昭和

僕は珈琲 片岡義男

まずい珈琲豆 植草甚一さん 『黒い傷あとのブルース』 香港クレージー作戦、一九六三年 こうも考えた 僕は珈琲 僕は珈琲 作者:片岡 義男 光文社 Amazon まずい珈琲豆 日本が国際コーヒー協定に参加したのは一九六四年だった。当時の日本は、珈琲市場として新…

本邦ストリップ考―まじめに (小沢昭一座談)

戦後ストリップ史 Ⅰ 深井俊彦(演出家) 残酷ショー、金髪ヌード 戦後ストリップ史 Ⅱ 中谷陽 女剣劇からストリップははじまっているんですね 天狗ショウ 一条さゆりの裁判記録から 証人 田中小実昌(文筆業) 被告人 一条さゆりこと池田和子 小沢昭一 季刊藝…

秋吉敏子と渡辺貞夫 西田浩

23歳の秋吉敏子 上京 バド・パウエル 敗戦で花開いたジャズ ジャズ黄金時代 美空ひばり バークリー入学 恵まれたスタート 秋吉敏子と渡辺貞夫 (新潮新書) 作者: 西田浩 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2019/08/08 メディア: 新書 この商品を含むブログを見…

中曽根インタビュー ジャパン・ストーリー 昭和・平成の日本政治見聞録

中曽根がハンサム? 靖国問題 分祀の問題 自民党のパラドックス 新自由クラブ 田中角栄 三木おろし 中曽根康弘 橋本龍太郎 『代議士の誕生』 選挙制度改革 著者が日本で研究を始めた時に便宜を図ってもらったせいか、中曽根には好意的。 ジャパン・ストーリ…

定本 和田誠 時間旅行

時間旅行インタビュー(1997年) 多摩美 デザイン誌「アイデア」 ライトパブリシティ入社 横尾忠則、篠山紀信 東京イラストレーターズ・クラブ 定本 和田誠 時間旅行 作者: 和田誠 出版社/メーカー: 玄光社 発売日: 2018/08/31 メディア: 単行本 この商品を…

歌謡曲が聴こえる 片岡義男

一九六二年、夏の終わり、竹芝桟橋 黙って見ていた青い空 夜の新宿 フランク永井 一世代前で素材が歌謡曲でもなんとなく春樹の先駆け感が出てる第一章。第三章は橋本治に先駆けてか。 歌謡曲が聴こえる (新潮新書 596) 作者: 片岡義男 出版社/メーカー: 新潮…

東京12チャンネル運動部の情熱・その2

女子プロレス “真剣勝負”のキックボクシング モハメド・アリとニューラテンクォーター やらせの時代 箱根駅伝 日本一早いスポーツニュースを作れ! あとがき 前回の続き。 東京12チャンネル運動部の情熱 作者: 布施鋼治 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 201…

日本プラモデル六〇年史 小林昇

マルサン 戦記物ブーム 動くことへのこだわり 驚愕のマルサン倒産 ミニ四駆 田宮俊作氏インタビュー 日本プラモデル六〇年史 (文春新書) 作者: 小林昇 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/12/20 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る マル…

選曲の社会史 「洋楽かぶれ」の系譜・その2

第三章横浜・本牧 第5章 南カリフォルニアに雨は降らない 第六章 松岡直也のVディスク 若い兵士に不評だった米軍放送とPXのレコード 前回の続き。 選曲の社会史 「洋楽かぶれ」の系譜 作者: 君塚洋一 出版社/メーカー: 日本評論社 発売日: 2018/03/30 メ…

丸山眞男話文集 1

現状維持と現状打破(1936年頃) 二十四年目に語る被爆体験(69年) 1936年頃に書かれたメモなのだけど、切迫感があまりないことにビックリ。 丸山眞男話文集 1 作者: 丸山眞男,丸山眞男手帖の会 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2008/05/17 メディア: …

