戦時国策スローガン全記録。
- 作者:森川 方達
- メディア: 単行本
国民精神総動員
必勝決意
昭和18年
長びけば 日増しに強し 共栄圏
米英を消して明るい世界地図
百年の うらみを晴らせ 日本刀
選挙、自治
(引用者注:市川房枝あたりからだと思ってた。
「出たい人より出したい人」をと、有権者に推し出される「理想選挙」を自ら実践。
→市川房枝記念会HPへ)
昭和9年
出たい人より 出したい人を
昭和10年
一人一人が 粛清委員
昭和14年
この一票 銃後に下る 動員令
英霊に 誓つて清い この一票
昭和17年
世界が見てゐる この選挙
納税
昭和9年
競つて納税 揃つて愛市
感謝で働き 笑顔で納税
昭和11年
納税は 分に応じた 御奉公
黙つて働き 笑つて納税
納税だ 待つてた俺が 一番乗り
国税調査
昭和10年
ありのまま 残らず告げよ 国の為
防空
[最初は灯火管制とか類焼を防げと受け身だったのが、最後に「攻める心」になるのが笑える]
燃えぬ家こそ 空の盾
伸ばせ空まで 挙国の護り
空襲は 空と心の 隙間から
空に蓋なし 下から防御
攻める心で 護れよ国土
国産愛用
断じて国産
売るも国産 買ふも国産
一から十まで 国産品
買へよ国債 売れよ金
国の為なら 愛児も金も
商道徳
――一列買自粛――
[物資不足で行列買いが日常化したため]
決戦下 みつともないぞ一列買
クニノハヂ 一レツカヒハ ヤメマセウ
一億の 我慢で消える 一列買
結核予防
恥ぢよ結核 一等国
治るぞ結核 棄てるな希望
路上の一痰 病魔の爆弾
結核予防は 大きな国防
鉄の身体へ 入れぬ結核
愛国の 胸に宿すな 亡国病
結核は 伸びる日本の 足まとひ
日の丸蝕む 結核絶やせ
生活刷新
昭和18年(1943)
切り詰めて 米英陣を 切り崩せ
決戦だ しかと見直せ 衣食住
決戦の夏だ 上衣はいらぬ
買溜めは 米英の手先
長袖で敵が撃てるか 防げるか
国策実践いろは歌留多
「く 姑娘[クーニャン]も日本語」
「な 永く仲よく 日満支」
「し 支那の子供も 日本の言葉」