憲法

ヒトラーと哲学者 哲学はナチズムとどう関わったか

大衆は服従を欲してる カール・シュミット ハイデガー 戦後のハイデガー 迫害された学者の復帰は ヒトラーと哲学者: 哲学はナチズムとどう関わったか 作者: イヴォンヌシェラット,三ッ木道夫,大久保友博 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2015/01/22 メディ…

国連と帝国 マーク・マゾワー

ヤン・スマッツ インターナショナリズム ヤン・スマッツ 「白色人種の団結」 国連憲章 アルフレッド・ジマーン [解説=渡邊啓貴:まとめ] 国連と帝国:世界秩序をめぐる攻防の20世紀作者:マーク・マゾワー,Mark Mazower発売日: 2015/07/29メディア: 単行本 …

昭和天皇の戦後日本・その3

前回の続き。 吉田・ダレス会談 「親米一途」の吉田茂 「聖断」の理由 天皇が退位しなかった背景 昭和天皇の戦後日本――〈憲法・安保体制〉にいたる道 作者: 豊下楢彦 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/07/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商…

昭和天皇の戦後日本・その2 「非武装中立」論

「カリフォルニア州を守るように日本を守る」の真相 マッカーサーによる「非武装中立」論 ダレスへの天皇のメッセージ 前回の続き。 昭和天皇の戦後日本――〈憲法・安保体制〉にいたる道 作者: 豊下楢彦 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/07/29 メディ…

昭和天皇の戦後日本 自主憲法の「空間」

日本主導による明治憲法改正が可能だった 「押しつけ」論は情念論にすぎない 「東京裁判」問題 張作霖爆殺事件から敗戦までの17年間についての天皇「独白」 東条英機 昭和天皇の戦後日本――〈憲法・安保体制〉にいたる道 作者: 豊下楢彦 出版社/メーカー: 岩…

本当の戦争の話をしよう 伊勢崎賢治

平和は何のおかげか 束ねる作業 主権侵害 タリバン 男気 派兵して稼ぎたい国もある 福島の高校生に行った5日間20時間の授業を書籍化。 「僕も、日本をシャキッとさせなきゃと、発言している部類に入れられているのかもしれない」なんて発言も。 本当の戦争の…

『正戦と内戦』その4 権力の前室、統治の機密

モンロー主義の道徳的犯罪化 「権力の前室」 [ナチス体制の問題点はヒトラー独裁ではなく] 肥大化する行政への不信 機密理論、警察暴力による法の退廃 再び「統治の機密」へと変容 サッチャリズム 結語 前回のつづき。 正戦と内戦 カール・シュミットの国際…

統治新論・その2 大竹弘二・國分功一郎

マックス・ヴェーバー ベンヤミン シュミット 憲法改正の限界 「押しつけ憲法」のトラウマ シュミットの同質主義的な民主主義 ハーバーマス、市民的不服従の正統性 前回のつづき。 統治新論 民主主義のマネジメント (atプラス叢書) 作者: 大竹弘二,國分功一…

統治新論、シュミット 大竹弘二・國分功一郎

シュミット、例外状態論 マイネッケ 「国家」と「国民」 法の制定と運用 ブリューニング内閣の大統領緊急令濫用 緊急令濫用の一因は福祉国家へのシフト 福祉国家とナチス 『統治新論――民主主義のマネジメント』 大竹弘二・國分功一郎対談 統治新論 民主主義…

政治的正義 オトフリート・ヘッフェ 人権

人権 「人権の歴史がまだ短い」は近代の自惚れ 自由権 福祉国家 まとめ 人権のあたりをチラ見。 政治的正義―法と国家に関する批判哲学の基礎づけ (叢書・ウニベルシタス)作者:オトフリート ヘッフェメディア: 単行本 人権 憲法の歴史を見ればわかるように、…

人権はナンセンスか否か『権力への懐疑』

人権は「おおげさなナンセンス」か否か? ロールズの議論に対する疑問 国家の中立性 権力への懐疑―憲法学のメタ理論 (現代憲法理論叢書) 作者: 長谷部恭男 出版社/メーカー: 日本評論社 発売日: 1991/05/01 メディア: ハードカバー クリック: 2回 この商品を…

イラク戦争は民主主義をもたらしたのか

暴力蔓延の理由 ヌーリー・マーリキーはいかに成り上がったか 脆弱国家の中心 イラク戦争は民主主義をもたらしたのか作者:トビー・ドッジ発売日: 2014/07/10メディア: 単行本 暴力蔓延の理由 35年に及ぶバアス党の独裁下では、全体主義的な支配の追求と並行…

報道されない中東の真実

アルジャジーラはカタールの下にあり報道の独立性はない レバノンのベシャラ・ライ総主教 アサド演説 マナフ・トゥラース准将の離反 カタール イラン レバノン、ヒズボラ トルコ イスラエル 国連 あとがき 一方的にアサドが悪いとされてるけど、周辺国の支援…

歴史を繰り返すな/坂野潤治、山口二郎

日露戦争後 立憲主義 安保法制懇 陸海軍の体制エリートからの没落 なぜ「反戦平和」しか思いつかなかったか 歴史を繰り返すな作者:坂野 潤治,山口 二郎発売日: 2014/08/07メディア: 単行本(ソフトカバー) 日露戦争後 坂野 日露戦争のあと、ロシアと日本は…

自由か、さもなくば幸福か? 人身売買

不幸への自己決定は許されるか 参政権――自己決定への自由 最初の方から少し。 自由か、さもなくば幸福か?: 二一世紀の〈あり得べき社会〉を問う (筑摩選書)作者:大屋 雄裕発売日: 2014/03/12メディア: 単行本 契約自由の近代性 不幸への自己決定は許されるか…

