ハービー・ハンコック自伝 その6

前回の続き。 ハービー・ハンコック自伝 新しいジャズの可能性を追う旅 作者:ハービー・ハンコック 発売日: 2015/07/10 メディア: 単行本 ウィントン・マルサリス [フレディの遅刻癖にうんざりしていた時に、ウィントンを紹介され、フレディとの交代を思いつ…

ハービー・ハンコック自伝 その5

前回の続き。 ハービー・ハンコック自伝 新しいジャズの可能性を追う旅 作者:ハービー・ハンコック 発売日: 2015/07/10 メディア: 単行本 移籍 [ワーナーでの三枚はマスを獲得できず、放り出されて価値を落とす前に移籍しようとデイヴィッドが画策] ブルース…

ハービー・ハンコック自伝 その4

前回の続き。 ハービー・ハンコック自伝 新しいジャズの可能性を追う旅 作者:ハービー・ハンコック 発売日: 2015/07/10 メディア: 単行本 エレクトリック・ピアノ [『マイルス・イン・ザ・スカイ』を仕上げるためスタジオに行くと、マイルスが「あれを弾け」…

ハービー・ハンコック自伝 その3

前回の続き。 ハービー・ハンコック自伝 新しいジャズの可能性を追う旅 作者:ハービー・ハンコック 発売日: 2015/07/10 メディア: 単行本 コカイン、LSD マイルスはドラッグの問題を抱えていたことで知られているが、私の知っているかぎり、それが理由で仕事…

ハービー・ハンコック自伝 その2

前回の続き。 ハービー・ハンコック自伝 新しいジャズの可能性を追う旅 作者:ハービー・ハンコック 発売日: 2015/07/10 メディア: 単行本 〈ウォーターメロン・マン〉 一九六二年末、私は初めてラテン・グループに入ってライヴを行なった。グループのリーダ…

ハービー・ハンコック自伝

ハービー・ハンコック自伝 新しいジャズの可能性を追う旅 作者:ハービー・ハンコック 発売日: 2015/07/10 メディア: 単行本 ジャズは瞬間に生きる音楽 一九六〇年代半ば、スウェーデンのストックホルム。私はマイルス・デイヴィス・クインテットのピアニスト…

小説世界のロビンソン その2

前回の続き。 小説世界のロビンソン 作者:小林 信彦 メディア: 単行本 第十五章 1952年のスリリングな読書 ぼくらは、次々に発表される〈新しい小説〉、訳されるカミュやカフカを読みながら、並行して、バルザックやサッカレーやドストエフスキーを読む、と…

小説世界のロビンソン 小林信彦

小説世界のロビンソン 作者:小林 信彦 メディア: 単行本 第二章 岩窟と地底の冒険 (略) 野村胡堂、というと、「銭形平次」ですか、と、たいていの人が答える。それだけで、ぼくは、もう、あとの言葉をつづける気を失ってしまう。(略) 昭和初年に書かれた…

文学がこんなにわかっていいかしら 高橋源一郎

文学がこんなにわかっていいかしら (福武文庫) 作者:高橋 源一郎 メディア: 文庫 なぜメタ・フィクションが精彩を欠いているのか ちょっと回り道して考えてみよう。「小説についての小説」はメタ・フィクションと呼ばれるジャンルでは、いちばんありふれたや…

文学王 高橋源一郎

文学王 (角川文庫) 作者:高橋 源一郎 メディア: 文庫 小説の中の子供たち (略) 『小鳥の園芸師』に出てくる、架空の村の子供たちは、昔話の多くがじつはそうであるように、ひどく残酷です。だが、同時にひどく懐かしい気もするのです。それは、この作品に…

スライ&ザファミリーストーンの伝説 その3

前回の続き。 スライ&ザファミリーストーンの伝説 人生はサーカス (P‐Vine BOOKs) 作者:ジェフ・カリス 発売日: 2009/09/18 メディア: 単行本 『暴動』 『暴動』が作られたのは(略)最先端の録音スタジオ、レコード・プラントと(略)三〇年代の銀幕のアイ…

スライ&ザファミリーストーンの伝説 その2

前回の続き。 スライ&ザファミリーストーンの伝説 人生はサーカス (P‐Vine BOOKs) 作者:ジェフ・カリス 発売日: 2009/09/18 メディア: 単行本 結成 [66年4月弟フレディのグループにビル・グラハムから出演依頼。同時期、スライはストーナーズを結成] パワフ…

スライ&ザファミリーストーンの伝説

スライ&ザファミリーストーンの伝説 人生はサーカス (P‐Vine BOOKs) 作者:ジェフ・カリス 発売日: 2009/09/18 メディア: 単行本 フランク・アレラーノ フィリピン系の父親と白人の母親との間に生まれ、音楽好きだったフランク・アレラーノは(略) 「スライ…

デヴィッド・ボウイ インタヴューズ その6

前回の続き。 デヴィッド・ボウイ インタヴューズ 発売日: 2016/12/17 メディア: 単行本 【ボウイの最も影響力の高いアルバム】 「ハンキー・ドリー」(EMI 1971年) ニューヨークからの影響が全面的に表に出ており、“アンディ・ウォーホル”や“クイーン・ビッ…

デヴィッド・ボウイ インタヴューズ その5

前回の続き。 デヴィッド・ボウイ インタヴューズ 発売日: 2016/12/17 メディア: 単行本 『ギター』誌 96年 ――自分が一緒にやりたいと望むギタリストについて、その時その時でどう決めてきたのですか? ボウイ:(略)初期の時代にはミック・ロンソンのプレ…

