出版

装幀者・菊地信義 ユリイカ 2019年12月臨時増刊号

菊地信義+稲川方人 『重層的な非決定へ 』装幀 ユリイカ 2019年12月臨時増刊号 総特集◎装幀者 菊地信義 作者:菊地信義,谷川俊太郎,伊藤比呂美,蜂飼耳 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2019/11/12 メディア: ムック 菊地信義+稲川方人 対談 永遠の未完成――こ…

定本 和田誠 時間旅行 その2

「話の特集」アートディレクター 「ペルソナ展」 横尾忠則 独立 「週刊文春」 映画監督 デザイン論 作曲 1945 (小学3年) 疎開 星新一 装丁のコツ 前回の続き。 定本 和田誠 時間旅行 作者: 和田誠 出版社/メーカー: 玄光社 発売日: 2018/08/31 メディア: 単…

定本 和田誠 時間旅行

時間旅行インタビュー(1997年) 多摩美 デザイン誌「アイデア」 ライトパブリシティ入社 横尾忠則、篠山紀信 東京イラストレーターズ・クラブ 定本 和田誠 時間旅行 作者: 和田誠 出版社/メーカー: 玄光社 発売日: 2018/08/31 メディア: 単行本 この商品を…

ページと力 鈴木一誌 その2

輪郭重視の世界観 杉浦康平と書物 版面 前回の続き。 ページと力 ―手わざ、そしてデジタル・デザイン― 増補新版 作者: 鈴木一誌 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2018/12/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 輪郭重視の世界観 [スーパーのチラ…

ページと力 鈴木一誌

刷り出し立ち会い 校正と本機のちがい 完全な見当はない 一色がむずかしい インキを盛る 印刷会社のこれから ページネーション 『シカゴ・マニュアル』 DTPとマニュアル 印刷界の人間国宝 行というシステム ページと力 ―手わざ、そしてデジタル・デザイン…

私説 集英社放浪記 鈴木耕

『週刊明星』と『月刊明星』 「こちら側」と「あちら側」 保坂展人 「PLAYBOYインタビュー」 村上春樹インタビュー(86年5月号) 原発特集と広告 文庫の“談合” 原発記事騒動 “オウム・バブル”によるメディアの変質 私説 集英社放浪記: 「月刊明星」「…

情報爆発・その3  コピペ、抜粋

著述業は金にならず 切り貼り レファレンスへの不満 『百科全書』 前回の続き。 情報爆発-初期近代ヨーロッパの情報管理術 (単行本) 作者: アン・ブレア,住本規子,廣田篤彦,正岡和恵 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2018/08/17 メディア: 単行本 こ…

情報爆発・その2 アン・ブレア

第二章 情報管理としてのノート作成 私から公ヘ ――他者に奉仕するノート 販売目録 書評 編纂者による改変 特認権制度 前回の続き。 情報爆発-初期近代ヨーロッパの情報管理術 (単行本) 作者: アン・ブレア,住本規子,廣田篤彦,正岡和恵 出版社/メーカー: 中央…

情報爆発 初期近代ヨーロッパの情報管理術

序論、文書管理の四つのS 編纂物 印刷業者、題扉 多すぎる書物 読書革命 情報爆発-初期近代ヨーロッパの情報管理術 (単行本) 作者: アン・ブレア,住本規子,廣田篤彦,正岡和恵 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2018/08/17 メディア: 単行本 この商品…

学術書の編集者 橘宗吾

はじめに 企画化と原稿化のプロセス、著者への「挑発」 検索機能肥大化による問題 媒介者の役割 「産婆役」、現在の大学のあり方への危惧 査読 大学との関係 名古屋大学出版会の本に他の大学出版とは違う、一般人を惹き付ける何かがあったのは、こういう編集…

出版現実論 藤脇邦夫 渋谷陽一対談

対談:渋谷陽一 創刊の動機 「CUT」は女性誌 ドラクエ攻略本 専門書の売り方 『失楽園』渡辺淳一 出版現実論作者:藤脇 邦夫メディア: 単行本kingfish.hatenablog.com kingfish.hatenablog.com 上記の話を受けての対談なので、そっちを先に読んだ方がいい…

圏外編集者 都築響一

「編集」は基本的に孤独な作業 専門家より自分の感覚 新しいものへの嗅覚 読者層を想定するな 若手編集者の加齢臭 『ArT RANDOM』とMac導入 『TOKYO STYLE』 『ROADSIDE JAPAN』 「死刑囚の俳句」 『ヒップホップの詩人たち』 『妄想芸術劇場』 「スキマ」狙…

