民主主義

官僚制のユートピア デヴィッド・グレーバー

リベラリズムの鉄則と全面的官僚制化の時代 ジョージ・ウォレス「頭でっかちの官僚」 アメリカは根っから官僚制社会 「規制緩和」の罠 実は資格社会のアメリカ とあるエコノミストとの会話 「規制緩和」という名の下で公的権力と私的権力が融合して「全面的…

議院内閣制―変貌する英国モデル 高安健将

首相の誕生 エリートが取り仕切るシステム 中心は議会か、内閣か、首相か 『大臣は多過ぎる?』 首相主導型政治論争 規制緩和と規制国家 サッチャー、首相府の強化、特別顧問と政策室 第二章あたりまでをチラ見。 議院内閣制―変貌する英国モデル (中公新書)…

アマゾノミクス データ・サイエンティストはこう考える

序章 本書から学んでいただきたいメッセージ データの解釈は双方向のプロセスだ。 進んで人生を「公開」する時代 匿名データの匿名性を検証 フェイスブック以前は偽名が当たり前だった なぜアマゾンはレビュアーに実名を強制しなかったか クリックの背後にあ…

政治哲学的考察・その2 宇野重規

シュミットの考える「代表」とは ルフォールの全体主義論 保守主義が成立したのは19世紀前半 バークによる人権批判 カトリック教会の批判 マルクスの人権批判 前回の続き。 政治哲学的考察――リベラルとソーシャルの間 作者: 宇野重規 出版社/メーカー: 岩波…

政治哲学的考察―リベラルとソーシャルの間

マルクスからトクヴィルへ トクヴィルの徳の概念 自由の精神と宗教の精神 ネオ・トクヴィリアン フランス・リベラリズムの独自性 近代議会制の内包する両義性 代議士の有権者からの独立性の確保 ルソーはなぜ代表を嫌ったか 政治哲学的考察――リベラルとソー…

抑止力としての憲法・その3 フーコー

フーコーと新自由主義 ボダン citoyen 前回の続き。 抑止力としての憲法――再び立憲主義について 作者: 樋口陽一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/12/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る フーコーと新自由主義 フーコーと言えば〈国家ぎ…

抑止力としての憲法・その2 樋口陽一

「立憲」という言葉 「憲法を創る力」=旧体制を壊す力 ルソーVS立憲主義? 防御権、保護義務論 social tyranny 自己統治秩序 前回の続き。 抑止力としての憲法――再び立憲主義について 作者: 樋口陽一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/12/15 メディ…

抑止力としての憲法 シュミット、ホッブズ、カピタン

シュミットとホッブズ シュミットとカピタン シュミットの「自由主義的継受」 シュミットにおける決断=非日常 カピタンにおける決断=日常 抑止力としての憲法――再び立憲主義について 作者: 樋口陽一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/12/15 メディ…

丘の上のバカ 高橋源一郎

「歪み」を描くこと 死者と生きる未来 批判する人たちの「正しさ」は、いったいどこから来るのだろう 丘の上のバカ ぼくらの民主主義なんだぜ2 (朝日新書)作者:高橋源一郎発売日: 2016/11/11メディア: 新書 「歪み」を描くこと 「シャルリー・エブド」がムハ…

資本主義はどう終わるのか

ヘラー、シュミット、そしてユーロ EU とりあえず第六章だけ読んだ。 資本主義はどう終わるのか作者:シュトレーク,ヴォルフガング発売日: 2017/11/24メディア: 単行本 ヘラー、シュミット、そしてユーロ カール・シュミットの「権威主義国家」にかんするヘ…

フランス現代史 戦争のタブーを追跡する

アルジェリア戦争、アルキの虐殺 「大戦」 強制連行 ペタン、ヴィシー政権 オラドゥールの虐殺 フランス現代史 隠された記憶: 戦争のタブーを追跡する (ちくま新書1278) 作者: 宮川裕章 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2017/09/05 メディア: 新書 この商…

フランス革命と身体―性差・階級・政治文化

第2章 エリアスとシュミット 第9章 初めと終わりだけ読んだ。 フランス革命と身体―性差・階級・政治文化作者:ドリンダ ウートラム発売日: 1993/07/01メディア: 単行本 第2章 エリアスとシュミット ノルベルト・エリアスによって問いかけられないままに残…

啓蒙の民主制理論・その2

カントとホッブズのちがい イギリス革命とフランス革命 カール・シュミットとカント 前回の続き。 啓蒙の民主制理論―カントとのつながりで (叢書・ウニベルシタス)作者:インゲボルク マウスメディア: 単行本 カントとホッブズのちがい カントが、国家元首は…

啓蒙の民主制理論―カントとのつながりで

序文 序論 抵抗権 誤解されたカント本来の理念 第三章 国民主権の法外的次元 10年前にも読んでた→(米憲法は17世紀英国式 - 本と奇妙な煙) 啓蒙の民主制理論―カントとのつながりで (叢書・ウニベルシタス)作者:インゲボルク マウスメディア: 単行本 序文 カ…

哲学のプラグマティズム的転回

プラグマティズム的多元主義と相対主義はちがう ウィリアム・ジェイムズ デューイ ジェイムズとパース ハーバーマス 哲学のプラグマティズム的転回作者:リチャード・J.バーンスタイン発売日: 2017/10/27メディア: 単行本 プラグマティズム的多元主義と相対主…

