経済

ケインズの闘い

塩漬宣言・1938年の手紙 結婚のような投資 崩壊 革命は時代遅れ 大蔵省首席代表として他国との交渉にあたる 『平和の経済的帰結』 ヴァージニア・ウルフ回想 チラ見したら、右往左往する投資家に「喝!」みたいな手紙が目に入り、借りてみた。 ケインズの闘…

容疑者ケインズ

「格差是正にこそ、資本主義の安定の道がある」 バブルはいつはじけるか 容疑者ケインズ (ピンポイント選書)作者:小島 寛之発売日: 2008/08/01メディア: 単行本 「格差是正にこそ、資本主義の安定の道がある」 ケインズは、「格差是正にこそ、資本主義の安定…

天引きしたって関係ねえ

kingfish.hatenablog.com 上記につづいて下巻をチラ見したら日本の高官がスゲエこと言ってたYO。「後期高齢者」から天引きしようがなにしようが愚民は黙ってついてくるということでしょうか。波乱の時代(下)作者: アラングリーンスパン,山岡洋一/高遠裕子出…

グリーンスパン、黒字で苦悩

前日のつづき。波乱の時代(上)作者: アラングリーンスパン,山岡洋一/高遠裕子出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2007/11/13メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 51回この商品を含むブログ (69件) を見るブラック・マンデー FRBの声明の…

グリーンスパンのニクソン、フォード評

波乱の時代(上)作者: アラングリーンスパン,山岡洋一/高遠裕子出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2007/11/13メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 51回この商品を含むブログ (69件) を見るニクソン 経済と政策に関する巧みな質問でわたしの…

NGOはネオリベのトロイの木馬

NGOは「グローバルなネオリベラリズムのトロイの馬」 IMFネオリベ化のきっかけ リベラリズムとネオリベラリズムとの決定的な違い ネオリベラリズムとは何か作者:デヴィッド ハーヴェイ青土社Amazon NGOは「グローバルなネオリベラリズムのトロイの…

まっとうな経済学

理想的定価表 店側がおそれること スーパーの格安ブランドのパッケージがもっさりしてる訳 市街地の渋滞を防ぐには、 コーヒー農家を豊かにするには 客を見て値段を決める鮨屋がボッタクリであるかのように思っている人はこの本を読むと目からウロコですよ。…

資本主義に徳はあるか・その2

寛大さか連帯か Q&A 愛は道徳ではないのですか 前日のつづき。 資本主義に徳はあるか 作者: アンドレコント=スポンヴィル,Andr´e Comte‐Sponville,小須田健,コリーヌカンタン 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2006/08 メディア: 単行本 クリック: …

資本主義に徳はあるか

一見ヌルそうなタイトルですがパラッとめくると山形浩生よりキッパリした発言が。イラク三馬鹿騒動で袋叩きの山形センセイ日頃の勢いはどこへやら俺は本業で高遠より貢献してるのだとも言えず収入の10%寄付してるのですとヘタレ厨房発言しておりましたが、…

大塚久雄/人と学問

えー、いきなりですが、面白くはないです。役に立つ情報なし。じゃあなんで取り上げたのかというと、あまりにヘンな本だから。大塚久雄 人と学問作者: 石崎津義男出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2006/07/04メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含…

トリックスター村上ファンド

伝説検証 村上ファンド実績 出資元オリ幹部回想 西武株の顛末 ドリテク株:ライブドアの仕返しが皮肉にも さあ皆も朝生で田原総一郎に逆質問しようぜ。 1999年ユニゾンの佐山展生を訪ねて、君らが始めた”ファンド”って何?と素人質問をした通産官僚村上。プ…

シンス・イエスタデイ

シンス・イエスタデイ―1930年代・アメリカ (ちくま文庫)作者: F.L.アレン,Frederick Lewis Allen,藤久ミネ出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1998/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る1929年。 そして、10月24日木曜…

セイヴィング キャピタリズム・続

前日の続き。セイヴィング キャピタリズム作者: ラグラムラジャン,ルイジジンガレス,堀内昭義,有岡律子,アブレウ聖子,関村正悟出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2006/01/11メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 41回この商品を含むブログ (45件) …

