2017-01-01から1年間の記事一覧

政治的なものについて シャンタル・ムフ

リベラリズムの中心的欠陥 情動を民主主義的に動員することの意義 左派の課題 ウルリッヒ・ベックの見解 アンソニー・ギデンズ ギデンズと第三の道 政治的なものについて ラディカル・デモクラシー作者:シャンタル ムフ発売日: 2008/08/12メディア: 単行本 …

ポピュリズムとは何か ヤン=ヴェルナー・ミュラー

ポピュリストは、ポピュリストとして統治できる 「憤懣を抱く人びと」ではない 政権についたポピュリスト 非リベラルな民主主義 テクノクラシーとポピュリズムは合わせ鏡 ポピュリズムについての七つのテーゼ ポピュリズムとは何か作者:ヤン=ヴェルナー・ミ…

吉本隆明質疑応答集〈2〉正論という

「これが現実と言ってスカしてる現状肯定野郎」 正しいことをいうっていうのは、そんなに立派なことじゃない 吉本の言わんとするところがイマイチ伝わりにくいような気がするので、先にこちらから少し引用。データサイエンス講義作者:Rachel Schutt,Cathy O'…

正しい本の読み方 橋爪大三郎

三つのポイント「構造」「意図」「背景」 本の読み方の具体例:マルクス 本の読み方の具体例:レヴィ=ストロース フーコーの誤訳 『理科系の作文技術』 正しい本の読み方 (講談社現代新書)作者:橋爪 大三郎発売日: 2017/09/20メディア: 新書 三つのポイント…

相倉久人にきく昭和歌謡史

ポップス化現象の崩壊 笠置シヅ子「ラッパと娘」 「山寺の和尚さん」 新田八郎「南洋航路(ラバウル小唄)」 コロムビア合唱団「比島決戦の歌」 美空ひばり「真っ赤な太陽」 タモリとジャズメン 山口百恵「ひと夏の経験」 山口百恵「イミテーション・ゴール…

IT全史 情報技術の250年を読む 中野明

腕木通信 世界初のネット犯罪と小説 「おしゃべり」の発見 ラジオ デービッド・サーノフ IT全史 情報技術の250年を読む作者:中野明発売日: 2017/07/02メディア: 単行本(ソフトカバー) 腕木通信 [ナポレオンが政権に就いた1799年にはパリを中心に総距離は14…

ポール・ウェラー・その2 ジャム解散後

解散 ミック・タルボット ディー・C・リー 煌めきは消えたのか アシッド・ジャズ バ、バブルw、家庭、スランプ 復活:ポール・ウェラー・ムーブメント ポール・ウェラー作者:ジョン リードリットーミュージックAmazon 解散 ジャムの最後のシングルについて…

ポール・ウェラー ジョン・リード

モッズ パンク・ファッション チズウィックとポリドール ポールの初恋 亀裂 78年、二度目の訪米、初の本格的ツアー、スランプ モッズ・リバイバル ピート・タウンゼント、シェイン・マッゴーワン ポール・ウェラー作者:ジョン リードリットーミュージックAma…

マッド・トラベラーズ――ある精神疾患の誕生と消滅

ヒステリー性遁走は実在する精神疾患だったのか? アルベール 遁走の衰退 アルベールの観察記録 マッド・トラベラーズ――ある精神疾患の誕生と消滅作者:イアン・ハッキング発売日: 2017/08/30メディア: 単行本 ヒステリー性遁走は実在する精神疾患だったのか…

ザ・ビートルズ史<誕生> 上 その2

ブライアン・エプスタイン 文学にハマるポール 背伸びするポール ポール、ドラマーになる ハンブルクでのレパートリー ドイツでは散々なポール 前回の続き。 ザ・ビートルズ史 上 作者: マーク・ルイソン,吉野由樹,山川真理,松田ようこ 出版社/メーカー: 河…

ザ・ビートルズ史<誕生> 上

ポールのトランペット ジュリア 〈ロング・トール・サリー〉 徴兵制 邂逅 ポール加入 ジュリアの死 分厚い上下巻でデビューあたりまでしかいかないのである。 ザ・ビートルズ史 上 作者: マーク・ルイソン,吉野由樹,山川真理,松田ようこ 出版社/メーカー: 河…

歌が時代を変えた10年/ボブディランの60年代

ウディ・ガスリー 『フリーホイーリン』 「激しい雨が降る」 くよくよするなよ マイ・バック・ペイジズ ライク・ア・ローリング・ストーン 雨の日の女 地下室(ザ・ベースメント・テープス) ジョン・ウェズリー・ハーディング 見張り台からずっと レイ・レデ…

政治と歴史 ルイ・アルチュセール

ホッブズ――マキァヴェッリ 絶対権力 ホッブズは権力の分割をいっさい退ける 政治と歴史: エコール・ノルマル講義 1955-1972作者:ルイ アルチュセール発売日: 2015/04/24メディア: 単行本 ホッブズ――マキァヴェッリ ホッブズとマキァヴェッリの差異を見ること…

分配的正義の歴史 道徳的な言葉は非人間的

救貧法 貧者に対する態度の大変貌 アダム・スミス マルクス 出だしが地味なので、後半にはこんな話もあるよと。 「道徳的な言葉は非人間的である、とマルクスは考えたのである」 「道徳的規範が我々自身から遠く隔たっている場合、それは支配のための簡単な…

ニュースクール――20世紀アメリカのしなやかな反骨者たち

「ニュースクール」創設 マーロン・ブランド 複雑なナショナリズム アメリカ化運動と弾圧の拡大 マッカーシズムの構造 ハンナ・アーレント ニュースクール――20世紀アメリカのしなやかな反骨者たち 作者: 紀平英作 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/08…