ファシスト的公共性―総力戦体制のメディア学

記者飼いならし 戦前から継続したメディアシステム 思想戦 転向者を利用 大東亜「共貧圏」 観光立国 『ドイツ国民に告ぐ』 後半をチラ見。 ファシスト的公共性――総力戦体制のメディア学作者:佐藤 卓己発売日: 2018/04/05メディア: 単行本 記者飼いならし 情…

まわり舞台の上で 荒木一郎・その3

松田優作 村川透 倉本聰『たとえば、愛』 烏丸せつこ 受け手あっての芝居 小説 『シャワールームの女』 フェイク論 対談:亀和田武 梶芽衣子 愛の終わり(小川知子) ONE(桃井かおり)、あがた森魚の起用 辛子色のアルバム(中村雅俊) Lazy Lady Blues…

まわり舞台の上で 荒木一郎・その2

東映ポルノ路線 ポルノの裏の帝王 頭脳警察 『鉄砲玉の美学』主演:渡瀬恒彦 伊佐山ひろ子 曾根中生、内田裕也 役作り 神経症 若山富三郎 『悪魔のようなあいつ』沢田研二 桃井かおりをプロデュース 桃井かおりの作り話 色々難しい桃井 前回の続き。 まわり…

昭和と歌謡曲と日本人 阿久悠

無名の意地――「朝まで待てない」 「ざんげの値打ちもない」 「また逢う日まで」 「京都から博多まで」 「あの鐘を鳴らすのはあなた」 「どうにもとまらない」 「五番街のマリーヘ」 「恋のダイヤル6700」 「さらば友よ」 「ひまわり娘」 第5章以外は、…

相倉久人にきく昭和歌謡史

ポップス化現象の崩壊 笠置シヅ子「ラッパと娘」 「山寺の和尚さん」 新田八郎「南洋航路(ラバウル小唄)」 コロムビア合唱団「比島決戦の歌」 美空ひばり「真っ赤な太陽」 タモリとジャズメン 山口百恵「ひと夏の経験」 山口百恵「イミテーション・ゴール…

音楽家 村井邦彦の時代

慶應ビッグバンドサークル コルトレーン死去 荒井由実 アルファミュージック誕生 アメリカ村 荒井由実デビュー 山上路夫 赤い鳥解散 荒井由実デビューコンサートに勝新 「ファースト&ラストコンサート」 [アルファの伝説] 音楽家 村井邦彦の時代 作者: 松木…

自由と平等の昭和史・その2

民政党の2つの民主主義 「革命」と「転向者」たちの昭和 前回の続き。 自由と平等の昭和史 一九三〇年代の日本政治 (講談社選書メチエ)作者:坂野 潤治発売日: 2009/12/11メディア: 単行本 民政党の2つの民主主義 第2章『民政党の2つの民主主義――永井柳太郎と…

不機嫌な作詞家 阿久悠日記を読む

47歳、鬱。 深読みされたペンネーム ザ・モップス『朝まで待てない』 夏目雅子、賀来千香子、松下奈緒 小泉今日子と中森明菜に心弾まない阿久悠 直木賞への未練 大瀧詠一 不機嫌な作詞家 阿久悠日記を読む 作者: 三田完 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2…

ニッポン エロ・グロ・ナンセンス・その2 毛利眞人

グロ イット 『東京行進曲』 エロの次はミリとテロ レコード検閲 渡邉はま子〈忘れちゃいやョ〉 内閲方式 「国家総動員」 アイドル 前回の続き。 ニッポン エロ・グロ・ナンセンス 昭和モダン歌謡の光と影 (講談社選書メチエ) 作者: 毛利眞人 出版社/メーカ…

ニッポン エロ・グロ・ナンセンス 昭和モダン歌謡の光と影

変態 エロが跋扈した昭和初期 雑誌『FRONT』 モダンガール モガ・淡谷のり子、 ウルトラ・モダン、尖端ガール ステッキガール、キッスガール 骸骨団、『バッド・ガール』 エロ歌謡第一号 ニッポン エロ・グロ・ナンセンス 昭和モダン歌謡の光と影 (講談…