アメリカ、ヘテロトピア: 自然法と公共性

アメリカにおける「はじまり」 政治の砂漠 アーレント ロレンスにとってのアメリカ ヘテロトピア アメリカ、ヘテロトピア: 自然法と公共性作者:宇野 邦一発売日: 2012/12/14メディア: 単行本 アメリカにおける「はじまり」 アーレントは、こんなようにアメリ…

ほんとうの憲法: 戦後日本憲法学批判

保守合同「行くバカ(池田)に残るバカ(佐藤)」 改憲、下火に 美濃部達吉の愚民観が反感を買い天皇機関説事件 ほんとうの憲法: 戦後日本憲法学批判 (ちくま新書 1267)作者:篠田 英朗発売日: 2017/07/05メディア: 新書 保守合同「行くバカ(池田)に残るバ…

ふたつの憲法〜・その2 日本主義者の護憲

日本主義者の護憲 国体明徴運動 革新派 近衛体制=幕府論 翼賛会の改組 戦時体制 みずから人権放棄 聖断による明治憲法の破綻 前回の続き。 ふたつの憲法と日本人: 戦前・戦後の憲法観 (歴史文化ライブラリー)作者:暁弘, 川口発売日: 2017/07/18メディア: 単…

憲法パトリオティズム 過去の断罪と解消

まず「監訳者あとがき」を先に。 「記憶」と「闘争性」 憲法裁判所 カール・レーベンシュタイン 終息しなかった憲法パトリオティズム ヨーロッパ憲法パトリオティズム 「新しい過去」、他国の過去を断罪すること 自己卑下とヨーロッパ中心主義 統合による過…

いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃

フーコーの先見性 新自由主義の特異性 不平等はあらゆる領域で正当化され、生産性は生産物より優先される フーコーの枠組みの問題点 権限委譲と責任化 いかにして民主主義は失われていくのか――新自由主義の見えざる攻撃作者:ウェンディ・ブラウン発売日: 201…

政治的なものについて・その2 右翼ポピュリズム

右翼ポピュリズム シュミットとネオコン ハーバーマス 結論 監訳者解説:酒井隆史(2008年) 前回の続き。 政治的なものについて ラディカル・デモクラシー作者:シャンタル ムフ発売日: 2008/08/12メディア: 単行本 右翼ポピュリズム 右翼ポピュリズムの侵攻…

政治的なものについて シャンタル・ムフ

リベラリズムの中心的欠陥 情動を民主主義的に動員することの意義 左派の課題 ウルリッヒ・ベックの見解 アンソニー・ギデンズ ギデンズと第三の道 政治的なものについて ラディカル・デモクラシー作者:シャンタル ムフ発売日: 2008/08/12メディア: 単行本 …

ポピュリズムとは何か ヤン=ヴェルナー・ミュラー

ポピュリストは、ポピュリストとして統治できる 「憤懣を抱く人びと」ではない 政権についたポピュリスト 非リベラルな民主主義 テクノクラシーとポピュリズムは合わせ鏡 ポピュリズムについての七つのテーゼ ポピュリズムとは何か作者:ヤン=ヴェルナー・ミ…

分配的正義の歴史 道徳的な言葉は非人間的

救貧法 貧者に対する態度の大変貌 アダム・スミス マルクス 出だしが地味なので、後半にはこんな話もあるよと。 「道徳的な言葉は非人間的である、とマルクスは考えたのである」 「道徳的規範が我々自身から遠く隔たっている場合、それは支配のための簡単な…

トランプショックに揺れる世界  『世界』 別冊

トランプはいつ出馬を計画したか バノンとは何者か――怪物の正体 『進歩主義ネオリベラリズムの終焉』ナンシー・フレーザー 「アメリカ民主主義の防衛に残された時間は長くて一年」ティモシー・スナイダー スティーブ・バノンはなぜ「行政国家」を崩そうとし…

創造元年1968 対談:押井守 笠井潔

だって戦争なんだから 光瀬龍 怖かったデモ よど号事件の柴田泰弘 『イノセンス』 セカイ系の限界 戦争 表現者なら境界線上で生きろ 語らずにおいたせいで意味ありげになっていたものが、語ってしまったら意外にアレだった……という面がないでもない。 特に表…

イタリア・ファシズムを生きた思想家たち

国民概念とファシズム 20世紀における国民概念の変更 新国家設立 ムッソリーニのファシズム観 クローチェ イタリア・ファシズムを生きた思想家たち――クローチェと批判的継承者 作者: 倉科岳志 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/02/23 メディア: 単行…

憲法改正とは何か: アメリカ改憲史から考える

とりあえずこの憲法を認めて 初めての憲法改正 ロー判決 憲法解釈による実質的な改憲 法律の合憲性 違憲判決 政治問題化した最高裁判事任命 大統領が憲法に挑戦するとき アメリカと日本の違い 著者のスタンスは「根拠もなく憲法を神聖視するのはほどほどにし…

〈階級〉の日本近代史 政治的平等と社会的不平等

はじめに 保守党の反軍国主義 軍部の地位の引き下げ 「統帥権の干犯」 五・一五事件 〈階級〉の日本近代史 政治的平等と社会的不平等 (講談社選書メチエ)作者:坂野 潤治発売日: 2014/11/11メディア: 単行本 はじめに [戦後改革で]日本の左翼とリベラルは、「…

ヒトラー語録

ルドルフ・ヘスの論文から バチカン 日本 マルキシズム 民主主義 ヒトラー語録発売日: 2011/05/13メディア: 単行本 序にかえて ルドルフ・ヘスの論文から 1921年、当時まだ学生であったルドルフ・ヘスは次のようなことを書いている。 どんな才能を備えた人間…