憲法

集団的自衛権の深層 松竹伸幸

国連の活動と集団的自衛権は異なる 集団的自衛権と集団安全保障はまったく異なる 集団的自衛権事例 「国防の基本方針」 新書696集団的自衛権の深層 (平凡社新書)作者:松竹 伸幸発売日: 2013/09/13メディア: 新書 国連の活動と集団的自衛権は異なる 集団的自…

日本の近代とは何であったか 教育勅語成立過程

「神」の不在で天皇の神格化 憲法外で「神聖不可侵性」を体現するために「教育勅語」 「神」や「天」から「皇祖皇宗」へ 教育勅語と立憲主義 グラントの忠告 国際金融家・井上準之助 なぜ「非公式帝国」にならなかったか 「帝国主義」に代わる「地域主義」の…

徹底検証 日本の右傾化 創価学会

第18章 創価学会・公明党の自民党「内棲」化 集団的自衛権容認 徹底検証 日本の右傾化 (筑摩選書)作者:塚田 穂高発売日: 2017/03/14メディア: 単行本(ソフトカバー) 第18章 創価学会・公明党の自民党「内棲」化 藤田庄市 2014年の総選挙小選挙区の半数で学…

高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ

長谷部恭男 憲法教室 解釈改憲 半分高橋源一郎ゼミの発表会なので、ハッキリ言って……。結局、生身の話より、本の方が面白いのだなあ。 読んじゃいなよ!――明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ発売日: 2016/11/30メディア: 新書 長谷部恭男 憲…

憲法改正とは何か: アメリカ改憲史から考える

とりあえずこの憲法を認めて 初めての憲法改正 ロー判決 憲法解釈による実質的な改憲 法律の合憲性 違憲判決 政治問題化した最高裁判事任命 大統領が憲法に挑戦するとき アメリカと日本の違い 著者のスタンスは「根拠もなく憲法を神聖視するのはほどほどにし…

夢遊病者たち―第一次世界大戦はいかにして始まったか

1903年セルビア将校が王宮に乱入 パシッチ テロリストたち 困ったパートナー・セルビア 夢遊病者たち 1――第一次世界大戦はいかにして始まったか作者:クリストファー・クラーク発売日: 2017/01/26メディア: 単行本 1903年セルビア将校が王宮に乱入 国王の忠実…

自由と平等の昭和史 一九三〇年代の日本政治 坂野潤治

はじめに 第一章 『反ファッショか格差是正か 馬場の「立憲独裁」への転換 「粛軍演説」を「旧潮流」とした蝋山 二人の時代の終焉 自由と平等の昭和史 一九三〇年代の日本政治 (講談社選書メチエ)作者:坂野 潤治発売日: 2009/12/11メディア: 単行本 はじめに…

安全保障を問いなおす―「九条-安保体制」を越えて

岸と安倍の共通点 94年自社さ連立政権 「左」からの改憲案 集団的自衛権 日韓豪協力 安全保障を問いなおす 「九条-安保体制」を越えて (NHKブックス) 作者: 添谷芳秀 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2016/04/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商…

アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち

日本海海戦の衝撃 ナポレオンとムスリム 梁啓超 アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち作者:パンカジ ミシュラ発売日: 2014/10/25メディア: 単行本 プロローグ 日本海海戦の衝撃 (略)東郷平八郎率いる日本帝国海軍の小規模な艦隊が、極東をめざして地球を半…

丸山眞男の敗北 伊東祐吏

「終戦」 “戦後の丸山眞男” レッドパージ ファシズム 「日本の思想」(1957年) 留置場体験、思想弾圧 丸山眞男の敗北 (講談社選書メチエ) 作者: 伊東祐吏 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/08/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブロ…

元老・その2 なぜ陸軍を統制できなかったか

対華二十一ヵ条要求 元老存廃をめぐる闘争 大隈、原、山県の死 若い天皇への批判 満州事変 五・一五事件以後 三国同盟を嫌う天皇 前日の続き。 元老―近代日本の真の指導者たち (中公新書)作者:伊藤 之雄発売日: 2016/06/21メディア: 新書 対華二十一ヵ条要求…

元老―近代日本の真の指導者たち 伊藤之雄

元老形成の素地 天皇のサボタージュ 元老制度形成 元老批判 北清事変、山県の台頭 伊藤の死、桂太郎の台頭 山県と大正天皇の力関係 脱元老の動き 元老―近代日本の真の指導者たち (中公新書)作者:伊藤 之雄発売日: 2016/06/21メディア: 新書 元老形成の素地 …

「九条削除」論への反論、緊急事態条項を考える

井上達夫「九条削除」論への反論 〈第七講〉 座談会 緊急事態条項を考える 憲法制定権力 緊急事態条項 ボン基本法 後半をチラ読み。 立憲デモクラシー講座 憲法と民主主義を学びなおす 作者: 山口二郎,杉田敦,長谷部恭男 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: …

保守主義とは何か・その2

フリードマン、ノージック ネオコン 丸山眞男と福田恆存 保守本流 前回の続き。 保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書)作者:宇野 重規発売日: 2016/06/21メディア: 新書 フリードマン、ノージック フリードマンは、社会保障の目的が…

保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで

「保守」とは何か 政治家バークの信念 「保守主義」という言葉 フランス革命と名誉革命 ハイエクは保守主義者か オークショット「人類の会話」 アメリカ保守主義の「創始者」 保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書)作者:宇野 重規発…

