マルクス

理念の進化 ニクラス・ルーマン

階級概念 普遍妥当性を判定できる「基準」 二つの議論 理念の進化 発売日: 2017/04/01 メディア: 単行本 階級概念 今日なお、マルクス主義の正統派の外部でも、階級概念はたいてい経済生産との関係によって定義される――だが、とくにマルクス主義者にとって叙…

分配的正義の歴史・その2 マルクスは道徳的な言葉を嫌った

道徳的な言葉は非人間的である、とマルクスは考えた ロールズ 『正義論』 しまった!前にも読んでたシリーズ。 同じ箇所を引用してるw 分配的正義の歴史 道徳的な言葉は非人間的 - 本と奇妙な煙 分配的正義の歴史 作者: サミュエルフライシャッカー,Samuel …

はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで

アダム・スミス J・S・ミル ケインズ マルクス ハイエク フリードマン はじめての経済思想史 アダム・スミスから現代まで (講談社現代新書)作者:中村 隆之発売日: 2018/06/21メディア: 新書 アダム・スミス なぜそれほどに戦争をしたかというと(略) 強者…

総特集=丸山眞男 現代思想2014年8月増刊号

【討議】丸山眞男を問い直す 川本隆史+苅部 直 近代市民の哀悼劇 丸山眞男と決断の帰趨 金杭 丸山眞男と藤田省三 認識するということの意味 趙星銀 この事態の政治学的問題点 丸山眞男(1960年発表) 現代思想 2014年8月臨時増刊号 総特集◎丸山眞男 -生誕一…

“解放”の果てに――個人の変容と近代の行方

「マルクスは神であり、フォードはその預言者である」 『世界の魔術からの解放』 他者不在を埋める試み “解放”の果てに―個人の変容と近代の行方作者:水島 茂樹メディア: 単行本 「マルクスは神であり、フォードはその預言者である」 アレクサンドル・コジェ…

正義の他者 アクセル・ホネット

ホッブズが「社会哲学」という ルソーが関心をよせたのは ヘーゲルもまた四〇年後の若きカール・マルクスに劣らず トクヴィルとミル フーコー ネガティヴィズムの遺産 正義の他者 〈新装版〉: 実践哲学論集 (叢書・ウニベルシタス)作者:アクセル・ホネット発…

何ものにも縛られないための政治学 栗原康

デヴィッド・グレーバー『負債論』 シュティルナー パリ・コミューン 何ものにも縛られないための政治学 権力の脱構成作者:栗原 康発売日: 2018/07/20メディア: 単行本 デヴィッド・グレーバー『負債論』 サーリンズの弟子、デヴィッド・グレーバーの『負債…

ジジェク、革命を語る 不可能なことを求めよ

「あらゆるファシズムの勃興は、革命が失敗に終わったあかしである」 規範の凋落、新たな権威主義体制 「ポストモダン」な大統領ロナルド・レーガン プロレタリアートの再定義 新たな形のアパルトヘイト カフェテリアでの革命 プーチン神話 政治的奇跡の普遍…

否定的なもののもとへの滞留 スラヴォイ・ジジェク

『ブレードランナー』 「私はただ私が疑うかぎりにおいてのみ存在する」 ラカン〈現実的なもの〉 ベンサムとカントの行き詰まり ポリコレという行動類型 否定的なもののもとへの滞留 ちくま学芸文庫作者:スラヴォイ・ジジェク,酒井 隆史,田崎 英明発売日: 20…

官僚制のユートピア・その2

貧乏人を恥じ入らせる官僚仕事 「クソしょうもない仕事」がもたらす事態 マックス・ヴェーバーとミシェル・フーコー 現代のスコラ学者 企業官僚の支配 「合理性」の傲慢 前回の続き。 官僚制のユートピア テクノロジー、構造的愚かさ、リベラリズムの鉄則作…

自由論―現在性の系譜学 酒井隆史

誰が誰を観察するのか? 世界の捏造化 未曾有の「対案主義」がいま、この社会を支配している。 ロールズの正義論はポスト福祉国家の理論 フーコー、ハイエク 「警察権」は膨張していった 2001年の本。 自由論―現在性の系譜学作者:酒井 隆史発売日: 2001/06/0…

啓蒙 ドリンダ・ウートラム

カントが公的と呼ぶ領域 貸本、コーヒーハウス 啓蒙の世紀 第3章 啓蒙と統治 第10章 啓蒙の終焉 啓蒙 (叢書・ウニベルシタス)作者:ドリンダ・ウートラム発売日: 2017/12/04メディア: 単行本 カントが公的と呼ぶ領域 カントは、理性の使用ができるだけ進めら…

政治哲学的考察・その2 宇野重規

シュミットの考える「代表」とは ルフォールの全体主義論 保守主義が成立したのは19世紀前半 バークによる人権批判 カトリック教会の批判 マルクスの人権批判 前回の続き。 政治哲学的考察――リベラルとソーシャルの間 作者: 宇野重規 出版社/メーカー: 岩波…

政治哲学的考察―リベラルとソーシャルの間

マルクスからトクヴィルへ トクヴィルの徳の概念 自由の精神と宗教の精神 ネオ・トクヴィリアン フランス・リベラリズムの独自性 近代議会制の内包する両義性 代議士の有権者からの独立性の確保 ルソーはなぜ代表を嫌ったか 政治哲学的考察――リベラルとソー…

フランス革命と身体―性差・階級・政治文化

第2章 エリアスとシュミット 第9章 初めと終わりだけ読んだ。 フランス革命と身体―性差・階級・政治文化作者:ドリンダ ウートラム発売日: 1993/07/01メディア: 単行本 第2章 エリアスとシュミット ノルベルト・エリアスによって問いかけられないままに残…

