ヨーロッパの情報管理術 (単行本) 作者: アン・ブレア,住本規子,廣田篤彦,正岡和恵 出版社/メーカー: 中央…

文化戦争: やわらかいプロパガンダがあなたを支配する

アドルノ 婉曲語:経済や減税の話をしながら暗に黒人を傷つける 都市開発に利用される文化産業 「サウス・バイ・サウスウェスト」、文化戦争 「慈善・産業複合体」「良心ロンダリング」 MySpaceの栄枯盛衰 文化戦争: やわらかいプロパガンダがあなたを支配す…

誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち

圧縮 MPEG規格競争 逆襲 AAC 海賊エリート「シーン」 孤立した音楽業界 共謀罪 誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち (早川書房) 作者:スティーヴン ウィット 発売日: 2016/09/30 メディア: Kindle版 圧縮 ブランデンブルクはツビッカ…

法のデザイン 創造性とイノベーションは法によって加速する

アンビエンスやノイズの著作権 『Loop-finding-jazz-records』 法のデザイン?創造性とイノベーションは法によって加速する 作者: 水野祐 出版社/メーカー: フィルムアート社 発売日: 2017/02/24 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (4件…

ブロックチェーン・レボリューション

逆のパターンになるんじゃない?というビットコインの夢のような話が続くので、ホンマけ?と思ってたら、第10章で問題点が列記されていた。著者としてはあえてバラ色の未来を強調してみたということなのだろうか。 インターネットの帰還 本物のシェアリング…

ヒットこそすべて・その3 朝妻一郎

70年代の著作権収益事情 おニャン子、ビートルズ ポール・マッカートニー ロバート・メリンの錬金術 88年ウィンドスウェプト・パシフィック・ミュージック設立 対談:秋元康・朝妻一郎 Wink「ボーイズ・ドント・クライ」 前回の続き。 ヒットこそすべて ~オ…

著作権ビジネスの変遷『ティン・パン・アレイの歴史』

『ティン・パン・アレイの歴史』(全64回) ソング・プラッガー ウィットマーク&サンズ シンギング・ストゥージ、ウォーターボーイ ソング・スライド ミリオンセラー ペイオラ旋風 レコードの登場 ASCAPの始まり BMIの誕生と台頭 衰退 ペイオラ、再…

リキテンシュタイン、マンガとの違いを語る

リクテンスタインへの批判 コミックとの違い フラッシュラボ ピカソのパロディ 「ハード」で「感覚がバカになる」 紋切型とマンガ 『第一ポップ時代』第二章。 理論はよくわかるけど、そこから出てきたものが、村上隆だったり……というスッキリしない気分がい…

パブリック/ジェフ・ジャービス

プライベートとパブリック 世論産業 ニューメディアへの敵意 ティーパーティ 前日のつづき。 今日も本題から外れたところを引用。 最後の「武闘派シリーウォーク?」動画も見てね。パブリック 開かれたネットの価値を最大化せよ作者:ジェフ・ジャービス発売…

著作権侵害厳罰化、CMの著作権

厳罰化の歴史 05年の改正 CMの著作権が主張された理由 公的アーカイブス まとめ 日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか 作者:山田 奨治 発売日: 2011/09/15 メディア: 単行本 厳罰化の歴史 著作権法違反の懲役刑は住居侵入や公然わいせつよりも重く、窃盗…

ノーザン・ソングス・その2

解散後の著作権 なぜATVと再契約したのか MPL マイケル・ジャクソン 和解 ソニーATV 前日のつづき。 ノーザン・ソングス 誰がビートルズの林檎をかじったのか作者:ブライアン・サウソール,ルパート・ペリーシンコーミュージックAmazon 解散後の著作…

誰がビートルズの林檎をかじったのか

EMIとの最初の契約 65年税金対策としてノーザン株公開。 当時の著作権事情 ノーザン売却 ビートルズがいかに曲を巻き上げられたかという実に血管プチプチな話ばかりなのでゆめもきぼーもありません。読んでも楽しい気分にはなりません。 [注意:メンドーな話…

昭和45年の著作権法改正

JASRAC概論―音楽著作権の法と管理作者: 紋谷暢男出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2009/11/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (1件) を見る昭和45年まで無料使用 NHKは(略)日本人の作品を放送する場合、当初は著作者…

海洋堂著作権、ブログ市長、久光

チラ見三冊。著作権の世紀 ――変わる「情報の独占制度」 (集英社新書)作者: 福井健策出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/01/15メディア: 新書購入: 7人 クリック: 253回この商品を含むブログ (48件) を見る海洋堂vsフルタ [海洋堂からロイヤルティが契約通…

