kingfish.hatenablog.com
上記につづいて下巻をチラ見したら日本の高官がスゲエこと言ってたYO。「後期高齢者」から天引きしようがなにしようが愚民は黙ってついてくるということでしょうか。
- 作者: アラングリーンスパン,山岡洋一/高遠裕子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/11/13
- メディア: ハードカバー
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奇妙なことだが、これと同じ集団の連帯意識が、今後、主要先進国が直面する高齢化に伴う財政負担から、日本経済を教おうとしている。日本の年金給付水準は、将来維持できないと思えるが、どうするつもりなのかと最近、日本の高官に尋ねた。すると、給付水準を下げるし、それは問題にならない、日本人は制度の変更を国益のなかで考える、それで十分なのだ、という答えが返ってきた。アメリカの議会や有権者が、ここまで合理的に振る舞うとは想像できない。
「合理的に振る舞う」というのは「従順」という意味でしょうか。アメリカだったら暴動ものだが、日本国民は民度が高いwから文句言わないYOということですか。「それで十分なのだ」というサックリ感がシビレます。
上記発言は以下の文章の続き
わたしの話を辛抱強く聞いていた宮沢蔵相は、穏やかな笑みを浮かべながら、こういった。「アラン、日本の銀行の問題について、じつに鋭い分析をしてくれた。対策についてだが、それは日本のやり方ではない」。債務不履行に陥った企業や個人を破綻させること、銀行の担保を処分することは、従業員を解雇することと同じように、避けるべきである。(略)
RTCのような方式を採用していれは、調整期間はもっと短くなり、何年も前に通常の経済に復帰していたはずだと確信していたし、いまも確信している。停滞していた間、日本の回復は近いといわれつづけてきた。わたしもそう思っていた。だが、そうはならなかった。日本の回復を抑えていた見えざる経済的要因は何なのだろうか。宮沢蔵相との会話が教えてくれた。見えていなかったのは、経済的なものではなかった。文化的な要因だった。日本人は、多くの企業や個人の体面が傷つくのを避けるため、あえて巨額のコストがかかる経済の停滞を受け入れたのだ。アメリカがこうした路線で、経済政策を行うことは考えられない。