帝都東京ブラックアウト計画

帝都東京ブラックアウト計画 米穀統制法で国家と農民が結合 時代は「ファッショ」 官僚の台頭 蠟山政道 ナチスに注目 厚生省創設 前回のつづき。 戦前昭和の国家構想 (講談社選書メチエ)作者:井上 寿一発売日: 2012/05/11メディア: 単行本(ソフトカバー) …

戦前昭和の国家構想

「憲法の常道」とは 山川均の満州事変反対論 F・H・キング 五・一五事件へ 戦前昭和の国家構想 (講談社選書メチエ)作者:井上 寿一発売日: 2012/05/11メディア: 単行本(ソフトカバー) なにやら現代と大差ない当時の二大政党の状況をかなーーり大雑把に解…

政府の憲法解釈

政府による憲法解釈 集団的自衛権 第66条第2項(文民条項) 政府の憲法解釈発売日: 2013/10/12メディア: 単行本 政府による憲法解釈 第二の理由として、特に法令に関しては、我が国には憲法裁判所が設置されておらず、かつ、最高裁その他の裁判所が一般的・…

憲法改正のオモテとウラ 舛添要一

「第二次草案」をバッサリ。 保岡興治の失敗から学ぶ 自然描写盛り込んじゃう中曽根に苦笑の舛添 森を猛烈に……する舛添の巻 郵政民営化騒動で前文が中曽根味になってたかもの巻 アベちゃんが折衷案の巻 まとめ 憲法改正のオモテとウラ (講談社現代新書) 作者…

戦争と演説

オリヴァー・クロムウェル クロムウェルの演説が面白かったので借りてみたけど、他はそれ程でもなかった。 戦争と演説: 歴史をつくった指導者たちの言葉作者:ジェイコブ・F. フィールド原書房Amazon 残部議会の解散(1653) オリヴァー・クロムウェル [16…

〈帝国〉と〈共和国〉  アラン・ジョクス

カール・シュミットは 共和国フランスの原点は ホッブズ自身は絶対主義者であった 『百科全書』の項目 内戦の過程 今日の「グローバル化」は、 第二章「ホッブズ、保護者的共和国の産出」だけ読んだ 〈帝国〉と〈共和国〉作者:A・ジョクス発売日: 2003/12/20…

カール・シュミット入門講義・その3

自由主義 マルクス主義 『政治的なものの概念』からの引用 前日のつづき。 カール・シュミット入門講義 作者: 仲正昌樹 出版社/メーカー: 作品社 発売日: 2013/03/02 メディア: 単行本 クリック: 6回 この商品を含むブログ (14件) を見る 自由主義 シュミッ…

吉本隆明はなぜ「マチウ書」としたか

「関係の絶対性」 「マチウ書」にしたわけ 芥川龍之介『西方の人』、太宰治「駆け込み訴へ」 オウム 終戦 吉本隆明は自分をエラソーに見せるためにフランス語使ったとか適当なことを書いている呉智英に教えてあげたいw 吉本隆明が語る戦後55年〈5〉開戦・戦…

吉本隆明「思想的弁護論」執筆理由

呉智英が吉本隆明批判本で「思想的弁護論」を例によっていい加減に分析して「おかしな思想を説く人」などと書いている件を後日検証するので、鶴見俊輔による「思想的弁護論」のまとめと、どのような状況で書かれたか竹内好との対談より。二つとも下記本に収…

吉本隆明とアカデミズム・サブカル論のちがい

アカデミズムのオタク論 吉本隆明はメディアである(1986) 三島由紀夫と吉本隆明(2007) 橋川文三による三島の論理矛盾指摘 吉本隆明のサブカル論とアカデミズムのオタク論(「前田敦子はキリストを超えた」の類w)は全く別物という橋爪大三郎の見解。200…

トクヴィルが見たアメリカ

アンドリュー・ジャクソン アメリカの原理、「利益の正しい理解」 インディアン強制移住 「アメリカ人は安楽な生活のなかでなぜあのように落ち着きがないのか」 トクヴィルが見たアメリカ: 現代デモクラシーの誕生作者:レオ ダムロッシュ発売日: 2012/11/23…

「不愉快な現実」孫崎享

「棚上げ」とは 台湾危機 「核心的利益」 北方領土 軍事衝突したら 超大国になる中国と対峙するには東アジア共同体のような枠組み作っていかないと、軍事衝突しても尖閣失いますよと。 不愉快な現実 中国の大国化、米国の戦略転換 (講談社現代新書)作者:孫崎…

近代日本の国家構想 坂野潤治

「新攘夷派」の「革命目的」 「富国派」、台湾出兵、立憲制移行 井上と大隈 『憲法義解』、穂積八束「大権政治」論 天皇親政論と内政官僚 近代日本の国家構想―1871‐1936 (岩波現代文庫) 作者: 坂野潤治 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2009/08/18 メディ…

未完の明治維新 坂野潤治

幕末の議会&憲法論 「大政奉還」と「王政復古」 大蔵官僚 台湾出兵、征韓論 民撰議院派と憲法制定派の妥協 未完の明治維新 (ちくま新書)作者:坂野 潤治発売日: 2007/03/01メディア: ペーパーバック 幕末の議会&憲法論 もっとも議会論そのものに限っていえ…

人権の相続、生殖の自由

「国民」という言葉 人権は相続されるか 生殖の自由 免責特権の起源 T(教師)とS(生徒)の問答形式で憲法論議。 日本国憲法の論じ方 第2版作者:渋谷 秀樹有斐閣Amazon 「国民」という言葉 T:いずれにしても、統治者の統治権の及ぶ範囲で生活を営んでい…