2007-01-01から1年間の記事一覧

文系院生ブルース

遅れてきた青年 文系院生ブルース 美人は有利だ 年齢制限があるので ストーカー 金沢からの手紙―ウラ日本的社会事評作者:仲正 昌樹発売日: 2006/09/01メディア: 単行本 『「ひょっとしたら、ずっと就職できないかもしれないな」、と結構リアルに感じていた(…

カートはいま天国にいるよ

カートはいま天国にいるよ アメリゴ・ヴェスプッチの「新世界」 サルマナザールのデタラメ書 宗教的解放と人間的解放は違う 三冊まとめて。 国のない男作者:カート ヴォネガット発売日: 2007/07/25メディア: ハードカバー カートはいま天国にいるよ (略)わ…

ユートピアの終焉・その2

流血の惨劇発生、でも意外と早く痛みが引いたので前回のつづきを始めてはみたがやはり不自由なので省略モードで。夢の終焉―ユートピア時代の回顧 (りぶらりあ選書)作者: ミヒャエルヴィンター,Michael Winter,杉浦健之出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日…

ユートピアの終焉

夢の終焉―ユートピア時代の回顧 (りぶらりあ選書)作者: ミヒャエルヴィンター,Michael Winter,杉浦健之出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2007/08/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見る支配を夢見る知識人 ユートピア的…

「ZANapaaalm」公開

ここで聴けるが→(音と奇妙な煙) メンドーな人は下のボタンをクリック。 [1:55/128kbps/1.76MB] 前作をアップ後、あふれる創作意欲に、ちまちま素材づくりしてられねえと、以前作った残飯で1分ばかりやっつけて、停滞。ふと久々にrewireしてReasonを適当に…

幾千の本を剽窃し、踊れ!

前日のつづき。 これまた前日同様しつこいようですが、下記引用に同意しつつも、もしパク沢ちゃんに「テメエのHPで死蔵されてた情報をオレが大出版社経由で流通させてやったのだよ」と開き直られたら我慢ならんと思うわけですよ。剽窃の弁明 (エートル叢書)…

剽窃の弁明

えー、なんといいますか、こうして長々と引用していくわけで、著者の主張に同意するところはある。しかし一方で、「エクリチュール」多用族だのポモ学者がパンピーを見下して「未だに必死こいてオリジナリティーとか口にして遅れてるよねー」なんて言うのを…

童貞小説集

「この作品を紹介したいがためにこの集を編んだ」というだけあって三木卓作品は猫猫先生エキスたっぷり。ちょっと気分でデカ字にしてみた。童貞小説集 (ちくま文庫)作者: 小谷野敦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/09/10メディア: 文庫 クリック: 19回…

米憲法は17世紀英国式

主権の不可分割性には自由の不可分割性が対応する 17世紀のイギリスの立憲君主制が18世紀のアメリカの大統領制に継承 アメリカ憲法 啓蒙の民主制理論―カントとのつながりで (叢書・ウニベルシタス)作者:インゲボルク マウスメディア: 単行本 主権の不可分割…

監視社会と「個人」の消滅

時間のないビジネスマンと金がないホームレスは、191頁の「主体と責任」辺りから立ち読みするだけでもなんとかなるような気がしないでもないと書いてミル。一応最初から全部読みましたと言い訳してミル。 個人や自律なんてのも効用があるゆえのフィクション…

どうでもいい話

紙面が大幅に余ったので久々にどうでもいい話。 正直両手に紙袋を提げギョロ目で睥睨する成海璃子を見たとき何か似てるって思ったんだ。 ガメラ似。 この写真だと伝わらないけど、横顔がほんとに似てたんだよお。 ドラマは××なので観てない。 正直、黒船とか…

永遠平和のために・新訳

kingfish.hatenablog.com 上記の続きでもないが、こっちの新訳を読んでみた。上記ほど読みやすくなったカンジはなかった。メモ代りに長文引用。永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)作者: カント,中山元出版社/メーカー: 光文社発売日:…

「YangBlaad'68」公開

ここで聴けるが→(音と奇妙な煙) メンドーな人は下のボタンをクリック。 [2:23/128kbps/2.18MB] リハビリ第二弾。 テキトーに始めてまたこのパターン。ちゃんとやろうとすると、いつまでたっても始まらないわけで。とりあえず作っておけ。これだけじゃなん…

大冒険時代

1924年東ダルフール。夜の砂漠。 トルキスタン砂漠 ラクダが生きた雪の彫像となって見送る モンゴルの王女 アンリ・ド・モンフレイ(1879-1974) 50の傑作探検記を禿しくツマミ喰い。大冒険時代―世界が驚異に満ちていたころ 50の傑作探検記発売日: 2007/07/0…

「革命の恐怖」に脅えて貧民児童教育

kingfish.hatenablog.com 上記に関係あるようなないようなロバート・オウエン (イギリス思想叢書)作者: 土方直史出版社/メーカー: 研究社発売日: 2003/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るランカスター・システム。インド式がココにもw も…

