2015-01-01から1年間の記事一覧

橋本治 失われた〜その2 子規、漱石

正岡子規 北村透谷が《粋》を嫌う理由 夏目漱石 あとがき 前回の続き。 失われた近代を求めてIII 明治二十年代の作家達 (失われた近代を求めて 3) 作者: 橋本治 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2014/10/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1…

橋本治 失われた近代を求めて〜北村透谷

北村透谷、近代最初の「挫折した少年」 山路愛山にブチキレ 宗教と《個人的生命》 失われた近代を求めてIII 明治二十年代の作家達 (失われた近代を求めて 3) 作者: 橋本治 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2014/10/07 メディア: 単行本 この商品を含…

戦争画とニッポン 会田誠&椹木野衣

戦争画の印象 巻末作品解説 本編の対談より巻末の作品短評の方が面白いような。 戦争画とニッポン作者:会田 誠,椹木 野衣発売日: 2015/06/24メディア: 単行本 戦争画の印象 会田 正直な感想を言うと、ちょっとこう、「がっかり」というところがありましたね…

負けない力 橋本治

第一章 知性はもう負けている 第二章 知性はもっと負けている 第三章 「知性」がえらそうだった時代 第四章 「教養主義的な考え方」から脱するために 本が書けるくらい元気になっているのでしょうか、ということでそれ以上は望まないというか。 全然関係ない…

国連と帝国 マーク・マゾワー

ヤン・スマッツ インターナショナリズム ヤン・スマッツ 「白色人種の団結」 国連憲章 アルフレッド・ジマーン [解説=渡邊啓貴:まとめ] 国連と帝国:世界秩序をめぐる攻防の20世紀作者:マーク・マゾワー,Mark Mazower発売日: 2015/07/29メディア: 単行本 …

昭和天皇の戦後日本・その3

前回の続き。 吉田・ダレス会談 「親米一途」の吉田茂 「聖断」の理由 天皇が退位しなかった背景 昭和天皇の戦後日本――〈憲法・安保体制〉にいたる道 作者: 豊下楢彦 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/07/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商…

昭和天皇の戦後日本・その2 「非武装中立」論

「カリフォルニア州を守るように日本を守る」の真相 マッカーサーによる「非武装中立」論 ダレスへの天皇のメッセージ 前回の続き。 昭和天皇の戦後日本――〈憲法・安保体制〉にいたる道 作者: 豊下楢彦 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/07/29 メディ…

昭和天皇の戦後日本 自主憲法の「空間」

日本主導による明治憲法改正が可能だった 「押しつけ」論は情念論にすぎない 「東京裁判」問題 張作霖爆殺事件から敗戦までの17年間についての天皇「独白」 東条英機 昭和天皇の戦後日本――〈憲法・安保体制〉にいたる道 作者: 豊下楢彦 出版社/メーカー: 岩…

やり残したこと 北野武

『THE MANZAI』の審査員をやらない理由 漫才ブーム ダウンタウンの漫才は新しかった 漫才は、10年同じ相方とやらないとわからない 着ぐるみ 神経を使ったのは5年間 リアクション芸 ロケハン 大島渚 やり残したこと 作者: 北野武 出版社/メーカー: …

安井かずみがいた時代・その2

内田宣政談 浮気 吉田拓郎談 オースタン順子談 渡邊美佐 前回の続き。 安井かずみがいた時代 (集英社文庫) 作者: 島崎今日子 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/03/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 内田宣政談 (1995年安井の写真…

安井かずみがいた時代 島崎今日子

ポピュラー・ソングとは 安井かずみと6歳下の村井邦彦 稲葉賀恵(BIGI設立)談 『危険なふたり』 大宅映子 カパルアでの散骨式 玉村豊男・抄恵子夫妻 永山則夫 封印された鑑定記録 堀川惠子 - 本と奇妙な煙 を読んだばかりなので、対照的な人生……と、永山に…

放浪の画家 ニコ・ピロスマニ

ピロスマニは絵を描きあげるのがとても早かった ムシャンバ、黒地に描く 白は神聖な色 私はただ不幸な者であるだけだ 放浪の画家 ニコ・ピロスマニ作者:はらだ たけひで発売日: 2011/07/02メディア: 単行本 ピロスマニは絵を描きあげるのがとても早かった 看…

ユーロ消滅?―ドイツ化するヨーロッパ

ドイツによる民主主義の資格の剥奪 欧州の新たな権力構造、メルケル女王 自らを欧州の教師で、道義上の啓蒙家であると理解することで、「二度とないように」という重荷から解放されたい、ドイツ。 ユーロ消滅?――ドイツ化するヨーロッパへの警告作者:ウルリッ…

永山則夫 封印された鑑定記録・その3

職を転々。 初体験 定時制高校で学級委員長になるも被害妄想 石川医師の分析 拳銃 青森へ死出の旅 別れの悲しみを知る 鑑定を永山に否定される 死刑判決 永山の遺品の中に石川鑑定書 前回の続き。 永山則夫 封印された鑑定記録作者:堀川 惠子発売日: 2013/02…

永山則夫 封印された鑑定記録・その2

父への憧れ セツ 父の死 男女を問わず「もてた」けど、ウブすぎて…… 友達ができない、クビへの恐怖 前回のつづき。 これを読んでると、永山に酒鬼薔薇とかにあるイヤな感じは全くない。要領が悪くてもどかしくはあるけど、猟奇的悪意はない。だいそれたこと…

