三の倍数の時だけ狂います

患者の経歴紹介の文章に何かを感じて借りてしまった。

心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告

心に狂いが生じるとき―精神科医の症例報告

ひとりの人間の人生をあっさりまとめた文章の平坦さに、逆に「ブンガク」を感じる秋。このテイストで福永信に短篇依頼シロ編集者。

 るみ子さんは、学校の勉強が嫌いだった。そのため成績は悪かったが、かといって別に何か自分なりの目標を持っていたわけでもなかった。中学三年の頃には、周囲の生徒のまねをして、たばこを吸ったり長いスカートをはいてみたりもしたが、本格的に悪い仲間に入ることはなかった。
 高校卒業後は、実家に住み、近所のうどん屋やファーストフード店などでアルバイトを転々とした。仕事ができないわけではなかったが、どこも長続きはしなかった。二十歳ごろには、同居していた兄との折り合いが悪くなったため実家を出て一人暮らしをし、近くのスナックで働くようになる。
 トラックの運転手をしていた夫とは、そのスナックで知り合った。だが、三年前に突然夫が家を出てしまった。夫は、るみ子さんのやり方がすべて気に食わないのだと言い捨てた。結婚を決めたのも受け身で、夫のことは嫌いではなかったが、その時はどうしてもこの人でなければという気持ちがあったわけではない。そのためか夫が姿を消しても、さほど動揺はしなかった。

このるみ子さんの発狂顚末は→長男の筆箱にマッチの燃えカス→郵便受けの新聞が数回燃やされる→長男の用具が教室で燃やされる→学校がまともに取り合わないと警察に相談→必要以上に事を荒立てたのでは、自分が逮捕されるのでは、監視されているのではetc→カビキラーを飲んで親子心中をはかる

コップとコッペパンとペン

コップとコッペパンとペン


と、これで終わりなのですが、テレビで大暴れ「3平ドーター・林家ヤスパー記念」と称して、ありがちですが、基地外オモロ言動を。

  • 50女

同居70母頭部を「ちゃんとカウントしてたから」きっかり10回床に殴打

「私は、頭をどんどんとしただけだ。あと、目もちょっと突いた。目から血を出したことは、知らないよ。あいつは、その後、グーグー寝ていたよ。あたしはあいつを殺したりはしていない」(略)
「あいつは三週間くらいすれば、けろっとして帰ってくる。(略)私は包丁でブスブス、ブスブス剌したわけじゃない。ちょっと目潰しして、頭をゴンゴン叩きつけただけだよ。あれくらいで、死ぬわけがない」
 「目潰ししただけだから、眼医者にいったらすぐ治るわよ」
 「お母さんは死んでいない。今だって、超音波が聞こえる。お母さんの声で超音波が聞こえてる」

反省した50女の、ヤスパー謝罪会見のような言葉にex「COB平」も涙。

「今回こんなことになってしまいました。もう絶対にしません。なんでこんなことになったのか、わかりません」
 「もう絶対、人にあんなことはしません。乱暴も働きません。髪の毛引っ張ったり、目を悪くさせたり、乱暴してごめん。私はこれから、どうしたらいいの」
 「51歳になるのに、いつまでもまだ子供です、先のことを考えるとどうしていいのかわからないけど、がんばります。早く治したいです」

  • 45で発症・教団職員

「(略)信じられないと思いますが、日本は世界の縮図のような形をしています。日高山脈をバサっと割ると、函館のところがメキシコのところになるんです。私は鳥取に長かったのですが、拉致の問題がありましてね。どうしても、日本海側に北朝鮮の人が多いものですから。昔カゴメの歌というのがありました。籠の中の鳥ということばは、天地創造の神ですね。表向きは鳥取が悪いのですが、裏で糸を引いていたのは、浦和なのです」

病室ベッドで人目もはばからず自慰行為

「やりたくないんです。でも頭の中の別の部分にやれといわれている感じ。自分でも不思議なんです。皆に、変な人と思われているのではないかと心配です。人前にでるのは、恥ずかしいですよ。女の人の前でなんであんなことをしたのか」
 さらに、幻聴の訴えもみられた。「ちんちんいじれ」「肛門いじれ」などという声が聞こえてきて、やらないといけない気がして「いじってしまう」という。
(略)
横田さんは深夜に病棟で女性部屋に入り込み、寝ていた女性患者の体をなで回したりキスをしたりした。その数日前から、彼の様子は不審だった。洗濯機に入っていた女性の下着を広げてにやにやしたり、女性の部屋を覗き込む姿が何度か目撃されていたのである。
 女性患者は悲鳴をあげ、看護者がすぐに駆けつけた。横田さんは、「眠れなくて、部屋を間違えた」と自分の行動を弁護したが(略)「女性の部屋を確認するのが自分の病気なのです」と言い訳をし

やや回復し自宅で一人暮らし。
三の倍数の時だけ、狂います、オモロー。

何か動作を起こす前にかけ声が必要なのは相変わらずで、「一、ニ、三」と口に出して言っていた。(略)
パンは必ず六斤まとめて買っていた。理由を聞くと、三という数字には自分にとって特別な意味があり、三の倍数が必要なので六斤買わねばならないのだという。バナナの本数も飼い猫のえさの数も、必ず三の倍数を購入していた。(略)
 以前からの強迫症状も持続していた。ついガスの元栓を見つめてしまい、自分に向かって「勘弁してくれよ」とつぶやいてしまうのだという。「三つ数えないと不安になる。そういう病気だから仕方がない」とふてくされたように言うこともあった。

  • SAWドラマ

ぴっちり横分け兄さんはどうでもいいのだけど、ぴっちりヨサコイTシャツのメイサのためだけに録画。ずっとメイサだけ揺れていればいいのに。最初は何故クラモトSAWがメイサ?と思ったが、確かに若い頃の仁科明子に通じる雰囲気がある。