リベラリズム

リベラリズムはなぜ失敗したのか

はしがき 序 リベラリズムの終焉 リベラルアーツ リベラリズムの自滅後に何が続くのか カール・ポランニー『大転換』 個人の創出 ソルジェニーツィンの指摘 リベラリズムに代わる共同体 リベラリズムはなぜ失敗したのか 作者:パトリック・J・デニーン 発売日…

アフター・リベラル その2

前回の続き。 アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治 (講談社現代新書) 作者:吉田徹 発売日: 2020/09/16 メディア: Kindle版 「負の個人主義」 西欧の六八年革命に批判的だった歴史家ジャットは、「『社会』を、私的個人同士の相互活動で出来上がる薄い膜のよ…

アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治

アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治 (講談社現代新書) 作者:吉田徹 発売日: 2020/09/16 メディア: Kindle版 ファシズムを退けるには資本主義が抑制的になること 一九二〇年代に三五ヵ国ほどあったリベラル・デモクラシーの国々は、一九四〇年代には一〇ヵ…

ロールズ正義論入門 森田浩之

前半をパラッと読んだ。 ロールズ正義論入門 作者:森田浩之 発売日: 2019/01/31 メディア: 単行本 「社会契約論」の系譜 ロールズは「社会契約論」と呼ばれる学派の系譜にあり、それを現代の文脈で復活させた人である。だから課題の出発点は過去にある。と同…

愛国の構造 将基面貴巳 その2

パトリオティズムをめぐる言論状況 近代日本における「愛国」の成立 コミュニタリアン・パトリオティズム 憲法パトリオティズム 前回の続き。 愛国の構造 作者:将基面 貴巳 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/07/26 メディア: 単行本 パトリオティズム…

民主主義を救え! その2

「独立行政機関」 「ライバルの政治が、敵の政治に置き換えられていく」 なぜミシガンの田舎でポピュリスト支持が高まるのか 前回の続き。 民主主義を救え! 作者: ヤシャモンク,Yascha Mounk,吉田徹 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/08/29 メディア:…

民主主義を救え! ヤシャ・モンク

三つの教訓 ハンガリーのデモクラシー デモクラシーが安定していた時代 欧州愛国者がなぜ日本国旗を持っていたか 政党制の「解凍」 簡単な解決法の危険性 ポピュリストの原動力を理解すること 「我々が采配を振るうことが許される限りにおいて、お前たちが統…

資本主義に出口はあるか 荒谷大輔

フランス革命とルソー ロマン主義 「民族」の問題 ロマン主義化した教養主義 ニュー・リベラリズム ネオ・リベラリズム 「公共空間」は存在したか 日本に入ってきたのはロマン主義化した教養主義……の辺りをチラ読み。 資本主義に出口はあるか (講談社現代新…

ヨーロッパ憲法論 ハーバーマス

序文 人間の尊厳というコンセプトおよび人権という現実的なユートピア 「政治的なるもの」、カール・シュミット 国民主権と国家主権 インタビュー ヨーロッパ憲法論(叢書・ウニベルシタス) 作者: ユルゲンハーバーマス,J¨urgen Habermas,三島憲一,速水淑子 …

「いいね! 」戦争 その2

前回の続き。 「いいね! 」戦争 兵器化するソーシャルメディア 作者: P・W・シンガー,エマーソン・T・ブルッキング,小林由香利 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2019/06/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る フェイクニュース・ビジネス 金儲…

ヒトラーランド その2

戻ってきたヒトラー 躍進、失速、分裂 ナチス政権の誕生 解き放たれた力 前回の続き。 ヒトラーランド――ナチの台頭を目撃した人々 作者: アンドリュー・ナゴルスキ,北村京子 出版社/メーカー: 作品社 発売日: 2014/12/19 メディア: 単行本 この商品を含むブ…

壁の向こうの住人たち・その3

不安を作り出すメディア、構造的忘却 ディープストーリー 右派にとっての主戦場 取り残された白人男性 前回の続き。 壁の向こうの住人たち――アメリカの右派を覆う怒りと嘆き 作者: A.R.ホックシールド,布施由紀子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/10…

壁の向こうの住人たち――アメリカの右派を覆う怒りと嘆き

まえがき マイク・シャフ 給付を受けるティーパーティー支持者 青い州の冷やかしがいかに赤い州を傷つけているか リー・シャーマン 壁の向こうの住人たち――アメリカの右派を覆う怒りと嘆き 作者: A.R.ホックシールド,布施由紀子 出版社/メーカー: 岩波書店 …

リバタリアニズム アメリカを揺るがす自由至上主義

フリーステート・プロジェクト アイン・ランド協会 「リバタリアン」という言葉 リバタリアニズムヘの懐疑 「リバタリアン・パターナリズム」 リチャード・ローティ『アメリカ未完のプロジェクト』 リバタリアニズム-アメリカを揺るがす自由至上主義 (中公新…

ファンタジーランド(上) その3

陰謀 P・T・バーナム バッファロー・ビルの仮想現実 反ユダヤ主義 古きよき南部幻想 相対主義がもたらした権威の失墜 政治に関わりだした福音主義 戦闘再現イベント 前回の続き。 ファンタジーランド(上): 狂気と幻想のアメリカ500年史 作者: カートアンダ…

