鴎外

再読:柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方

はじめに バーセルミの影響はあったか 文体を持たずに小説は書けるだろうか? 文学は「本当のこと」を言うとは限らない 小説家は種明かしをしてはいけない 村上春樹は日本語の中に英語を「入れた」 コードのこわさ、意味ありげに見えるこわさ 以前にやってる…

明治のワーグナー・ブーム その2

洋楽普遍主義 音楽取調掛の海外広報 「仙人」ケーベル 久野ひさの「意志と情熱」 活字で音楽に感動する 姉崎嘲風、ドイツ贔屓から嫌独家へ なぜ、反ユダヤのワーグナー崇拝に行き着いたか 前回の続き。 明治のワーグナー・ブーム 近代日本の音楽移転 (中公叢…

明治のワーグナー・ブーム 近代日本の音楽移転

明治のワグネリアン 姉崎嘲風 近代日本の音楽移転 浄瑠璃の家元が洋楽を学ぶ 日本人にとっての西洋音楽 西洋人の耳に響いた邦楽 開拓者伊沢修二 「国策」という考え方 音楽の効用、「国楽」 洋楽流入ルート 「お雇い」外国人ディトリヒ 明治のワーグナー・ブ…

内容見本にみる出版昭和史 紀田順一郎

『日本児童文庫』と『小学生全集』のデスマッチ 『現代大衆文学全集』 『漱石全集』 ゴミ扱いの古典 『鴎外全集』 『世界古典文学全集』全五十巻 『世界推理小説全集』 文壇人と推理小説 『岩波英和辞典』 内容見本にみる出版昭和史 (活字倶楽部)作者:紀田 …

橋本治 失われた〜その2 子規、漱石

正岡子規 北村透谷が《粋》を嫌う理由 夏目漱石 あとがき 前回の続き。 失われた近代を求めてIII 明治二十年代の作家達 (失われた近代を求めて 3) 作者: 橋本治 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2014/10/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1…

「自然主義」と呼ばれたもの達 橋本治

二葉亭四迷は『平凡』 本家フランスより進んでいた前近代日本 日本自然主義文学を誕生させたのは島村抱月 なぜ『小説神髄』に若者は熱狂したか 「近代自我」は言文一致体の中から 言文一致体の完成 失われた近代を求めてII 自然主義と呼ばれたもの達 (失われ…

『言語にとって美』その2・吉本隆明

前日のつづき。 読みやすい吉本隆明・第三弾。『言語にとって美とはなにか』。 第四章は明治以降の日本文学史解説、かなりブツ切りなので、これだけ判断されると困るなあと思って、ボツにしかけたのだけど、結局アップ。あんまり読みやすくないかもなあ。こ…

文豪たちの大喧嘩・その3

前日のつづき。文豪たちの大喧嘩―鴎外・逍遙・樗牛作者: 谷沢永一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (15件) を見る人を批判するときだけハルトマンを小出しにせずに全部訳してみなさいよ…

文豪たちの大喧嘩・その2

前日のつづき。 面白くなさそうと思ったあなたは、明治の知的ヤング層支持を背景に「大衆にもわかるように話せよと」難解理論巨頭鴎外を撃つ樗牛が出て来る後半を読もう。文豪たちの大喧嘩―鴎外・逍遙・樗牛作者: 谷沢永一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 20…

文豪たちの大喧嘩

谷沢的世界では、坪内逍遥>高山樗牛>森鴎外、となっております。さらにおまけの人物解説では、漱石>>>(超えられない文豪の壁)>>>鴎外、ってカンジ。あくまでも谷沢エーちゃん仕様ということなので、そこんとこヨロシク。 [あと本では「鷗」になっ…

新聞記者 夏目漱石

漱石が入社した頃の東京朝日の雰囲気 大学を辞めて気分爽快言いたい放題 人類館 吾輩の死亡記事が載ったのだ 教科書問題 朝日主催の講演会 新聞記者 夏目漱石 (平凡社新書)作者:牧村 健一郎発売日: 2005/06/01メディア: 新書 漱石が入社した頃の東京朝日の雰…