笙野頼子的からみ方

前日のつづき。
笙野頼子方式で「cachamai」に絡んでみるの巻。
まあブクマコメントの隅でやられるだけならアレだけど、ブクマにもキーワード検索があって「これはひどい」でやってくるんですよ、笙野頼子がどうこうじゃなくて「これはひどい」でやってくるのがなんだかムカツク。それならはてなシステムにムカツケというところだが、ともかく元凶は「cachamai」だと思い込んでブチキレルことにする。
しかしそんな内心を素直さらけだしてはイタイだけ、それってアンタがイライラしているだけじゃないのなんて冷静な指摘も受けてしまうので大義名分をさがす。

↓ニュー評論家の方が隅っこで隅っこをいじいじとつついていらっしゃいますね。ライターくんにアヤつけたいなら正面からガチッといけばいいのに。/あ、正面からガチッとエントリの枕にされたよあはははは

なんてはしゃいでいる大義名分をつくる。
「そりゃあ騒音まみれの一室で純文学を書き連ねていれば神経過敏にもなりますよ」てな巷の声を(くどいようだが過敏になるのが悪いとも治癒するのが善と言ってない。ただ神経過敏だと他の人間がそれなりにスルーするものに過剰反応してしまうのですという単純な話)握りつぶして、大義名分で闘争開始。
文士の森ならぬ、はでなの森wwwで徹底抗戦!真摯に更新している人間にお手軽ブクマコメントのフェミ坊主に天誅、ばてなの森が危ないw、エキサイトして周りのノリが悪かったら、奴等はヘタレなのだ、男流文学者供は同性ということで大塚英志に加担しているのだ、権力を握ったオス供に負けてなるものか、そして笙野頼子は鉱脈を発見。
それはロリコン、すてきなロリコン。ほんとゲイとかじゃなくよかったね。(ロリコン編集長と罵倒する方々はレズビアン編集長などという罵倒をお許しになるのでしょうか)
芥川賞作家が三流マンガ雑誌編集長などと口にすればなにやら弱い物いじめの様相、ガンオタとなじれば横でプリティ真理ちゃんが顔面蒼白。これがロリコンならお手軽印象操作、しかもわが女性陣に影響なし(ショタコン男児殺害しないから除外w)すばらしい敵味方の線引き。ロリコン編集長と書くだけで、幼女殺害強姦変態認定。(大塚の経歴よくは知らぬが初期にロリコン雑誌編集長をつとめただけでロリコン編集長と書けるなら、岡崎京子ロリコン雑誌漫画家でいいのかね)
さらに商業性を根拠とする主張にも、ロリコンというエロ要素で売れているだけだろうとケチをつけられる。(よくは知らぬが大塚の収支に占めるロリコンの割合はどの程度なのだ、もしくは大塚が根拠とするエンターテイメント文学のロリコン度はどの程度なのか。そんなに萌えているのか)
そこでこちらも非人道的攻撃ネタを求めて「cachamai」日記をチェック。五歳幼女に「おじさん」認定される「cachamai」ちゃんが「わたしもうぢき駄目になる」と枕を濡らしているセンチメンタル日記を発見。ここらに「これはひどい」のブクマコメント、もしくは全文晒し上げ、しようかと思ったが、それをやっては人間の「ランクがさがる」と周囲に止められて自重。
てなことをちまちま書いてる間にコレを読んだらテンションが急降下。

ネット時代の反論術

ネット時代の反論術 (文春新書)

ネット時代の反論術 (文春新書)

役に立つ論争技術に関しては明日引用するとして、結論は、ほとんどの論争は『ウンコな議論』(小谷真理をおちょくって敗訴、「おりこうさん」の最先端をいく山形浩生センセイが2ちゃんねらー並の「おばかさん」ぶり晒した言い訳を必死で展開している爆笑本→詳細はコチラ[id:kingfish:20060215])であって、本当の論争も答えがつかない&力関係で決ってしまい、論争するのは虚しいというもの。

たいていの場合、こだわっている理由はどうでもいいようなものばかりで、どうしてもやらなくてはいけない論争なんて、この世の中にはたぶん、ほとんどありません。

やっぱり「反論する技術」を身につけるより、「論争しない技術」を身につけたほうが精神衛生上いいみたいだぜ。でも「やまがた」はいつか殺す。
というわけで最後にスゲエ笑えた箇所を。
「ありそうな話」なのかw

例えば、相手が大学の先生で、自分は院生だとしましょう。とても理不尽な土俵設定、例えば、その先生の弟子や取り巻きが一杯いるところに呼び出され、ちゃんと反論させてもらう機会もなく、その場にいるほぼ全員に完膚なきまでに罵例され、人格を傷つけられた。あんなのが大学の教師になっているのは、許せない。ただし殴りにいっても自分が逮捕されるだけなので、次は自分の土俵で問題設定して、笞えざるを得ない状況をつくってやろう。そのために必ず偉くなってやる……ありそうな話ですね。

臥薪嘗胆自分がようやくエラクなったら先生の方はボケてて復讐心減退。

「君の恨み混じりの寝言のような話なんて、誰も本気で聞いてやしない」などと、バカにしきった口をきいていた奴に対して、自分の知名度・社会的信用が十分に上がった時点で、「あなたは○年前、私に対して、『君の恨み混じりの寝言のような話なんて、誰も本気で聞いてやしない』と言っていましたね。だったらそういう虫けらのような私ごときにこれからどれだけひどいことを言われようと、まったく平気のはずですね……」という感じのイヤミを言う。そう言ってやっただけで、結構気が晴れますね。

それまで待つ。
俺も待とうかな。死ねばいいのに、「やまがた」。そんなわけで「やまがた」の事を考えると、ものすごく笙野頼子にシンパシーを抱いてしまう俺なのであった。

ウンコな議論

ウンコな議論

しもたー、「cachamai」はどこいったんじゃあああ。

あっ!俺一人でさっぶいさっぶいロケやらされてる!

「ネット時代の反論術」については明日につづく。

「うわーっ!」

[追記]
「cachamai」様より、「うわーっ!」というブクマコメントを頂戴し、昨日までのささくれだった心が小春日和の墓地のような静けさを取り戻しております。「これはひどい」「うーん」「ふーん」といったコメントも今では心暖まる響き(あっ、いま気付いたんだけど、笙野頼子と連記していたら笙野頼子の闘魂パワーを注入されたらしく、昨夜、山形浩生に関する面白い事実をハケーン。アニメ夜話で「あーん、どうしてこの場面選んじゃったんだろ」と白魚のような手で顔を覆うプリティ真理ちゃん*1を馬鹿にした山形、許せん、オレガノペコロス

*1:こういう表現はフェミ方面から顰蹙を買うのでヨイコのみんなは真似しないでね