ヴェーバー

カール・シュミット――ナチスと例外状況の政治学

出自による疎外感 政治学の神学的基礎 「中心領域」の変遷 「決断主義」「政治の世界」 ヒトラーとベンヤミンの議会観 自由主義と民主主義の異なる原理 シュミットとロマン主義 カール・シュミット-ナチスと例外状況の政治学 (中公新書) 作者:蔭山 宏 発売日…

試される民主主義(下) その2

憲法裁判所 ニクラス・ルーマン フーコー 前回の続き。 試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想(下) 作者:ミュラー,ヤン=ヴェルナー 発売日: 2019/07/27 メディア: 単行本 憲法裁判所 一九六五年にカール・レーヴェンシュタインは「一九世紀には究極の…

試される民主主義 その2

官僚制とデマゴギー ヴェーバーの処方箋 信条倫理と責任倫理は相互に補完的 多元主義 前回の続き。 試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想(上) 作者:ヤン=ヴェルナー ミュラー 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/07/27 メディア: 単行本 官僚制…

試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想(上)

「職業としての政治」 君主なき共和制 「世界を支配する教授」ウィルソン ケマル・アタテュルク 「塹壕民主主義」と「溶融した大衆」 試される民主主義 20世紀ヨーロッパの政治思想(上) 作者:ヤン=ヴェルナー ミュラー 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 20…

民主主義を救え! その2

「独立行政機関」 「ライバルの政治が、敵の政治に置き換えられていく」 なぜミシガンの田舎でポピュリスト支持が高まるのか 前回の続き。 民主主義を救え! 作者: ヤシャモンク,Yascha Mounk,吉田徹 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/08/29 メディア:…

官僚制批判の論理と心理 デモクラシーの友と敵

官僚制とデモクラシーのジレンマ トクヴィルと官僚制化の情念 ミル「行政との結合」 ルソーとウェーバー 決定の負荷と新自由主義の強さ 官僚制批判の論理と心理 - デモクラシーの友と敵 (2011-09-25T00:00:00.000) 作者: 野口雅弘 出版社/メーカー: 中央公論…

1913 20世紀の夏の季節 その3

5月「世界の脱魔術化」 6月『大いなる幻影』 9月 デュシャン 10月 ベンヤミン 11月 デュシャン 前回の続き。 1913: 20世紀の夏の季節 作者: フローリアンイリエス,Florian Illies,山口裕之 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/12/24 メディア: 単…

丸山眞男話文集 4

戦争観の変化と東アジアの近代化(1988.8) 「権力の偏重」をめぐって(1988.8) 「手段の近代化」 丸山眞男話文集 4 作者: 丸山眞男,丸山眞男手帖の会 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2009/03/20 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブロ…

正義の他者 アクセル・ホネット

ホッブズが「社会哲学」という ルソーが関心をよせたのは ヘーゲルもまた四〇年後の若きカール・マルクスに劣らず トクヴィルとミル フーコー ネガティヴィズムの遺産 正義の他者 〈新装版〉: 実践哲学論集 (叢書・ウニベルシタス)作者:アクセル・ホネット発…

官僚制のユートピア・その2

貧乏人を恥じ入らせる官僚仕事 「クソしょうもない仕事」がもたらす事態 マックス・ヴェーバーとミシェル・フーコー 現代のスコラ学者 企業官僚の支配 「合理性」の傲慢 前回の続き。 官僚制のユートピア テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則作…

自由論―現在性の系譜学 酒井隆史

誰が誰を観察するのか? 世界の捏造化 未曾有の「対案主義」がいま、この社会を支配している。 ロールズの正義論はポスト福祉国家の理論 フーコー、ハイエク 「警察権」は膨張していった 2001年の本。 自由論―現在性の系譜学作者:酒井 隆史発売日: 2001/06/0…