もっとも崇高なヒステリー者 ラカンと読むヘーゲル

「父ガソウデアッタヨウニ、騎士ニナリタイ」 ヘーゲルとフロイト 「理性の狡知」 マルクスとフロイト 「幻想を横断する」 もっとも崇高なヒステリー者 ――ラカンと読むヘーゲル作者:スラヴォイ・ジジェク発売日: 2016/03/19メディア: 単行本 「父ガソウデア…

ヘーゲルとハイチ: 普遍史の可能性にむけて

「欲求の体系」 経済とネイション イェーナ時代のヘーゲル 奴隷制と啓蒙主義 奴隷はファッションの一部 理論と現実 カントとフランス革命 ヘーゲルとハイチ: 普遍史の可能性にむけて (叢書・ウニベルシタス)作者:スーザン・バック=モース発売日: 2017/09/29…

ポストキャピタリズム ポール・メイソン

『金融化』(financialization) 『経済学批判要綱』 2つの可能性 限界効用理論 組織と市場 ポストキャピタリズム作者:ポール・メイソン発売日: 2017/09/22メディア: 単行本 『金融化』(financialization) この言葉は新自由主義ブロジェクトの核心を突い…

いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃

フーコーの先見性 新自由主義の特異性 不平等はあらゆる領域で正当化され、生産性は生産物より優先される フーコーの枠組みの問題点 権限委譲と責任化 いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃作者:ウェンディ・ブラウン発売日: 201…

ポピュリズムとは何か ヤン=ヴェルナー・ミュラー

ポピュリストは、ポピュリストとして統治できる 「憤懣を抱く人びと」ではない 政権についたポピュリスト 非リベラルな民主主義 テクノクラシーとポピュリズムは合わせ鏡 ポピュリズムについての七つのテーゼ ポピュリズムとは何か作者:ヤン=ヴェルナー・ミ…

正しい本の読み方 橋爪大三郎

三つのポイント「構造」「意図」「背景」 本の読み方の具体例:マルクス 本の読み方の具体例:レヴィ=ストロース フーコーの誤訳 『理科系の作文技術』 正しい本の読み方 (講談社現代新書)作者:橋爪 大三郎発売日: 2017/09/20メディア: 新書 三つのポイント…

政治と歴史 ルイ・アルチュセール

ホッブズ――マキァヴェッリ 絶対権力 ホッブズは権力の分割をいっさい退ける 政治と歴史: エコール・ノルマル講義 1955-1972作者:ルイ アルチュセール発売日: 2015/04/24メディア: 単行本 ホッブズ――マキァヴェッリ ホッブズとマキァヴェッリの差異を見ること…

分配的正義の歴史 道徳的な言葉は非人間的

救貧法 貧者に対する態度の大変貌 アダム・スミス マルクス 出だしが地味なので、後半にはこんな話もあるよと。 「道徳的な言葉は非人間的である、とマルクスは考えたのである」 「道徳的規範が我々自身から遠く隔たっている場合、それは支配のための簡単な…

哲学においてマルクス主義者であること・その2

平面秩序、丸い秩序、境界ならざる境界 唯物論の道、神からはじめるとは 前回の続き。 哲学においてマルクス主義者であること (革命のアルケオロジー 6)作者:ルイ・アルチュセール発売日: 2016/07/20メディア: 単行本 平面秩序、丸い秩序、境界ならざる境界 …

哲学においてマルクス主義者であること アルチュセール

哲学者たちの集い 大衆的哲学 再び、哲学は無からはじまる デカルトの機械論 「すべて」とは スピノザ、ヘーゲル、マルクス ガリレオ、デカルト、カント 哲学においてマルクス主義者であること (革命のアルケオロジー 6)作者:ルイ・アルチュセール発売日: 20…

吉本隆明質疑応答集〈1〉宗教

『最後の親鸞』以後 『新約聖書』と親鸞 「大衆の原像」と構造主義 吉本隆明質疑応答集〈1〉宗教作者:吉本隆明発売日: 2017/06/23メディア: 単行本 『最後の親鸞』以後 僕は親鸞のどこが好きなのか。(略)宗教を信じている人にはいい子になりたいという気持…

資本主義後の世界のために D・グレーバー+矢部史郎

資本主義づくりをやめる 最終的に左翼と右翼を区別するのは 自律空間 資本主義後の世界のために (新しいアナーキズムの視座) 作者: デヴィッドグレーバー,高祖岩三郎 出版社/メーカー: 以文社 発売日: 2009/03/30 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 20回…

アジア再興・その3 サイイド・クトゥブ

汎アジア主義の野望 ナショナリズム サイイド・クトゥブ 9・11 中国 国民国家 前回の続き。 アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち作者:パンカジ ミシュラ発売日: 2014/10/25メディア: 単行本 汎アジア主義の野望 [1930年NYで]タゴールは、アメリカ人は…

保守主義とは何か・その2

フリードマン、ノージック ネオコン 丸山眞男と福田恆存 保守本流 前回の続き。 保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書)作者:宇野 重規発売日: 2016/06/21メディア: 新書 フリードマン、ノージック フリードマンは、社会保障の目的が…

ファシズムとは何か・その2

モーリス・バレス 群衆 社会ダーウィニズムの主張者たちは、 急進右翼とは、 ドイツは不完全にしか統一されなかったのだ、 権力の座についたファシズム ドイツ、1933年3月23日 権力への上昇 チャンドラ・ボース 前回の続き。 ファシズムとは何か作者:ケヴィ…