カント

ヘーゲルと近代社会・その2

政治と疎外 道徳的自律は空無性を代償として獲得された 義務の内容を自由の理念から演繹する 選挙 前日のつづき。 ヘーゲルと近代社会 (岩波モダンクラシックス)作者:チャールズ テイラー発売日: 2000/11/07メディア: 単行本 政治と疎外 (ヘーゲルは単なる…

ヘーゲルと近代社会 チャールズ・テイラー

カント倫理学「私は徹底的な意味において自由」 へーゲルの精神、ガイスト(Geist) 対立の克服 なぜヘーゲルか メモ代わりにザックリ引用するので、意味が通らないところは現物にあたって下さい。 あと、著者の主旨は「なぜヘーゲルの哲学が、たとえ彼のガ…

近代ドイツ政治思想の起源・その2

カントの革命に対する共感はゆるがなかった フィヒテの進歩への信仰 フィヒテの最初の政治的著作『眠れぬ夜の断想』 シラーはいかにして革命の現実を非難するようになったか フンボルト 前回のつづき。 啓蒙・革命・ロマン主義―近代ドイツ政治思想の起源 179…

カント65歳、フランス革命に熱狂の巻

ここがロドス島だ 1790年代の自由主義とロマン主義 ドイツ自由主義の源流 自由主義と啓蒙主義のちがい 自由主義者のフランス革命観 カント 啓蒙・革命・ロマン主義―近代ドイツ政治思想の起源 1790‐1800年 (叢書・ウニベルシタス)作者:フレデリック・C. バイ…

脱構築とプラグマティズム シャンタル・ムフ編

ローティの長所 ローティの欠点 『2.脱構築とプラグマティズムについての考察』 ジャック・デリダ 脱構築とプラグマティズム 〈新装版〉: 来たるべき民主主義 (叢書・ウニベルシタス)作者:デリダ,ジャック,クリッチリー,サイモン,ラクラウ,エルネスト,ロー…

自由か、さもなくば幸福か? 人身売買

不幸への自己決定は許されるか 参政権――自己決定への自由 最初の方から少し。 自由か、さもなくば幸福か?: 二一世紀の〈あり得べき社会〉を問う (筑摩選書)作者:大屋 雄裕発売日: 2014/03/12メディア: 単行本 契約自由の近代性 不幸への自己決定は許されるか…

近代政治の脱構築 ロベルト・エスポジト

ルソー カント 近代政治の脱構築 共同体・免疫・生政治 (講談社選書メチエ)作者:ロベルト・エスポジト発売日: 2009/10/09メディア: 単行本 ルソー わたしたちは、すでに述べたように、共同体を所有しない人びとによる共同体を生きているのだ。(略) [このよ…

戦争と政治の間・その2 アーレントの国際関係思想

偽善と偽善に対する戦争の両方を非難した。 「リベラルの親ユダヤ主義に対する嫌悪感」 政治的に構成されたペルソナ 世界は人びとの間に横たわっている 死者の生の重さを計るいかなる基準も全面的に拒絶 前回のつづき。 戦争と政治の間――ハンナ・アーレント…

アナーキズムと反植民地主義的想像力

三つの興味深い「世界」 パリ・コミューン弾圧 日本滞在 ブルボン王政復古 日本とフィリピン 『三つの旗のもとに』ベネディクト・アンダーソン 訳者あとがき そうしたアナーキズムとナショナリズムの対称性と同時代性に、アンダーソンは三名のフィリピン人の…

オバマを読む、ロールズ、ニーバー

ロールズ、ニーバー 政教分離 不信感 オバマを読む――アメリカ政治思想の文脈作者:ジェイムズ・クロッペンバーグ発売日: 2012/02/25メディア: 単行本 ロールズ、ニーバー 驚くべきことに、1942年に若きジョン・ロールズが展開した議論の主旨は、サンデルや、…