抑止力としての憲法・その2 樋口陽一

「立憲」という言葉 「憲法を創る力」=旧体制を壊す力 ルソーVS立憲主義? 防御権、保護義務論 social tyranny 自己統治秩序 前回の続き。 抑止力としての憲法――再び立憲主義について 作者: 樋口陽一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/12/15 メディ…

フランス革命と身体―性差・階級・政治文化

第2章 エリアスとシュミット 第9章 初めと終わりだけ読んだ。 フランス革命と身体―性差・階級・政治文化作者:ドリンダ ウートラム発売日: 1993/07/01メディア: 単行本 第2章 エリアスとシュミット ノルベルト・エリアスによって問いかけられないままに残…

ポピュリズムとは何か ヤン=ヴェルナー・ミュラー

ポピュリストは、ポピュリストとして統治できる 「憤懣を抱く人びと」ではない 政権についたポピュリスト 非リベラルな民主主義 テクノクラシーとポピュリズムは合わせ鏡 ポピュリズムについての七つのテーゼ ポピュリズムとは何か作者:ヤン=ヴェルナー・ミ…

市民の共同体 国民という近代的概念について

「市民」の新たな支配 国民とは歴史的構築物 教会と国家との分離 フランス 1789年と福祉国家 市民の共同体: 国民という近代的概念について (叢書・ウニベルシタス)作者:ドミニク シュナペール発売日: 2015/05/27メディア: 単行本 「市民」の新たな支配 しか…

『正戦と内戦』その2 戦勝国による正統性

法秩序の精神的な浸食、『リヴァイアサン』 国家主義への恐怖 敗戦と革命による転機 国際連盟による「〈現状〉の正統性の保障」 その法を誰が決定しているのか 帝国主義の新たな方法、規範を通じたコントロール 前日の続き。 正戦と内戦 カール・シュミット…

統治新論・その2 大竹弘二・國分功一郎

マックス・ヴェーバー ベンヤミン シュミット 憲法改正の限界 「押しつけ憲法」のトラウマ シュミットの同質主義的な民主主義 ハーバーマス、市民的不服従の正統性 前回のつづき。 統治新論 民主主義のマネジメント (atプラス叢書) 作者: 大竹弘二,國分功一…

パーフェクト・セオリー その2

クルト・ゲーデル ポール・ディラック ジョセフ・ウェーバー 「重力波はあります」の世界w パーフェクト・セオリー 一般相対性理論に挑む天才たちの100年 作者: ペドロ・G・フェレイラ,高橋則明 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2014/04/23 メディア: 単…

ウェーバーと「戦争責任」

それまでの「無差別戦争観」に代わり「戦争責任」が明示されたヴェルサイユ講和条約に対するウェーバーの考えとは。ヴェルサイユ条約 マックス・ウェーバーとドイツの講和 (中公新書)作者: 牧野雅彦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/07/11メディア…

大塚久雄/人と学問

えー、いきなりですが、面白くはないです。役に立つ情報なし。じゃあなんで取り上げたのかというと、あまりにヘンな本だから。大塚久雄 人と学問作者: 石崎津義男出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2006/07/04メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含…

ウェーバー近代への診断

ドイツはアメリカブーム。 「値しない者」は社会保障の対象から除外された。 機能しない合理化プロジェクト ウェーバー 近代への診断 作者:D・ポイカート 発売日: 1994/09/20 メディア: 単行本 1923年11月インフレ収束の ドイツはアメリカブーム。 ヘンリー…

三島由紀夫と橋川文三&ルネサンス文化史

三島由紀夫と橋川文三作者: 宮嶋繁明出版社/メーカー: 弦書房発売日: 2005/02メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る64年三島自選短編集の橋川による解説より。 戦争は三島や橋川にとって異教的秘宴であり それは永遠につづく休日…

悪魔の歴史・その3

前日より続いてます。今日は一挙に最後まで。悪魔の歴史12~20世紀―西欧文明に見る闇の力学作者: ロベールミュッシャンブレ,Robert Muchembled,平野隆文出版社/メーカー: 大修館書店発売日: 2003/05メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (3件)…