イギリス出版史、著作権、定価制

物書きの誕生 著作権 児童書と売薬 ゾッキ本 定価制 制限的販売慣習法 イギリス出版史作者:ジョン フェザー発売日: 1991/06/01メディア: 単行本 物書きの誕生 16世紀の終り頃には、広義の文学が、すでに商品化を遂げていた。しかしそうした商業化の報酬はも…

印紙税、18世紀の新聞

前日のつづき。読者の台頭と文学者―イギリス一八世紀から一九世紀へ (SEKAISHISO SEMINAR)作者: 清水一嘉,小林英美出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2008/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (4件) を見る作者の無関心 作者…

18世紀の著作権、読者の台頭

kingfish.hatenablog.com 上記とだぶる話ではあるが。読者の台頭と文学者―イギリス一八世紀から一九世紀へ (SEKAISHISO SEMINAR)作者: 清水一嘉,小林英美出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2008/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含む…

18世紀著作権&ジム・オルーク

スコットランドで印刷業隆盛のわけ 貸本屋 <囲い込み>と著作権 著作権保護期間制限によって英文学隆盛 前日のつづき。 〈海賊版〉の思想‐18世紀英国の永久コピーライト闘争作者:山田 奨治発売日: 2007/12/20メディア: 単行本 スコットランドで印刷業隆盛の…

18世紀の永久著作権闘争

文学の所有権は想像の産物 「永久コピーライト」を粉砕したカムデン卿 18世紀イギリスの大書店主は、 独占の名目 寡占高価格を維持するロンドンで「アン法」の定めた期限が切れた本を低価格で販売したエジンバラの本屋が盗人よばわりされて訴えられた。 〈海…

幾千の本を剽窃し、踊れ!

前日のつづき。 これまた前日同様しつこいようですが、下記引用に同意しつつも、もしパク沢ちゃんに「テメエのHPで死蔵されてた情報をオレが大出版社経由で流通させてやったのだよ」と開き直られたら我慢ならんと思うわけですよ。剽窃の弁明 (エートル叢書)…

剽窃の弁明

えー、なんといいますか、こうして長々と引用していくわけで、著者の主張に同意するところはある。しかし一方で、「エクリチュール」多用族だのポモ学者がパンピーを見下して「未だに必死こいてオリジナリティーとか口にして遅れてるよねー」なんて言うのを…

19世紀の著作権問題

著作の所有権:ふたつの見解 バルザックの訴え 1793年の立法では作者死後10年 得をするのは出版社のみ 納本は検閲につながる ネモ船長 ユイスマンス バルザック、ユゴー、ジュール・ヴェルヌetcを手がけた名編集者の話なのだが、その中から著作権の話。 名編…

ロックを生んだアメリカ南部

以前やった本とダブるところは飛ばして、ついでにそうじゃないとこも飛ばして、まあそんなこんなでテキトーに。ロックの話は全然出てきません、スマンソン。 [https://kingfish.hatenablog.com/entry/20051003">失われた革命 [https://kingfish.hatenablog.c…

封印作品の謎・2

キャンディ・キャンディ裁判 竹熊健太郎が語る、原作者の弱い立場 サンダーマスクの場合 ひろみプロダクション設立の経緯 安易な第二弾ではありません。「差別・言葉狩り」ネタだった前作に代わって、今度は「著作権問題」を扱っています。そこらへん目の付…

ビッグ・ピクチャー

ロングランより『60セカンズ』 ライセンス・ビジネス 歩合制によって俳優の収入は激増 グローバル化で親会社は合従連衡 トム・クルーズの危険なアクション 映画産業収益の中心は劇場からDVD等に移行している。そうなるとへたにちまちまロングラン興行される…

表現の自由vs知的財産権・その2

前回のつづき。表現の自由vs知的財産権―著作権が自由を殺す?作者: ケンブリューマクロード,Kembrew Mcleod,田畑暁生出版社/メーカー: 青土社発売日: 2005/07/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 58回この商品を含むブログ (29件) を見る芸術なんだと強気…

表現の自由vs知的財産権

表現の自由vs知的財産権―著作権が自由を殺す?作者: ケンブリューマクロード,Kembrew Mcleod,田畑暁生出版社/メーカー: 青土社発売日: 2005/07/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 58回この商品を含むブログ (29件) を見るウディ・ガスリーの著作権を管理…

著作権とは何か

記録されていなくても著作物である タイトルに著作権はない ルポルタージュに著作権はない アイディアはパクってよし 作風の模倣は自由 キャラは借用できる(ビジュアルは駄目だが)。 ウォーホールのキャンベル缶 著作権とは何か ―文化と創造のゆくえ (集英…

「著作権を確立した人々」

著作権を確立した人々―福沢諭吉先生、水野錬太郎博士、プラーゲ博士… (成文堂選書)作者: 大家重夫出版社/メーカー: 成文堂発売日: 2004/04メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る浪曲師桃中軒雲右衛門吹込みレコード無断複製での…