神と国家の政治哲学・その2

前日のつづき。神と国家の政治哲学 政教分離をめぐる戦いの歴史 (叢書「世界認識の最前線」)作者: マーク・リラ,鈴木佳秀出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2011/08/31メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログを見る原罪 [ル…

神と国家の政治哲学

神と国家の政治哲学 政教分離をめぐる戦いの歴史 (叢書「世界認識の最前線」)作者: マーク・リラ,鈴木佳秀出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2011/08/31メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログを見るホッブズ ホッブズによる…

〈主体〉のゆくえ

カント『純粋理性批判』 日本で最初に「Subject」と格闘した西周 1922年末アインシュタイン来日 フォイエルバッハ・テーゼ 師・西田の先を行った三木清 sub(下に)+ject(投げる)という意味になる“subject”が何故に「主体」と訳されているかという話。 ア…

木田元のカンタン哲学講座

よくある「〜でもわかる哲学」の類ってちっともわからないというか、わかりたいところが書いてなくて、この本の前半の木田によるカンタン哲学講座の方がずっとわかりやすい。ここらへんだけまとめて新書にしたら売れそう。精神の哲学・肉体の哲学 形而上学的…

柄谷行人『資本論』を語る

柄谷行人 政治を語る―シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する〈1〉 (シリーズ/六〇年代・七〇年代を検証する 1)作者: 柄谷行人,小嵐九八郎出版社/メーカー: 図書新聞発売日: 2009/04メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 48回この商品を含むブログ (20件) を…

米憲法は17世紀英国式

主権の不可分割性には自由の不可分割性が対応する 17世紀のイギリスの立憲君主制が18世紀のアメリカの大統領制に継承 アメリカ憲法 啓蒙の民主制理論―カントとのつながりで (叢書・ウニベルシタス)作者:インゲボルク マウスメディア: 単行本 主権の不可分割…

永遠平和のために・新訳

kingfish.hatenablog.com 上記の続きでもないが、こっちの新訳を読んでみた。上記ほど読みやすくなったカンジはなかった。メモ代りに長文引用。永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編 (光文社古典新訳文庫)作者: カント,中山元出版社/メーカー: 光文社発売日:…

資本主義に徳はあるか・その2

寛大さか連帯か Q&A 愛は道徳ではないのですか 前日のつづき。 資本主義に徳はあるか 作者: アンドレコント=スポンヴィル,Andr´e Comte‐Sponville,小須田健,コリーヌカンタン 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2006/08 メディア: 単行本 クリック: …

資本主義に徳はあるか

一見ヌルそうなタイトルですがパラッとめくると山形浩生よりキッパリした発言が。イラク三馬鹿騒動で袋叩きの山形センセイ日頃の勢いはどこへやら俺は本業で高遠より貢献してるのだとも言えず収入の10%寄付してるのですとヘタレ厨房発言しておりましたが、…

カントの人間学

カントの人間学 (講談社現代新書)作者: 中島義道出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/12/18メディア: 新書購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (55件) を見るとりあえずkingfish.hatenablog.comのもやもや解決から。 僕は友人を助けたいから助け…

哲学の冒険・その3

そのつもりはなかったのだが、前日より続いてしまった。哲学の冒険―「マトリックス」でデカルトが解る作者: マークローランズ,筒井康隆,Mark Rowlands,石塚あおい出版社/メーカー: 集英社インターナショナル発売日: 2004/12メディア: 単行本購入: 1人 クリッ…

七つの大罪と新しい悪徳

七つの大罪と新しい悪徳 作者: U・ガリンベルティ,多木陽介 出版社/メーカー: 青土社 発売日: 2004/02/21 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 8回 この商品を含むブログ (3件) を見る 悪徳を病にした精神医学 メルロー・ポンティ ホリエモンではありませ…

論力の時代

理性的言論文化論とは。 論力の時代―言葉の魅力の社会学 (シリーズ言葉と社会) 作者: 宮原浩二郎 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2005/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る あいつの論理は正しいが、どうにも物言いが気に食わない。…