パティ・ボイド自伝・その2 ジョージがリンゴ嫁に…

ジョージ、リンゴ嫁に手を出す、クラプトンとギター対決 エリックとのツアー 「ワンダフル・トゥナイト」 ジョージとの別れを後悔 子供 酔って暴言吐いて追い出しておきながらこの手紙 後悔 エリックとジョージ 前回の続き。 パティ・ボイド自伝 ワンダフル…

パティ・ボイド自伝 クラプトンのヤバイ恋文

ジョージとの出会い ヘイト=アシュベリー 不機嫌なジョージ クラプトン登場 ラブレター 「いとしのレイラ」 衝撃の告白 バングラデシュ難民救済コンサート パティの生い立ちあたりは適当に読み飛ばして、いよいよジョージ登場となっても、それほど面白い話…

ジャズ・イズ ナット・ヘントフ

個性主義者 エリントンと人種問題 ビリー・ホリデイ ジョン・コルトレーン ジェリー・マリガン チャールズ・ミンガスは チャーリー・パーカー モンクとコルトレーン ジャズ・イズ作者:ナット ヘントフ発売日: 2009/06/01メディア: 単行本 個性主義者 デュー…

エンピツ戦記 - 誰も知らなかったスタジオジブリ

宮崎駿の下で働くこと 宮崎駿のNGには2種類ある 鳥に説教する宮崎 「自分の目で見ること」 保田道世 フィオのチェック柄のシャツ 大塚伸治の目を見張るセル設計 「消費者になるな」 宮崎駿の思考過程 ハウルの動く城 ジブリならではの動画チェック 吉田健…

哲学においてマルクス主義者であること・その2

平面秩序、丸い秩序、境界ならざる境界 唯物論の道、神からはじめるとは 前回の続き。 哲学においてマルクス主義者であること (革命のアルケオロジー 6)作者:ルイ・アルチュセール発売日: 2016/07/20メディア: 単行本 平面秩序、丸い秩序、境界ならざる境界 …

哲学においてマルクス主義者であること アルチュセール

哲学者たちの集い 大衆的哲学 再び、哲学は無からはじまる デカルトの機械論 「すべて」とは スピノザ、ヘーゲル、マルクス ガリレオ、デカルト、カント 哲学においてマルクス主義者であること (革命のアルケオロジー 6)作者:ルイ・アルチュセール発売日: 20…

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

どうすればミルクシェイクがもっと売れるか 埋もれているジョブ 家を売る 紙おむつ ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書トップポイント大賞第2位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション…

明治のワーグナー・ブーム その2

洋楽普遍主義 音楽取調掛の海外広報 「仙人」ケーベル 久野ひさの「意志と情熱」 活字で音楽に感動する 姉崎嘲風、ドイツ贔屓から嫌独家へ なぜ、反ユダヤのワーグナー崇拝に行き着いたか 前回の続き。 明治のワーグナー・ブーム 近代日本の音楽移転 (中公叢…

明治のワーグナー・ブーム 近代日本の音楽移転

明治のワグネリアン 姉崎嘲風 近代日本の音楽移転 浄瑠璃の家元が洋楽を学ぶ 日本人にとっての西洋音楽 西洋人の耳に響いた邦楽 開拓者伊沢修二 「国策」という考え方 音楽の効用、「国楽」 洋楽流入ルート 「お雇い」外国人ディトリヒ 明治のワーグナー・ブ…

マルセル・デュシャンとチェス 中尾拓哉

「絵画」と「チェス」 《チェスプレイヤーの肖像のための習作》 倦怠 まとめ マルセル・デュシャンとチェス作者:中尾 拓哉発売日: 2017/07/27メディア: 単行本 「絵画」と「チェス」 彼は1955年にフィラデルフィア美術館の一室に集められ展示された、それま…

なぜ科学を語ってすれ違うのか・その2

「ハンチントン」たち 「スコープス裁判」 ニセ科学 著者あとがき 前回の続き。 なぜ科学を語ってすれ違うのか――ソーカル事件を超えて作者:ジェームズ・ロバート・ブラウン発売日: 2010/11/20メディア: 単行本 「ハンチントン」たち マリオ・ブンゲが大ぼら…

なぜ科学を語ってすれ違うのか――ソーカル事件を超えて

ソーカル事件 ポストモダンの言葉づかい 偶像破壊者ファイヤアーベント なぜ科学を語ってすれ違うのか――ソーカル事件を超えて作者:ジェームズ・ロバート・ブラウン発売日: 2010/11/20メディア: 単行本 まず、訳者あとがきから ソーカル事件 ソーカル事件に対…

吉本隆明質疑応答集〈1〉宗教

『最後の親鸞』以後 『新約聖書』と親鸞 「大衆の原像」と構造主義 吉本隆明質疑応答集〈1〉宗教作者:吉本隆明発売日: 2017/06/23メディア: 単行本 『最後の親鸞』以後 僕は親鸞のどこが好きなのか。(略)宗教を信じている人にはいい子になりたいという気持…

デヴィッド・ボウイ──変幻するカルト・スター

父 1stアルバム、アンソニー・ニューリー 『世界を売った男』 「ライフ・オン・マーズ?」 ジギー・スターダスト ナイル・ロジャース デヴィッド・ボウイ ──変幻するカルト・スター (ちくま新書)作者:野中モモ発売日: 2017/01/27メディア: Kindle版 父 父ヘ…

デヴィッド・ボウイ――気高きアーティストの軌跡

チェリー・ヴァニラ回想 母 門番・ココ リトル・リチャード、サックス ミック・ジャガー ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、巨根 バイセクシャル ミック・ジャガー・その2 グレン・ヒューズ 『地球に落ちて来た男』、8歳のスラッシュ シン・ホワイト・デ…