Classic

エレベーター・ミュージック BGMの歴史

堅苦しい宮廷音楽を「軽音楽」に 未来派の音楽 サティ「家具の音楽」 ハックスリー、ザミャーチン 軽音楽、ビクター・ヤング、モートン・グールド ミューザック 「缶詰音楽」と戦ったペトリロ トーキーの音楽、プロダクション音楽 ポール・ウェストン、ジャ…

サステナブル・ミュージック これからの持続可能な音楽のあり方

はじめに ヒューマニズムによる音楽の疎外 クラシック音楽という生政治 人種主義にいたる比較音楽学 ポピュラー音楽が背負ったもの ノイズの排除と共存 音楽からの身体性の排除 「楽しい音楽」思想が生むもの 画一化される情動と、その再生産としての音楽 こ…

音楽療法を考える 若尾裕

音楽療法家、ポール・ノードフの思想 音楽療法士の音楽技術 高齢者のための音楽療法、ヴァーチャルな音感 楽しい音楽活動 音楽療法のための音楽美学 音楽療法の美学 調的和声音楽と資本主義 フラジャイルな音楽 コミュニティ音楽療法 ブリュンユルフ・スティ…

作曲の科学 美しい音楽を生み出す「理論」と「法則」

アフリカンリズムを学ぶ メロディと和声の関係 対位法 「ジャズの父」ドビュッシー 和声学の影響を受けた伝統音楽からポップスやロック 「音符がすべて」ではない 「減4度」の音程 語られるレベルがまちまちなので、そこらへんでアマレビューでは文句が出て…

アメクラ! ポップ・ミュージック・ファンのための新しいクラシック音楽案内

「迷った時には墓参り」 フィラデルフィアは弦がいい エルヴィスの憧れ、マリオ・ランツァ 山下達郎とイタリアン・テノール オペラ ノエル・ギルバート アメクラ事情を知るにはアマプラでやってる『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』を観るといいらしい…

明治のワーグナー・ブーム その2

洋楽普遍主義 音楽取調掛の海外広報 「仙人」ケーベル 久野ひさの「意志と情熱」 活字で音楽に感動する 姉崎嘲風、ドイツ贔屓から嫌独家へ なぜ、反ユダヤのワーグナー崇拝に行き着いたか 前回の続き。 明治のワーグナー・ブーム 近代日本の音楽移転 (中公叢…

明治のワーグナー・ブーム 近代日本の音楽移転

明治のワグネリアン 姉崎嘲風 近代日本の音楽移転 浄瑠璃の家元が洋楽を学ぶ 日本人にとっての西洋音楽 西洋人の耳に響いた邦楽 開拓者伊沢修二 「国策」という考え方 音楽の効用、「国楽」 洋楽流入ルート 「お雇い」外国人ディトリヒ 明治のワーグナー・ブ…

エリック・サティの世界 ユリイカ 2016年1月臨時増刊号

坂本龍一×小沼純一 エゾテリック・サティの時代――竹下節子 サティのイロニー 椎名亮輔 エリック・サティと芸術キャバレー 室田尚子 エリック・サティとその時代 ガブリエル・フルニエ ユリイカ 2016年1月臨時増刊号 総特集◎エリック・サティの世界 作者: 小…

グールドの野望、ドビュッシーは印象派じゃない

「十九世紀系」vs「ザッハリヒ系」 グレン・グールドの野望 ドビュッシーは印象派じゃない 前回のつづき。 どこまでがドビュッシー?――楽譜の向こう側 作者: 青柳いづみこ 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2014/10/18 メディア: 単行本 この商品を含むブロ…

どこまでがドビュッシー? 青柳いづみこ

グールド ドビュッシーとポー オーリッジ ショパンとリスト どこまでがドビュッシー?――楽譜の向こう側 作者: 青柳いづみこ 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2014/10/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る グレン・グールド 27歳の記憶 [DVD] …

バート・バカラックとディートリッヒ

バーンスタイン ジャズと初体験 マッギル大学音楽院 ハル・デイヴィッド マレーネ・ディートリッヒ 冒頭、未熟児で生まれた子供へのいい話があり、感動しつつ読みすすめると、その子の悲惨な生涯や、バカラックのゆるーい下半身話が展開されるので、自伝作家…