デヴィッド・ボウイ インタヴューズ その4

前回の続き。 デヴィッド・ボウイ インタヴューズ 発売日: 2016/12/17 メディア: 単行本 「いつかすべてが君のものになるかもしれない……」 『NME』紙 93年 [スウェードのブレット・アンダーソンとの師弟?対談] 1970年代にボウイが発明したグラム・シーン…

デヴィッド・ボウイ インタヴューズ その3

前回の続き。 ラロトンガ島での「戦メリ」ロケで聴いてたのがスタン・ケントン、みたいな話も。 デヴィッド・ボウイ インタヴューズ 発売日: 2016/12/17 メディア: 単行本 未来はあの頃とは同じではない 『NME』紙 80年 [『地球に落ちて来た男』] ニック…

デヴィッド・ボウイ インタヴューズ その2

前回の続き。 デヴィッド・ボウイ インタヴューズ 発売日: 2016/12/17 メディア: 単行本 さよならジギー、そして…… 『メロディ・メイカー』紙 77年 [なぜアメリカからヨーロッパに戻ったか] そろそろあの国に対して飽きが来ているのを自覚していた。と同時に…

デヴィッド・ボウイ インタヴューズ

全671ページ中、179ページからは80年以降のインタビューと知ったら躊躇されるかもしれませんが、安心して下さい、全盛期の回想やインタビュー当時の音楽シーンへのコメント等があるので、最後まで興味深く読めます。 デヴィッド・ボウイ インタヴューズ 発売…

押井守の人生のツボ

押井守の人生のツボ (TOKYO NEWS BOOKS) 作者:押井守 発売日: 2019/08/08 メディア: 単行本 初心者が最初に観るといいアニメを問われ 押井 うーーーーーん、『(科学忍者隊)ガッチャマン』。(略) わたし、『ガッチャマン』を観てなかったら、たぶんアニメス…

ノーバート・ウィーナー伝 その4

前回の続き。 情報時代の見えないヒーロー[ノーバート・ウィーナー伝] 作者:フロー・コンウェイ,ジム・シーゲルマン 発売日: 2006/12/14 メディア: 単行本 ロスアラモス フォン・ノイマンは、水爆に関する秘密研究を継続するために、ロスアラモスに通ってい…

ノーバート・ウィーナー伝 その3 フィードバック

前回の続き。 情報時代の見えないヒーロー[ノーバート・ウィーナー伝] 作者:フロー・コンウェイ,ジム・シーゲルマン 発売日: 2006/12/14 メディア: 単行本 「黄禍論文」 一九四二年二月一日、ウィーナーは最初の公式の報告書をNDRCに送った(略)一二〇枚も…

ノーバート・ウィーナー伝 その2

前回の続き。 情報時代の見えないヒーロー[ノーバート・ウィーナー伝] 作者:フロー・コンウェイ,ジム・シーゲルマン 発売日: 2006/12/14 メディア: 単行本 新しい二進法の論理 電子通信という成長中の領域は、科学的に言うと、不毛な辺境だった。ウィーナー…

情報時代の見えないヒーロー【ノーバート・ウィーナー伝】

情報時代の見えないヒーロー[ノーバート・ウィーナー伝] 作者:フロー・コンウェイ,ジム・シーゲルマン 発売日: 2006/12/14 メディア: 単行本 「ボストンの神童」 [1906年《ワールド》誌で11歳の「ボストンの神童」「アメリカ史上最年少大学生」として紹介さ…

生還 小林信彦

脳梗塞になった状態で書かれた前半の文章がなかなかに面白いというかコワイというか。果たしてこれはいつ頃書かれたものなのか。半年の病院暮しが終わった三週間後に自宅キッチンで転倒骨折し手術した頃に「週刊文春」で初回が掲載されている。 「生還」を書…

ゲイリー・バートン自伝 その3 僕はゲイ

前回の続き。 ゲイリー・バートン自伝 作者:ゲイリー・バートン 発売日: 2017/06/05 メディア: 単行本 《コラム》レッド・ノーヴォ “ヴァイブの父”と言えばライオネル・ハンプトンの名前が即座に浮かぶが(略)ヴィブラフォンが発明される以前の二〇年代にシ…

ゲイリー・バートン自伝 その2 モンク、エリントン

前回の続き。 ゲイリー・バートン自伝 作者:ゲイリー・バートン 発売日: 2017/06/05 メディア: 単行本 『ブロンド・オン・ブロンド』、チェット・アトキンス [ディランの『ブロンド・オン・ブロンド』]に影響を受け、いまも素晴らしい記憶として心に残る自分…

ゲイリー・バートン自伝

ゲイリー・バートンに興味がない人にも勧められる点。 著者が好きだったり交流があったりしたジャズ・ミュージシャンについてのコラムが面白いのでジャズ・エッセイが好きな人にいいかも。 ゲイを自覚する1943年生まれの米国人がカミングアウトに至るまでど…

MELOPHOBIA 安川奈緒

MELOPHOBIA 作者: 安川奈緒 出版社/メーカー: 思潮社 発売日: 2006/12 メディア: 単行本 クリック: 90回 この商品を含むブログ (10件) を見る 玄関先の攻防 1 「おまえがかつて見たものを俺が見ることはないということには耐えられない」 避けたかった豚の…

エルヴィス・プレスリー〈上〉その3

前回の続き。 エルヴィス・プレスリー〈上〉―メンフィス・マフィアの証言 (フラッシュアウト・スターボックス) 作者:ナッシュ,アラナ,ラッカー,マーティ,スミス,ビリー,ファイク,ラマー メディア: 単行本 シャルル・ボワイエ ラマー エルヴィスはとてもドラ…