民主主義

ヒトラー語録

ルドルフ・ヘスの論文から バチカン 日本 マルキシズム 民主主義 ヒトラー語録発売日: 2011/05/13メディア: 単行本 序にかえて ルドルフ・ヘスの論文から 1921年、当時まだ学生であったルドルフ・ヘスは次のようなことを書いている。 どんな才能を備えた人間…

ポピュリズム化する世界・その2

ポピュリズム キャメロンの火遊びが招いた悲劇 右翼ポピュリズム政党の手本となるプーチン 前回の続き。 ポピュリズム化する世界 ―なぜポピュリストは物事に白黒をつけたがるのか?作者:国末 憲人発売日: 2016/09/29メディア: 単行本 ポピュリズム [政治学者…

ポピュリズム化する世界 国末憲人 ルペン父娘

国民戦線、ルペン ルペンの娘 ポピュリズム化する世界 ―なぜポピュリストは物事に白黒をつけたがるのか?作者:国末 憲人発売日: 2016/09/29メディア: 単行本 国民戦線、ルペン [ルペンの「国民戦線」と思われているが] 結党にあたって実際に中心となったのは…

内村剛介インタビュー シベリア抑留「脱欧・入亜」

ハルビン学院における「五族協和」 「リベラリズム」 哈爾濱学院では軍人までがリベラルでした 「革命ロシア」をどう見たか プロレタリア文学、「わだつみ」批判 「脱亜入欧」、後藤新平 ソ連軍侵攻情報を握り潰した関東軍 捕虜する民族・ロシア 満洲とは一…

自由と平等の昭和史・その2

民政党の2つの民主主義 「革命」と「転向者」たちの昭和 前回の続き。 自由と平等の昭和史 一九三〇年代の日本政治 (講談社選書メチエ)作者:坂野 潤治発売日: 2009/12/11メディア: 単行本 民政党の2つの民主主義 第2章『民政党の2つの民主主義――永井柳太郎と…

自由と平等の昭和史 一九三〇年代の日本政治 坂野潤治

はじめに 第一章 『反ファッショか格差是正か 馬場の「立憲独裁」への転換 「粛軍演説」を「旧潮流」とした蝋山 二人の時代の終焉 自由と平等の昭和史 一九三〇年代の日本政治 (講談社選書メチエ)作者:坂野 潤治発売日: 2009/12/11メディア: 単行本 はじめに…

ダーク・ドゥルーズ アンドリュー・カルプ 小泉義之

主体――寄せ集めではなく、非-生産 世界を破壊する理由 共謀 反戦運動の破綻の後に ダーク・ドゥルーズ作者:カルプ,アンドリュー発売日: 2016/11/28メディア: 単行本 主体――寄せ集めではなく、非-生産 主体性は恥ずべきものである(略) 主体性は、時代と妥協…

犯罪・捜査・メディア・その2「居心地のよい」監獄

「居心地のよい」監獄 ロマン主義の監獄 前回の続き。 犯罪・捜査・メディア: 19世紀フランスの治安と文化 (叢書・ウニベルシタス)作者:ドミニク・カリファ発売日: 2016/10/25メディア: 単行本 「居心地のよい」監獄 王政復古期の末期から執拗に見られるよう…

オルテガ―現代文明論の先駆者 色摩力夫

トインビー 宗教改革とイエズス会 ベラスケス 絶望の様相 ローマ市民の「信念の体系」 正統性 大衆人、無知の賢者 「国家」と「国民社会」 世論 オルテガ―現代文明論の先駆者 (中公新書)作者:色摩 力夫メディア: 新書 トインビー オルテガは、また、トインビ…

福沢諭吉の『学問のすゝめ』   橋本治

ステロタイプな名文から逃げろ 「虚学」と「実学」 自由と《分限》 《自由》と《独立》 啓蒙思想 福沢諭吉は体制擁護か? 理想から離れてゆく現実に怒る 福沢諭吉の『学問のすゝめ』作者:橋本 治発売日: 2016/06/09メディア: 単行本 ステロタイプな名文から…

アジア再興・その3 サイイド・クトゥブ

汎アジア主義の野望 ナショナリズム サイイド・クトゥブ 9・11 中国 国民国家 前回の続き。 アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち作者:パンカジ ミシュラ発売日: 2014/10/25メディア: 単行本 汎アジア主義の野望 [1930年NYで]タゴールは、アメリカ人は…

アジア再興・その2 梁啓超、タゴール

アメリカの梁啓超 レーニン タゴール 前回の続き。 アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち作者:パンカジ ミシュラ発売日: 2014/10/25メディア: 単行本 アメリカの梁啓超 [差別虐待されている在米中国人が祖国の自強運動を支援しないことに失望]中国系アメリカ…

アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち

日本海海戦の衝撃 ナポレオンとムスリム 梁啓超 アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち作者:パンカジ ミシュラ発売日: 2014/10/25メディア: 単行本 プロローグ 日本海海戦の衝撃 (略)東郷平八郎率いる日本帝国海軍の小規模な艦隊が、極東をめざして地球を半…

丸山眞男の敗北 伊東祐吏

「終戦」 “戦後の丸山眞男” レッドパージ ファシズム 「日本の思想」(1957年) 留置場体験、思想弾圧 丸山眞男の敗北 (講談社選書メチエ) 作者: 伊東祐吏 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/08/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブロ…

バーニー・サンダース自伝 ホワイトハウスのはぐれ者

はぐれ者から最有力候補へ 成功の秘訣 保守派との共闘 壊れているのは政治システムだ 人々と対話し、教育し、組織しろ 自伝本編 1997年の『アメリカ下院のはぐれ者』に「まえがき」と「解説」を足して、2015年に『ホワイトハウスのはぐれ者』として再刊され…

