映画「風の歌を聴け」ヴィトゲンシュタイン

反哲学的断章―文化と価値

反哲学的断章―文化と価値

断章だけだと妙にスカスカなので随分前にキャプって放置しておいた映画版「風の歌を聴け」を間に挟んでみた。画像と断章の内容をうまくあわせたらいいのかもしれないが、そんなヒマはない。
映画に関して村上春樹本人の評価は、監督さん真面目な人だから、小説表現通り「床いっぱいに5センチの厚さにピーナッツの殻をまきちら」しちゃうんだよねえ、やれやれ、みたいなカンジだったけれど、真行寺君枝に関してはかなりナットクだったはず。俺もナットク。
酔っ払って転んだからといって絆創膏を貼っちゃうとこがオーモリさんの真面目なところ。

耳パワーは「羊」だけど。

[キャスト]
小林薫(僕)
真行寺君枝(彼女)
巻上公一(鼠)
坂田明(ジェイ)
室井滋(自殺した恋人)

新しい言葉というものは、議論の地面に蒔いた新鮮な種のようだ。

「うん、そういうことだ。そうにちがいないんだから」と、君は言う。

他人の深層をもてあそぶな。

適切なスタイルで書くとは、車両をきちんと線路にのせること。


プレゼントだと思っているものは、君が解くべき問題なのだ。

薄っぺらな天才の場合にだけ、才能が目につく。

他人をあわれむ資格あるのは、とても不幸な人間だけだ。

利口な禿げ山から、緑なす愚かな谷間へ、いつも降りてゆけ。

読者にもできることは、読者にまかせることだ。