セイヴィング キャピタリズム

自由な金融市場があれば、担保やコネがなくても、アイディアとやる気があれば誰でも起業資金を調達でき、無能な人間を排除していくので社会全体の底上げにもなる。そのためには政府が既得権者からの圧力を排除し自由な市場を維持しなければならない。セイヴ…

エコロジストのための経済学・その2

エコによる経済収縮の単純化モデル 景気対策のための公共事業が環境破壊 環境は共有物としてコントロールすべきだが 公共財は社会を膠着性から脱出させる エコロジストのための経済学作者:小島 寛之発売日: 2006/01/27メディア: 単行本 前日の続き。内容紹介…

エコロジストのための経済学

著者はエコロジー側の人なのだけれど、一般のモラルが低いからエコロジーが普及しないのではなく、単に経済的に見合わないからなのですとあえて冷静に分析する。エコによる経済収縮を受容できるのか、本当にエコは必要なのか有効なのかetc。そうやってエコに…

夢の消費革命・その3

経済学者シャルル・ジッド 消費者の支配は遥か エコ極道 生協極道 消費者の王国 ニーム派と社会主義者との根本的違いとは 「ホワイト・リスト」 フェミ極道 連帯を熱く語ったジッドの孤独 アンドレ・ジッドは叔父の死に際してこう述べた。 前日の続き。 夢の…

財界とは何か

1948年日経連結成宣言 労使秩序崩壊がもたらしたもの 統制経済には辟易 「造船疑獄」をきっかけに献金システム 中小企業を共産党系から奪還した永野重雄 行革のもうひとつの柱、大国化 行革のために不況を受け入れた財界 「前川レポート」 125円台という急激…

西武事件

西武事件 「堤家」支配と日本社会作者: 吉野源太郎出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2005/05/22メディア: 単行本 クリック: 29回この商品を含むブログ (7件) を見る時間もないのに小説代わりについ読んでしまった。後半は副題通り、西武を題材に日本…

最初の経済学体系

ジェイムズ・ステュアート『経済の原理』 当然ケインズは読むことがなかった 有効需要という語の創始者 重商主義ではなかった アメリカの金銀ではなく市民的自由によって 最初の経済学体系 作者: 小林昇 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会 発売日: 1994/12/…

イラン石油を求めて

イラン石油輸入計画 大変な渡航手続 イラン側の本音 戦争保険 日章丸事件―イラン石油を求めて (1981年) (昭和戦後史) 作者: 読売新聞社 出版社/メーカー: 冬樹社 発売日: 1981/01 メディア: ? この商品を含むブログを見る 1951年イランのモサデク首相は石油…

世紀の売却―第二のロシア革命の内幕

オリガルヒ 株式担保ローンのごまかし方 1999年までに中央政府の権力は収縮した 反体制文学所持で刑務所送りになる体制だが 優秀な人材が生産部門から流出 世紀の売却―第二のロシア革命の内幕作者:クライスティア フリーランド発売日: 2005/05/01メディア: …

通貨燃ゆ・その2

前日の続き。通貨燃ゆ―円・元・ドル・ユーロの同時代史作者: 谷口智彦出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2005/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見る2003年の人民元切り上げ騒動のわけ。ブッシュは選挙前で世…

通貨燃ゆ

通貨燃ゆ―円・元・ドル・ユーロの同時代史作者: 谷口智彦出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2005/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見るニクソンショックから米国覇権は生まれた 金に対する取りつけ騒ぎが外…

人民元は世界の脅威か

ドルの源流はスペインなのか。 1871年、通貨単位を両から圓に移行し 日中通貨戦争 現在の中国における圓と元。 人民元は世界の脅威か―円・ドル・元の競争と戦略作者:菊地 悠二発売日: 2005/04/01メディア: 単行本 ドルの源流はスペインなのか。 スペインが発…

奇妙な経済学を語る人々

奇妙な経済学を語る人びと―エコノミストは信用できるか作者: 原田泰出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2003/08メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (12件) を見るデフレ脱却こそが最大の構造改革ですからあ。 海外資産価値が自国通貨…

財政=軍事国家の衝撃

戦闘ではなく会計簿 風通しのよい行政府 英国軍事力の限界 経済のための戦争へ 財政=軍事国家の衝撃―戦争・カネ・イギリス国家1688-1783 作者: ジョンブリュア,John Brewer,大久保桂子 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会 発売日: 2003/07/01 メディア: 単行…