歴史

私の聖書 小川国夫

私の聖書 作者:小川 国夫 発売日: 1994/10/28 メディア: 単行本 黙示の輝き 聖堂は、初代キリスト教徒の時代には、文字通り墓であった。未公認の時代、迫害のゆえに、彼らは地下に祈りの場を設けたという説明だけでは充分ではない。世に容れられずにひそかに…

愛国の構造 将基面貴巳

愛国の構造 作者:将基面 貴巳 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/07/26 メディア: 単行本 脱キリスト教化と愛国 このように一六世紀以降、パトリオットという用語が広く用いられるようになったが、マウリツィオ・ヴィローリは、一六世紀中盤から一七世…

ヒトラーランド ナチの台頭を目撃した人々

よき勝者と悪しき勝者 ヒトラーに関する報告 プッツィ・ハンフシュテングル 活気あふれる性文化 ヒトラーの裁判 経済破綻 ヒトラーランド――ナチの台頭を目撃した人々 作者: アンドリュー・ナゴルスキ,北村京子 出版社/メーカー: 作品社 発売日: 2014/12/19 …

1913 20世紀の夏の季節 その3

5月「世界の脱魔術化」 6月『大いなる幻影』 9月 デュシャン 10月 ベンヤミン 11月 デュシャン 前回の続き。 1913: 20世紀の夏の季節 作者: フローリアンイリエス,Florian Illies,山口裕之 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/12/24 メディア: 単…

1913 20世紀の夏の季節 その2

2月扉文 いったい、いつになったら自分の番になるのだ? 3月 レーニン、ウルフ、カフカ、ロダン 4月 フロイト、ヒトラー、クレー 前回の続き。 1913: 20世紀の夏の季節 作者: フローリアンイリエス,Florian Illies,山口裕之 出版社/メーカー: 河出書房新社…

1913 20世紀の夏の季節

1月扉文 ヒトラーとスターリン カフカ、シェーンベルク シュペングラー、プルースト 1913: 20世紀の夏の季節 作者: フローリアンイリエス,Florian Illies,山口裕之 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/12/24 メディア: 単行本 この商品を含むブロ…

ファンタジーランド(上): 狂気と幻想のアメリカ500年史

ルター、「ファンタジーランド」の足場の完成 ピルグリム・ファーザーズ 神を信じる自由 サタンが支配するアメリカ セイラムの魔女 ファンタジーランド(上): 狂気と幻想のアメリカ500年史 作者: カートアンダーセン,Kurt Andersen,山田美明,山田文 出版社/メ…

『リア王』の時代・その3

『アントニーとクレオパトラ』 デンマーク王訪英 エリザベス再埋葬 少年劇団の衰退 統合問題 クォート版とフォーリオ版 前回の続き。 『リア王』の時代:一六〇六年のシェイクスピア 作者: ジェイムズ・シャピロ,河合祥一郎 出版社/メーカー: 白水社 発売日: …

『リア王』の時代・その2

寵臣といちゃつくジェイムズ王 二枚舌、曖昧表現、心裡保留 悪魔憑き 地上の地獄 検閲 国教忌避者への圧力 前回の続き。 『リア王』の時代:一六〇六年のシェイクスピア 作者: ジェイムズ・シャピロ,河合祥一郎 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2018/01/31 …

『リア王』の時代:一六〇六年のシェイクスピア

新国王の仮面劇、二つの王国結婚、国会爆破計画 『レア王の真の年代記』 「王国分割」 『レア王』と『リア王』 国会爆破未遂事件 処刑 事件の影響 うーん、これは久々に面白かった。 爆破未遂事件がもたらした悪夢の世界、シェイクスピア演劇に与えた影響、 …

情報爆発・その3  コピペ、抜粋

著述業は金にならず 切り貼り レファレンスへの不満 『百科全書』 前回の続き。 情報爆発-初期近代ヨーロッパの情報管理術 (単行本) 作者: アン・ブレア,住本規子,廣田篤彦,正岡和恵 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2018/08/17 メディア: 単行本 こ…

情報爆発・その2 アン・ブレア

第二章 情報管理としてのノート作成 私から公ヘ ――他者に奉仕するノート 販売目録 書評 編纂者による改変 特認権制度 前回の続き。 情報爆発-初期近代ヨーロッパの情報管理術 (単行本) 作者: アン・ブレア,住本規子,廣田篤彦,正岡和恵 出版社/メーカー: 中央…

情報爆発 初期近代ヨーロッパの情報管理術

序論、文書管理の四つのS 編纂物 印刷業者、題扉 多すぎる書物 読書革命 情報爆発-初期近代ヨーロッパの情報管理術 (単行本) 作者: アン・ブレア,住本規子,廣田篤彦,正岡和恵 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2018/08/17 メディア: 単行本 この商品…

グローバリゼーション・パラドクス・その2 金本位制

十九世紀関税史の決定的な瞬間 金本位制、いかに自由貿易が社会的緊張を作り出すか 経済学者の自由貿易に関する表と裏 ブレトンウッズ体制 前回の続き。 グローバリゼーション・パラドクス: 世界経済の未来を決める三つの道 作者: ダニロドリック,柴山桂太,…

フォークソングのアメリカ―ゆで玉子を産むニワトリ

牛追い(ロング・ドライブ) 牛追いの終わり、ホームステッダー 列車強盗ジェシー・ジェイムス ホーボー・ソング もう一人のジョン・ヘンリー 中国人鉄道工夫 ジョン万次郎、「おお、スザンナ」 船乗りと七つの海の歌 フォークソングのアメリカ―ゆで玉子を産…