永山則夫 封印された鑑定記録 堀川惠子

二度と裁判の精神鑑定はやらない そんな石川の経歴 石川の人生の分岐点となった、ある非行少女 第二次精神鑑定 中央公論社を辞めた井出孫六39歳 母代わりの優しい長女セツ 家出 連続射殺犯永山則夫の精神鑑定に使われた100時間に及ぶ聞き取りテープが存在し…

ぼくの好きなコロッケ 糸井重里

いろんな長さの文章が入ってるので、糸井の得手不得手がわかって面白い。現代詩風になると冗漫になる。企画書風だと急に鬱陶しい説教臭が。コピー風もリブログ確定な「役立ちフレーズ」なのではあるけど、そこは長年やってるだけあってうまく脱臭できてるカ…

いつも心に立川談志 立川談四楼

晩年 ウツと破門 別れ 色川武大 前半が晩年の様子、後半が一門の近況報告。いつも心に立川談志作者:立川 談四楼発売日: 2015/07/11メディア: 単行本 晩年 歯の噛み合わせにも苦労してましたね。それから鼻の具合にも。これは落語家の、いや喋る稼業の宿命か…

赤瀬川原平: 現代赤瀬川考

【特別座談会】松田哲夫×南伸坊×山下裕二 赤瀬川原平と70年代『美術手帖』 足立正生 ──デスマスクが歩き続ける! 赤瀬川原平: 現代赤瀬川考 (文藝別冊/KAWADE夢ムック)作者:河出書房新社編集部発売日: 2014/10/28メディア: ムック 【特別座談会】松田哲夫×南…

本当の戦争の話をしよう・その2

停戦、軍事監視団 日米地位協定 武装解除のプロセス アフガン復興、「力の空白」 「美しい誤解」 9条 前回の続き。 本当の戦争の話をしよう: 世界の「対立」を仕切る作者:伊勢崎 賢治発売日: 2015/01/15メディア: 単行本(ソフトカバー) 停戦、軍事監視団 …

本当の戦争の話をしよう 伊勢崎賢治

平和は何のおかげか 束ねる作業 主権侵害 タリバン 男気 派兵して稼ぎたい国もある 福島の高校生に行った5日間20時間の授業を書籍化。 「僕も、日本をシャキッとさせなきゃと、発言している部類に入れられているのかもしれない」なんて発言も。 本当の戦争の…

IS(イスラム国)はアメリカがつくった

アメリカがイスラム国をつくった 空爆は滑稽の極み 恐怖政治に仕える司法 解説:高橋和夫 解説の高橋和夫は、ISから離脱し、対立関係にあるアルカーイダ系の組織に現在属しているという元幹部級メンバーの証言なので、中立性に欠けるが、それでも、興味深…

「らしい」建築批判 新国立競技場、伊東豊雄

確信犯だった審査員達 「ハディドらしい」に潜む問題 アート化がもたらす閉じた建築 伊東豊雄 「らしい」建築批判作者:飯島洋一発売日: 2014/08/22メディア: 単行本 確信犯だった審査員達 [新国立競技場の半分の延床面積の東京国際フォーラムですら1647億円…

グループ・サウンズ 1965~1970

ジュリー、無理解な大人に怒る セカオワ先取りw 恩師、橋本淳とすぎやまこういちが語るタイガース 寺内タケシとバニーズ 美空ひばりの『真っ赤な太陽』、 『千葉真一とザ・サタンズ誕生』 「ローリング・ストーンズのまきかえし作戦」 『近代映画』『スクリ…

参謀 森繁和 落合監督を支えた右腕

根本睦夫 星野、長嶋 6勤1休 落合のフォロー ドミニカ、マルちゃん 投手交代 退場 年俸 孤独な時間 貧打 谷繁 参謀―落合監督を支えた右腕の「見守る力」 作者: 森繁和 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/04/06 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入:…

吉本隆明、鶴見俊輔について語る

2008年の吉本隆明インタビューのとこだけ読んだ。鶴見俊輔 (KAWADE道の手帖)出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/12/20メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (16件) を見る 誰もが認めるように、鶴見さんは…

市民の共同体 国民という近代的概念について

「市民」の新たな支配 国民とは歴史的構築物 教会と国家との分離 フランス 1789年と福祉国家 市民の共同体: 国民という近代的概念について (叢書・ウニベルシタス)作者:ドミニク シュナペール発売日: 2015/05/27メディア: 単行本 「市民」の新たな支配 しか…

土曜の朝にカスツイ食らうの巻

音楽作っても誰も聴かない、ブログをやっても誰も読まない、寒々しい毎日。 録画しといた田中の試合でも観て元気出そうぜと思いつつ、メールチェックしたら、いきなり、カスツイ。 たまに反応あればこんなのばっかw @sseltoor 引用が秀逸な著書をつまみ食い…

サリンジャーと過ごした日々 ジョアンナ・ラコフ

訳者あとがきから、内容要約 依頼の断り 『ハプワース』 読者からの手紙 バナナフィッシュ 耳が遠いサリンジャー サリンジャーと過ごした日々作者:ジョアンナ ラコフ発売日: 2015/03/25メディア: 単行本 訳者あとがきから、内容要約 著者がサリンジャーと過…

世界史の中の近代日韓関係 長田彰文

勝ったことで開国が遅れた朝鮮 明治政府と朝鮮 日朝修好条規締結 米朝修好通商条約締結 「桂・タフト協定」 伊藤博文暗殺 日米関係 前回の本(kingfish.hatenablog.com)と比較するために同じ範囲だけ。 こっちの方は作為がないと思う。 世界史の中の近代日…