慰霊と招魂―靖国の思想 村上重良

靖国の思想 長州藩の招魂場が護国神社の源流 東京招魂社創建 神道国教化政策 別格官幣社 西南戦争が契機に 靖国神社に改称 英霊 明治神宮 靖国神社法案 慰霊と招魂―靖国の思想 (岩波新書)作者:村上 重良発売日: 1974/09/28メディア: 新書 靖国の思想 大老の…

波乱万丈シュンペーター 資本主義、社会主義、民主主義

「自分は何者か」 戦後、財務大臣に 私財を失う トーマス・K・マクロウによる冒頭序文の履歴が波乱万丈すぎ。 日経BPクラシックス 資本主義、社会主義、民主主義 1作者:ヨーゼフ・シュンペーター発売日: 2016/07/13メディア: 単行本 「自分は何者か」 シュン…

Cut 1990年11月号ジョージ・クリントン、猥褻裁判

ジョージ・クリントン・インタビュー アクセル・ローズ トム・シルヴァーマン(トミー・ボーイ・レコード社長) アンディ・ベル クィーン・ラティファー スティーヴン・タイラー ケイト・ピーターソン(B-52's) イギー・ポップ ジェフ・アイロフ ジョン・ラ…

「九条削除」論への反論、緊急事態条項を考える

井上達夫「九条削除」論への反論 〈第七講〉 座談会 緊急事態条項を考える 憲法制定権力 緊急事態条項 ボン基本法 後半をチラ読み。 立憲デモクラシー講座 憲法と民主主義を学びなおす 作者: 山口二郎,杉田敦,長谷部恭男 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: …

保守主義とは何か・その2

フリードマン、ノージック ネオコン 丸山眞男と福田恆存 保守本流 前回の続き。 保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書)作者:宇野 重規発売日: 2016/06/21メディア: 新書 フリードマン、ノージック フリードマンは、社会保障の目的が…

保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで

「保守」とは何か 政治家バークの信念 「保守主義」という言葉 フランス革命と名誉革命 ハイエクは保守主義者か オークショット「人類の会話」 アメリカ保守主義の「創始者」 保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書)作者:宇野 重規発…

他の岬―ヨーロッパと民主主義 デリダ

高橋哲哉 鵜飼哲 1993年に出版されたものの新装版。あとがき&解説だけ読んだ。他の岬――ヨーロッパと民主主義 【新装版】作者:ジャック・デリダ発売日: 2016/05/21メディア: 単行本 訳者あとがき 高橋哲哉 ヨーロッパの「今日」とは何か。「他の岬」にとって…

ファシズムとは何か・その2

モーリス・バレス 群衆 社会ダーウィニズムの主張者たちは、 急進右翼とは、 ドイツは不完全にしか統一されなかったのだ、 権力の座についたファシズム ドイツ、1933年3月23日 権力への上昇 チャンドラ・ボース 前回の続き。 ファシズムとは何か作者:ケヴィ…

ファシズムとは何か 労働者が極右に近づく理由

新右翼 労働者が極右に近づく理由 ファシストにとって 「ナショナル・ポピュリスト」 順番を飛ばして興味を引きそうな、最近の話の第7章から。 ファシズムとは何か作者:ケヴィン・パスモア発売日: 2016/04/20メディア: 単行本(ソフトカバー) 新右翼 極右…

民主主義を直感するために 國分功一郎

民主主義にはバグがある 変革の可能性としての市民政治 後半の対談部分をチラ読み。 民主主義を直感するために (犀の教室)作者:國分功一郎発売日: 2016/04/28メディア: 単行本(ソフトカバー) 民主主義にはバグがある (対談:山崎亮) 行政をおだてろ 國分…

戦争と広告 日本の戦争広告を読み解く

爆弾は炸裂した瞬間しか爆弾ではない 文部省、開戦の正当性をおおいに語る 「やさしく手をとつて教へてくれる兵隊さん」 「米英色を一掃しよう」 明るい生活 戦争と広告 第二次大戦、日本の戦争広告を読み解く (角川選書)作者:森 正人発売日: 2016/02/24メデ…

イスラームとの講和 内藤正典 中田考

ムスリムはどこへ行けばよいのか? なぜ難民はドイツを目指すか EUは難民を金で売った イスラームの押しの強さ 崩壊するサウジアラビア エルドアンがカリフに カタール 日本の「国家主義」の欺瞞 安易に使われている「地政学」 ハラール認証利権 ハラール…

マルクス思想の核心、時間稼ぎの資本主義

『資本論』刊行されるも反響は薄かった なぜ革命が失敗したのか。 シュトレーク『時間稼ぎの資本主義』 マルクス思想の核心 21世紀の社会理論のために (NHKブックス) 作者: 鈴木直 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2016/01/22 メディア: 単行本(ソフトカ…

世界の辺境とハードボイルド室町時代

「なぜ人を殺してはいけないの?」という愚問 アジールとしての寺院 離合集散が激しいタイでは庶民に徴税できない 独裁者は平和を要求する ちょっといい話:いつ歴史学者を志したか ちょっといい話:講談社選書メチエ編集者 「多数決は暴力的な手続きなんだ…

私の1960年代 山本義隆の丸山眞男批判

丸山眞男批判 廣松渉、ちょっといい話 回想はこんな感じ。 丸山眞男を批判しつつも、「現代日本はデモクラシーが至上命令として教典化される危険が多分に存する。それはやがて恐るべき反動を準備するだろう。」といった主張は評価していると著者。 私の1960…