憐れみと縛り首―ヨーロッパ史のなかの貧民

憐れみと縛り首―ヨーロッパ史のなかの貧民 作者: ブロニスワフゲレメク,Bronislaw Geremek,早坂真理 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 1993/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 脱落したエリート救済 「貧民」への非難 乞食の団体 「貧…

ブリテン問題とヨーロッパ連邦―フレッチャーと初期啓蒙

フレッチャーの危機意識 合邦問題「外国人法」 トランド『民兵改革論』、フレッチャーの構想 デフォーの批判 封建的土地所有の解体と新たな統治 ブリテン問題とヨーロッパ連邦―フレッチャーと初期啓蒙作者:村松 茂美メディア: 単行本 フレッチャーの危機意識…

一四一七年、その一冊が・その2

コッサ廃位、フスの処刑 ポッジョ、ヒエロニムスを賞賛 ルクレティウス『物の本質について』 マキャヴェッリ 前回の続き。 一四一七年、その一冊がすべてを変えた作者:スティーヴン グリーンブラット発売日: 2012/11/01メディア: 単行本 コッサ廃位、フスの…

一四一七年、その一冊がすべてを変えた

第一章 ブックハンター 教皇ヨハネス二三世とコンスタンツ公会議 1417年、元教皇秘書のブックハンター・ポッジョが見つけた写本には「万物は目に見えない粒子でできている」「宇宙には創造者も設計者もいない」「神の摂理は幻想である」といった「きわめて危…

イタリア・ファシズムを生きた思想家たち

国民概念とファシズム 20世紀における国民概念の変更 新国家設立 ムッソリーニのファシズム観 クローチェ イタリア・ファシズムを生きた思想家たち――クローチェと批判的継承者 作者: 倉科岳志 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/02/23 メディア: 単行…

第一次世界大戦はいかにして始まったか・その3

君主たちの影響 武官と文官 運命論的な戦争必要説の蔓延 前回の続き。 夢遊病者たち 1――第一次世界大戦はいかにして始まったか作者:クリストファー・クラーク発売日: 2017/01/26メディア: 単行本 君主たちの影響 大戦前のヨーロッパを統治していた君主たちの…

第一次世界大戦はいかにして始まったか・その2

ボスニア=ヘルツェゴヴィナ併合 軍事国家に成長したセルビア オーストリア参謀総長コンラート 前夜 露仏同盟 イギリスとロシアの中国問題、日露戦争の影響 日露戦争のドイツへの影響 前回の続き。 夢遊病者たち 1――第一次世界大戦はいかにして始まったか作…

夢遊病者たち―第一次世界大戦はいかにして始まったか

1903年セルビア将校が王宮に乱入 パシッチ テロリストたち 困ったパートナー・セルビア 夢遊病者たち 1――第一次世界大戦はいかにして始まったか作者:クリストファー・クラーク発売日: 2017/01/26メディア: 単行本 1903年セルビア将校が王宮に乱入 国王の忠実…

犯罪・捜査・メディア・その2「居心地のよい」監獄

「居心地のよい」監獄 ロマン主義の監獄 前回の続き。 犯罪・捜査・メディア: 19世紀フランスの治安と文化 (叢書・ウニベルシタス)作者:ドミニク・カリファ発売日: 2016/10/25メディア: 単行本 「居心地のよい」監獄 王政復古期の末期から執拗に見られるよう…

犯罪・捜査・メディア: 19世紀フランスの治安と文化

フランス人にとってのアパッチ族 「ミゼラブル」 ファントマとアパッチ 三面記事 時間がないのでチラ読み。 犯罪・捜査・メディア: 19世紀フランスの治安と文化 (叢書・ウニベルシタス)作者:ドミニク・カリファ発売日: 2016/10/25メディア: 単行本 フランス…

オルテガ―現代文明論の先駆者 色摩力夫

トインビー 宗教改革とイエズス会 ベラスケス 絶望の様相 ローマ市民の「信念の体系」 正統性 大衆人、無知の賢者 「国家」と「国民社会」 世論 オルテガ―現代文明論の先駆者 (中公新書)作者:色摩 力夫メディア: 新書 トインビー オルテガは、また、トインビ…

身体はどのように変わってきたか アラン・コルバン

まえがき(小倉孝誠) 入浴 性の領域での変化 処女性 労働者の肉体的損耗 「怪物」展示 クーベルタン男爵は 独身 『身体の歴史』(全三巻)の内容紹介本だった……。詳しくは『身体の歴史』にてということ。 身体はどのように変わってきたか 〔16世紀から現代…

遠読――〈世界文学システム〉への挑戦

先に訳者(秋草俊一郎)あとがきから フランス文学 「小説革命」 遠読 冒険という永久機関 遠読――〈世界文学システム〉への挑戦作者:フランコ・モレッティ発売日: 2016/06/11メディア: 単行本 先に訳者(秋草俊一郎)あとがきから 北米の文学研究において、…

野戦郵便から読み解く「ふつうのドイツ兵」・その2

戦場の恐怖 ユダヤ人迫害 ロシア イタリア 本書を通して明らかなように、 前回の続き。 野戦郵便から読み解く「ふつうのドイツ兵」―第二次世界大戦末期におけるイデオロギーと「主体性」 (山川歴史モノグラフ)作者:小野寺 拓也発売日: 2012/11/01メディア: …

野戦郵便から読み解く「ふつうのドイツ兵」

検閲 ある無線士ハンス=カール・S ハインリヒ・ベルの手紙 ダメ上官 前線と後方 負の平等 解離:自己の二重化 野戦郵便から読み解く「ふつうのドイツ兵」―第二次世界大戦末期におけるイデオロギーと「主体性」 (山川歴史モノグラフ)作者:小野寺 拓也発売日…