出版幻想論・その3 藤脇邦夫

角川春樹 文芸編集者は税金対策 編プロ受注率が出版社を左右する 本にも賞味期間がある 図書館は出版産業の敵だ 出版における新商品とは 90年代の出版界を予想する 編集者40代定年説 「カネを飼っているような本」の作り方 前回の続き。 ここ(出版幻想論 デ…

出版幻想論・その2 安原顕対談

安原顕、原価計算 再販をやめて淘汰されてしまえ 出版は元々セコイ商売なんだよ 前回の続き。またまた著者の話ではなく、安原顕との対談を。 出版幻想論 作者: 藤脇邦夫 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 1994/05 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品…

出版幻想論 データハウスの秘密w

週三冊ペース 「謎本ブーム」なんてない 原価計算はしたことない 100万部行く本って二時間で読めなければだめ 蔵書は五万冊あるが読まない 出版幻想論 作者: 藤脇邦夫 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 1994/05 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を…

出版アナザーサイド・その2 藤脇邦夫

「漫画ブリッコ」 ザッパ本と八木康夫 「パチンコ必勝ガイド」で逆転した末井昭 アマゾンの功罪 渋谷陽一 大瀧詠一『オール・アバウト・ナイアガラ』 大瀧詠一の本の読み方 前回の続き。 出版アナザーサイド作者:藤脇 邦夫本の雑誌社Amazon 「漫画ブリッコ」…

出版アナザーサイド 藤脇邦夫

白夜書房 末井昭 情報センター出版局の失速 「映画評論」を400万円で 書原の森原幹雄 見城徹 白夜書房から出ていたジャックス、大瀧、ザッパ他、マニアックな音楽本(妄想ジャップロック - 本と奇妙な煙や さよならアメリカ、さよならニッポン - 本と奇妙な…

カネと文学

薄利 サイドビジネス 文学バブル 文壇印刷会社 バブル以前 通俗小説も売れなかった カネと文学―日本近代文学の経済史 (新潮選書)作者:山本 芳明新潮社Amazon 薄利 [明治23年雑誌「日本之少年」]もうけは三厘から五厘。百冊売って、ようやく30銭から50銭の利…

印刷革命とネット

誤植 印刷物の爆発的増加 ドイツのパロディTV番組 コダックマニア パブリック 開かれたネットの価値を最大化せよ作者:ジェフ・ジャービス発売日: 2011/11/23メディア: 単行本 本書で引用されている下記本が面白そう。The Printing Press as an Agent of Ch…

イギリス出版史、著作権、定価制

物書きの誕生 著作権 児童書と売薬 ゾッキ本 定価制 制限的販売慣習法 イギリス出版史作者:ジョン フェザー発売日: 1991/06/01メディア: 単行本 物書きの誕生 16世紀の終り頃には、広義の文学が、すでに商品化を遂げていた。しかしそうした商業化の報酬はも…

印紙税、18世紀の新聞

前日のつづき。読者の台頭と文学者―イギリス一八世紀から一九世紀へ (SEKAISHISO SEMINAR)作者: 清水一嘉,小林英美出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2008/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (4件) を見る作者の無関心 作者…

「知識人」の誕生

この『知識人』という語は、しばらく前から小さな文芸雑誌に散見されるようになったもので、政治にケチをつける若い連中が他の人々に対する自己の優越性を示すために自称として用いたのであった。 「知識人」の誕生 1880‐1900作者: クリストフシャルル,Chris…

ルネサンスの知と魔術

ルネサンスの知と魔術作者: 沢井繁男出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 1998/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る発掘された知識。写本屋は知のセンター。 修道院で再発見されたりギリシアからもたらされたりした古写本は、たいていが君…

近代読者の成立

検閲によって既成組織が破壊され新規参入 生き残った新規版元の条件。 1.新進作家発掘 2.既成版元との共同出版 3.板木の購入再版(いわゆるコピー商品) コピー商品の氾濫。いつの時代もパクリがのさばる。 漠然と保守化していく [明治15年頃]ニューメ…

「読者」の誕生・続き

前日の続き。「読者」の誕生―活字文化はどのようにして定着したか作者: 香内三郎出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2004/12/10メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (12件) を見る1620年アムステルダムで英語のニューズ・ブック刊行。 噂ではな…