ファンタジーランド(上): 狂気と幻想のアメリカ500年史

ルター、「ファンタジーランド」の足場の完成 ピルグリム・ファーザーズ 神を信じる自由 サタンが支配するアメリカ セイラムの魔女 ファンタジーランド(上): 狂気と幻想のアメリカ500年史 作者: カートアンダーセン,Kurt Andersen,山田美明,山田文 出版社/メ…

未来をはじめる: 「人と一緒にいること」の政治学 宇野重規

ルソー カント『啓蒙とは何か』 ヘーゲル、アウフヘーベン 政治と感情 プラグマティズム 中高生を対象にした講演の書籍化。「啓蒙というのは自分の頭の中の理性のスイッチを入れることだ」 未来をはじめる: 「人と一緒にいること」の政治学 作者: 宇野重規 …

公開性の根源—秘密政治の系譜学 大竹弘二

主権の危機 政治的公開性の機能不全 啓蒙主義による公開性の要求 「神秘体」の転用、『王の二つの身体』 マキャヴェッリに公開性原則の萌芽あり タキトゥス主義 「例外状態」、「必要は法を持たない」 「二つの身体」 大衆への恐怖 「自己統治」 利己的人間…

マイケル・ムーア、語る。 その3

アメリカン・ドリーム殺戮計画 俺は映画制作について何も知らなかった。 前回の続き。 マイケル・ムーア、語る。 作者: マイケル・ムーア,満園真木 出版社/メーカー: 辰巳出版 発売日: 2013/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る アメ…

マイケル・ムーア、語る。 その2

父の戦争 暴動 神学校 破門 フリント・ボイス 前回(マイケル・ムーア、語る。 - 本と奇妙な煙)の続き。 マイケル・ムーア、語る。 作者: マイケル・ムーア,満園真木 出版社/メーカー: 辰巳出版 発売日: 2013/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ …

マイケル・ムーア、語る。

マイケル・ムーアの死刑 脅迫から暴力へ 二年半表舞台から姿を消す ロバート・ケネディ マイケル・ムーア、語る。 作者: マイケル・ムーア,満園真木 出版社/メーカー: 辰巳出版 発売日: 2013/10/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る マイ…

社会統合――自由の相互承認に向けて (自由への問い 第1巻)

社会統合の破綻で、市民社会から国家への移行 制度への信頼としての愛国心と、感情に走るナショナリズムの違い ハーバーマス 平等と自由の相克/相乗 宇野重規 社会統合の境界線 杉田敦 社会統合――自由の相互承認に向けて (自由への問い 第1巻) 作者: 齋藤純…

アフター・ヨーロッパ ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか

人権と危機 ブルガリア 中欧の憤り ギリシャ危機 EU危機の核心、EUエリートが憎まれる理由 国民投票 アフター・ヨーロッパ――ポピュリズムという妖怪にどう向きあうか 作者: イワン・クラステフ,庄司克宏 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/08/04 …

民主主義の死に方:二極化する政治が招く独裁への道

見えにくい民主主義の崩壊 イソップ寓話集「馬と鹿と猟師」 致命的な同盟 アメリカの民主主義を護る門番 独裁者リトマス試験紙 民主主義を破壊する 民主主義の死に方―二極化する政治が招く独裁への道― 作者:スティーブン・レビツキー,ダニエル・ジブラット …

総特集=丸山眞男 現代思想2014年8月増刊号

【討議】丸山眞男を問い直す 川本隆史+苅部 直 近代市民の哀悼劇 丸山眞男と決断の帰趨 金杭 丸山眞男と藤田省三 認識するということの意味 趙星銀 この事態の政治学的問題点 丸山眞男(1960年発表) 現代思想 2014年8月臨時増刊号 総特集◎丸山眞男 -生誕一…

何ものにも縛られないための政治学 栗原康

デヴィッド・グレーバー『負債論』 シュティルナー パリ・コミューン 何ものにも縛られないための政治学 権力の脱構成作者:栗原 康発売日: 2018/07/20メディア: 単行本 デヴィッド・グレーバー『負債論』 サーリンズの弟子、デヴィッド・グレーバーの『負債…

ジジェク、革命を語る 不可能なことを求めよ

「あらゆるファシズムの勃興は、革命が失敗に終わったあかしである」 規範の凋落、新たな権威主義体制 「ポストモダン」な大統領ロナルド・レーガン プロレタリアートの再定義 新たな形のアパルトヘイト カフェテリアでの革命 プーチン神話 政治的奇跡の普遍…

否定的なもののもとへの滞留 スラヴォイ・ジジェク

『ブレードランナー』 「私はただ私が疑うかぎりにおいてのみ存在する」 ラカン〈現実的なもの〉 ベンサムとカントの行き詰まり ポリコレという行動類型 否定的なもののもとへの滞留 ちくま学芸文庫作者:スラヴォイ・ジジェク,酒井 隆史,田崎 英明発売日: 20…

デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義

黒幕ロバート・マーサ 偽ニュースサイト ピザ店、「コメット・ピンポン」に銃を持った男が侵入 国民投票 デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義 (集英社新書) 作者:福田 直子 発売日: 2018/05/17 メディア: 新書 黒幕ロバート・マーサ トランプ政…

官僚制のユートピア・その2

貧乏人を恥じ入らせる官僚仕事 「クソしょうもない仕事」がもたらす事態 マックス・ヴェーバーとミシェル・フーコー 現代のスコラ学者 企業官僚の支配 「合理性」の傲慢 前回の続き。 官僚制のユートピア テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則作…