西洋音楽論

アフタービート(=UP BEAT) ベートーヴェン 『運命』 装飾音、モーツァルト ドミナント スウィング 邦楽 ボウイング 西洋音楽論 クラシックに狂気を聴け (光文社新書)作者:森本 恭正発売日: 2011/12/16メディア: 新書 アフタービート(=UP BEAT) そもそ…

ガーシュインと鬼畜性交

毎度の愚痴でなんですが、自分のつくっている音楽を誰も聴かないのは何故か、それはゴミだから。ゴミでも世間に流通しやすくつくればもう少しどうになかなるのかもしれないが、なんだかそれはツマラナイ(昨日の話にも通じるものが)。 1.質を上げればいい…

グレン・グールド発言集

グレン・グールド発言集作者: グレン・グールド,ジョン・P.L.ロバーツ,宮澤淳一出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2005/09/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (11件) を見る若人へのアドバイス 「お互いの演奏を聴くのをや…

西洋音楽史 岡田暁生

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)作者: 岡田暁生出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/10/01メディア: 新書購入: 25人 クリック: 169回この商品を含むブログ (217件) を見る以下のような定義に鼻白む方もおられましょうが、色々面白い話し…

クラシック音楽の政治学

クラシック音楽の政治学作者: 渡辺裕,増田聡出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2005/04メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (9件) を見る「クラシック音楽」だけ「純粋」でいられるか ハワイアンなどというシロモノは、観光客なしには、そのジ…

ピアノと平均律の謎

調律という名の妥協 エンドレスチューニング 素敵なら、ぼやけていても全く構わないと思うが 調律師だけが知るせまい領域 波紋がゆらめき光り輝く輪が生まれた中世の音楽 なんだか最後の方は村上春樹の世界 ピアノと平均律の謎―調律師が見た音の世界作者:ア…

ハイブラウ/ロウブラウ・その3

プロアマの壁が生じる 文化統制の確立 白黒映画のカラー化問題に関して 前々日の続き。 ハイブラウ/ロウブラウ・その2 - 本と奇妙な煙 ハイブラウ/ロウブラウ―アメリカにおける文化ヒエラルキーの出現 作者: ローレンス・W.レヴィーン,Lawrence W. Levine,…

ハイブラウ/ロウブラウ

大衆娯楽だったシェイクスピア シェイクスピアの神聖化にともない バンドとオーケストラの区別なし 大衆から離れてどうするか、 神聖化により、素人音楽は駄目なものとされる ハイブラウ/ロウブラウ―アメリカにおける文化ヒエラルキーの出現 作者:ローレンス…

錬金術とストラディヴァリ・その2

前日の続き。錬金術とストラディヴァリ―歴史のなかの科学と音楽装置作者: トマスレヴェンソン,Thomas Levenson,中島伸子出版社/メーカー: 白揚社発売日: 2004/07メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る元祖MIDI。紙ロール式のプレ…

錬金術とストラディヴァリ

錬金術とストラディヴァリ―歴史のなかの科学と音楽装置 作者: トマスレヴェンソン,Thomas Levenson,中島伸子 出版社/メーカー: 白揚社 発売日: 2004/07 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商品を含むブログ (1件) を見る 音楽に世界全てがある。 神に対す…

楽器と身体・その2

ムネに、アシに、ときめくオヤジ。 乗馬も横乗りかよ! 独&墺の道路事情。高速道路は無料じゃねえ。 19世紀の神童はラッパーの如くスキャンダラス 女性兵士の最後の姿 前日より続いてます。 楽器と身体―市民社会における女性の音楽活動 作者:フライア ホフ…

十八世紀、素人音楽は太陽だった

音楽がサブカルだった時代。 プロの苦しい生活、素人への恨み節。 1783年の『音楽マガジン』より。 音楽における女性差別てなフェミ本。それはそれで面白いのだが、とりあえず後回しにして、これを借りた目的である十八世紀音楽におけるプロアマ問題から。ま…