ヒットこそすべて・その2 朝妻一郎 ナイアガラ経緯

パシフィック音楽出版入社まで カレッジ・フォーク誕生のいきさつ 二度目の渡米 エレック、ナイアガラ 『A LONG VACATION』 ムーンライダーズ 前回の続き。 ヒットこそすべて ~オール・アバウト・ミュージック・ビジネス~ 作者: 朝妻一郎 出版…

日中戦争 古屋哲夫

なぜ「事変」なのか? 満鉄付属地 満蒙特殊利益論 「満蒙」の秩序維持が「自衛に」 南京政府樹立と「現地保護」 実現しなかった政策転換 反英意識の高まり、そしてアメリカ登場 全面撤兵か対米戦争か 忘れられた日中戦争 「日中戦争を外側から処理するために…

私の1960年代 山本義隆の丸山眞男批判

丸山眞男批判 廣松渉、ちょっといい話 回想はこんな感じ。 丸山眞男を批判しつつも、「現代日本はデモクラシーが至上命令として教典化される危険が多分に存する。それはやがて恐るべき反動を準備するだろう。」といった主張は評価していると著者。 私の1960…

踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽

『ドドンパ誕生』裏話 タイトルから来る期待が大きすぎたからなのか、もっと面白くてもいいはずなのに……で終了。 学者スタンスだからなのだろうか。 踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽 (NHK出版新書) 作者: 輪島裕介 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 20…

昭和天皇の戦後日本 自主憲法の「空間」

日本主導による明治憲法改正が可能だった 「押しつけ」論は情念論にすぎない 「東京裁判」問題 張作霖爆殺事件から敗戦までの17年間についての天皇「独白」 東条英機 昭和天皇の戦後日本――〈憲法・安保体制〉にいたる道 作者: 豊下楢彦 出版社/メーカー: 岩…

永山則夫 封印された鑑定記録 堀川惠子

二度と裁判の精神鑑定はやらない そんな石川の経歴 石川の人生の分岐点となった、ある非行少女 第二次精神鑑定 中央公論社を辞めた井出孫六39歳 母代わりの優しい長女セツ 家出 連続射殺犯永山則夫の精神鑑定に使われた100時間に及ぶ聞き取りテープが存在し…

帝国ニッポン標語集

国民精神総動員 防空 国産愛用 生活刷新 国策実践いろは歌留多 戦時国策スローガン全記録。 帝国ニッポン標語集―戦時国策スローガン・全記録作者:森川 方達メディア: 単行本 国民精神総動員 昭和8年 権利は捨てても 義務は捨てるな 明るい道を 明るく通れ 昭…

言論抑圧 矢内原事件の構図

矢内原の「植民政策」論 言論活動時期 「国家の理想」削除 講演「神の国」 「発禁」すれすれの編集ライン 教学局。文部官僚・伊東延吉 蓑田胸喜編集『日本原理』誌の矢内原批判 情報局二課「中央公論社をぶっつぶす」 言論抑圧のプロセス 言論抑圧 - 矢内原…

帝都東京ブラックアウト計画

帝都東京ブラックアウト計画 米穀統制法で国家と農民が結合 時代は「ファッショ」 官僚の台頭 蠟山政道 ナチスに注目 厚生省創設 前回のつづき。 戦前昭和の国家構想 (講談社選書メチエ)作者:井上 寿一発売日: 2012/05/11メディア: 単行本(ソフトカバー) …

評伝 服部良一

メッテルの導き 「前野港造アンド・ヒズ・オーケストラ」 鳥取春陽 エログロ 上京 コロムビア入社 曲も登場人物もよく知らないから、それほど楽しめないかと思いきや、かなり面白い。古い既成音楽にジャズ魂をぶつけんと苦闘する服部良一その他の青春群像、…