バカ君をディスるオタキング

動機が健康のためとはいえ、一旦痩せてしまうとあれだけクレバーな人が自分を見失って変な色気をだしてしまうとは。貧相になってしまったオタキングを見てカッコイイという思う人は誰もいないと思うけど、本人だけは夢心地。オタク論!作者: 唐沢俊一,岡田斗…

ムーミン仕様書

トーベ・ヤンソンからのクレーム 中平康がカレー屋 日活後、アニメ脚本を手がけた著者、出崎統とケンカして「あしたのジョー」を降りたり、ルパンやったり、ムーミンでスナフキンやスノークを独自のキャラにしたり。 日活アクション無頼帖作者:山崎 忠昭発売…

戦争と死は偉大なる平等推進者

ハゲしく飛ばし読み。社会契約論の系譜―ホッブズからロールズまで (叢書 フロネーシス)作者: ディヴィッドバウチャー,ポールケリー,David Boucher,Paul Kelly,飯島昇蔵,山岡龍一,金田耕一,佐藤正志,輪島達郎出版社/メーカー: ナカニシヤ出版発売日: 1997/05…

コマソン・大瀧詠一・トリロー

大瀧詠一『サイダー'73』 タイアップ戦争 三木鶏郎、いずみたく、小林亜星 ミキサーは語る トリローのギャラ 大瀧詠一インタビュー みんなCM音楽を歌っていた―大森昭男ともうひとつのJ‐POP 作者: 田家秀樹 出版社/メーカー: スタジオジブリ 発売日: 2007/08/…

「GumbyBackHome」公開

ここで聴けるが→(音と奇妙な煙) メンドーな人は下のボタンをクリック。 [1:56/128kbps/1.78MB] ツララが立った! ボクにも轢けた! もう音楽をつくることはないのだなあ、DJ=MIXすらムリ、人はこうして終わっていくのだなあとしみじみしていたので感無量DE…

「自由論」新旧比較

ミルさんの「自由論」がわかりやすくなりました。自由論 (光文社古典新訳文庫)作者: ミル,山岡洋一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/12/07メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 104回この商品を含むブログ (64件) を見る自由論 (岩波文庫)作者: J.S.ミル,J…

18世紀哲学者の楽園

中世から解放されていなかった18世紀 「ニュートン哲学」 啓蒙の敗北 共通の規範、新しい歴史 ルソーのいらだち 死者の上でおこなわれる手品 原著は1932年出版。 一八世紀哲学者の楽園 (SUPモダン・クラシックス叢書)作者:カール ベッカーメディア: 単行本 …

自由なんかとりあげて、僕らの不和をおさめてくれ

なんか読む気しねえという人は、一番最後の獄中のルイ=ナポレオンへのプルードンの囁きだけでも。1848年―二月革命の精神史 (1979年) (叢書・ウニベルシタス)作者: ジャン・カスー,二月革命研究会出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1979/07メディア: ?…

処暑バクーニン

バクーニン著作集〈3〉 (1973年)作者: 外川継男,左近毅出版社/メーカー: 白水社発売日: 1973メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る1848年のアピール 「オーストリア、それは冷酷な無法地帯である」 専制君主らの陰謀の来たるべき目標はなにか? オー…

奪ったもので死ぬのはなによりも美しいことだ

セネカ哲学全集〈1〉倫理論集 I作者: 兼利琢也,大西英文出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/07/27メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見るパラッとめくってみた。ありがちな高級ジャクチョー説法ともいえるが、気合で 「私は断…

熱湯コマーシャル試論

ぬるま湯でリアルな熱湯苦悶を見せられるのは本当の熱湯に入ったことがある者だけなのです。ガチ熱湯を体験したものだけがそれを演じられるのです。では彼等はいつ投入されるのか。それは「今日は長めにCMしたいのでぬるめにしました」という状況である。…

マルクスのバクーニン批判

マルクスのバクーニン批判書簡から 民主主義に対する最も深刻な脅威は公共的な制度の衰退 私は奴隷だが、私の皇帝は無敵だ - 本と奇妙な煙 上記の流れで下記本の「バクーニン」だけ読んでみた。 時局論〈下〉芸術・文学論/手紙 (マルクス・コレクション)作者…

ドイツ版モンロー主義

kingfish.hatenablog.com 上記に関連して下記本の中の「国際関係論の理論家としてのカール・シュミット」(ハラルド・クラインシュミット)だけ読んでみたとです。カール・シュミットと現代作者: 臼井隆一郎出版社/メーカー: 沖積舎発売日: 2005/06/01メディ…

私は奴隷だが、私の皇帝は無敵だ

前日のつづき。国家制度とアナーキー作者: ミハイル・バクーニン,左近毅出版社/メーカー: 白水社発売日: 1999/05メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見るロシア帝国解体 汎ゲルマン的な中央集権主義に対して、汎スラヴ的な連合体を…

バクーニンの墓参り

新しい国家 1873年にはもう美辞麗句だったのか フランスの終焉 王政と共和国の違いはただ一点 属国フランス イギリスは国家じゃねえ スペイン 1873年頃に執筆された本なのだが、文章が読みやすいせいか、同時代に生きているバクーニンという人が書いてるよう…