恐ろしい呪いにかかり「めのり皮」を
メリメリと剥がされてしまい身体感覚を喪う。
それ以来、ろうそくで黒く燃やされた音声が
番長の頭のなかでハンドルをねじ曲げ、
けたたましい音で太陽が沈んでいくのだった。
まるでホラー映画を観ているように。
イラクに出撃することにした不良番長が
カポネ団達と次のバスを待つ間にも
天井は黙々と「めのり皮」をむきつづけ、
その顔は継ぎ目で不本意に裂かれてゆく。
たったいまおれはみらいをみた。
たぶんおれはつけものやになるだろう。
そしてむすめはばかなおんなになり。
わいせつな湿地猫は黒い砂糖を舐め
不良番長は少女真珠で快楽を迅速に満たしてゆく。
唾液は光を見ます。あなたの生活を破滅させます。
静脈があなたの心に直線を引き、
私は本からページをはぎ取ります。
貯水池に浮かんだイヌのように
黒い鋼フレームに私は囲まれてしまった。
多くの殺人者が砂漠で不健全な静寂と光景音を。
もちろんジョージはこの不吉な力を自覚していた。
猟犬の間での愛情が醒める前に
不良番長は午後の流れを変えてしまう。
ヒューズをつける時間だ。
ほしにゆくにはしにのればいい。
このせかいはゆっくりとひかりをうしなう。
毎度御馴染み不良番長こと梅宮辰夫が
イラク観光公社を設立して大暴れ。
砂漠にポツンと立ちつくす猪木を見逃すな。
うなぎ犬のアンナも友情出演。