他の岬―ヨーロッパと民主主義 デリダ

高橋哲哉 鵜飼哲 1993年に出版されたものの新装版。あとがき&解説だけ読んだ。他の岬――ヨーロッパと民主主義 【新装版】作者:ジャック・デリダ発売日: 2016/05/21メディア: 単行本 訳者あとがき 高橋哲哉 ヨーロッパの「今日」とは何か。「他の岬」にとって…

ファシズムとは何か・その2

モーリス・バレス 群衆 社会ダーウィニズムの主張者たちは、 急進右翼とは、 ドイツは不完全にしか統一されなかったのだ、 権力の座についたファシズム ドイツ、1933年3月23日 権力への上昇 チャンドラ・ボース 前回の続き。 ファシズムとは何か作者:ケヴィ…

〈愛国心〉に気をつけろ! 鈴木邦男

〈愛国心〉がもつ危険性 「生長の家」学生道場に入る 「改憲」か「復憲」か 「愛と正義」のもとに集団が暴走するとき 僕は改憲派だ。でも…… 本当の「愛国者」とは 自民党の改憲草案 小林節 三島由紀夫 元来改憲派であり「愛国運動」50年の著者が、現在の改憲…

EU騒乱 ピケティの本国での扱い

ピケティ『21世紀の資本』の本国での扱い 投機筋に踊らされただけの欧州債務危機 ドイツの戦時賠償 国民戦線(FN) EU騒乱: テロと右傾化の次に来るもの (新潮選書)作者:広岡 裕児発売日: 2016/03/25メディア: 単行本 ピケティ『21世紀の資本』の本国での…

「法の支配」とは何か 大浜啓吉

ローマ法とゲルマン法 「法の支配」 「法の支配」とは何か――行政法入門 (岩波新書) 作者: 大浜啓吉 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/02/20 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る ローマ法とゲルマン法 ローマ法には所有権の概念が存在…

マルクス思想の核心・その2 人権批判

ロックのブルジョワジー擁護 政治的解放が人間的解放になりえない理由 マルクスの人権批判 子育てが商品生産と類比される世界 前回の続き。 マルクス思想の核心 21世紀の社会理論のために (NHKブックス) 作者: 鈴木直 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2016…

私たちはどこまで資本主義に従うのか

法人を警戒したリンカーン 「グローバル企業のための民営化された司法制度」 「代表あって課税なし」 自由企業が自由な人々の民主主義を乗っ取っている 「バランスの取れた文明的な自由」の重要性 私たちはどこまで資本主義に従うのか 市場経済には「第3の柱…

ティーパーティ運動の研究 憲法保守とは

ティーパーティ運動とインスティテューションの崩壊 ティーパーティと分裂要因 ティーパーティ運動と「憲法保守」 なんか読む気しねえという人は、デカ字のとこだけで済ませるといいかも。 ティーパーティ運動の研究―アメリカ保守主義の変容作者:久保 文明,…

「表現の自由」を求めて・その3 ヘイトスピーチ

広告の自由 「バックレイ」判決 「スコーキ」事件。ヘイトスピーチ 「R・A・V」事件 「表現の自由」の再編成に向けて 前回の続き。 「表現の自由」を求めて: アメリカにおける権利獲得の軌跡作者:奥平 康弘発売日: 1999/12/17メディア: 単行本 広告の自由…

「表現の自由」を求めて・その2 奥平康弘

ホームズの転換――それを促したもの L・D・ブランダイス 1940年国旗敬礼強制事件 前回の続き。 「表現の自由」を求めて: アメリカにおける権利獲得の軌跡作者:奥平 康弘発売日: 1999/12/17メディア: 単行本 ホームズの転換――それを促したもの 劇場で[「火事…

「表現の自由」を求めて―アメリカにおける権利獲得の軌跡

治安妨害をめぐる裁判 検閲 「コムストック法」 「パターソン」事件 ラーネッド・ハンド裁判官 「表現の自由」を求めて: アメリカにおける権利獲得の軌跡作者:奥平 康弘発売日: 1999/12/17メディア: 単行本 治安妨害をめぐる裁判 [80歳近いアンドリュー・ハ…

明治国家をつくった人びと 瀧井一博

シュタインからの手紙 山県有朋 歴史法学 穂積八束 明治国家をつくった人びと (講談社現代新書)作者:瀧井 一博発売日: 2013/06/18メディア: 新書 シュタインからの手紙 [明治15年福沢諭吉にローレンツ・フォン・シュタインから手紙] 福沢が大きな感動をもっ…

憲法誕生・その2 新井政美

元老院国憲按 井上毅私案 行政の重視 前回の続き。 憲法誕生: 明治日本とオスマン帝国 二つの近代作者:新井 政美発売日: 2015/12/24メディア: 単行本 元老院国憲按 [明治13年の]この確定案において「皇帝」に関する第一篇第一章の第一条は「万世一系の皇統は…

憲法誕生 大久保利通の構想

狐狩りにおける「規律」 失意落胆、政争の中での目覚め 憲法構想 憲法誕生: 明治日本とオスマン帝国 二つの近代作者:新井 政美発売日: 2015/12/24メディア: 単行本 狐狩りにおける「規律」 この同じ書翰の中で、大久保がウスターで見物した狐狩りの様子を、…

帝国議会 〈戦前民主主義〉の五七年

「国民政党」の誕生 第一次護憲運動 選挙の大衆化 自由民権運動がおこった原因は、 家長選挙論 GHQ帝国議会改革案 帝国議会 〈戦前民主主義〉の五七年 (講談社選書メチエ)作者:村瀬 信一発売日: 2015/11/11メディア: 単行本 「国民政党」の誕生 こうした…