- 作者: 仲正昌樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/10
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (46件) を見る
たいていの場合、こだわっている理由はどうでもいいようなものばかりで、どうしてもやらなくてはいけない論争なんて、この世の中にはたぶん、ほとんどありません。
やっぱり「反論する技術」を身につけるより、「論争しない技術」を身につけたほうが精神衛生上いいみたいだぜ。でも「やまがた」はいつか殺す。
というわけで最後にスゲエ笑えた箇所を。
「ありそうな話」なのかw
例えば、相手が大学の先生で、自分は院生だとしましょう。とても理不尽な土俵設定、例えば、その先生の弟子や取り巻きが一杯いるところに呼び出され、ちゃんと反論させてもらう機会もなく、その場にいるほぼ全員に完膚なきまでに罵例され、人格を傷つけられた。あんなのが大学の教師になっているのは、許せない。ただし殴りにいっても自分が逮捕されるだけなので、次は自分の土俵で問題設定して、笞えざるを得ない状況をつくってやろう。そのために必ず偉くなってやる……ありそうな話ですね。
臥薪嘗胆自分がようやくエラクなったら先生の方はボケてて復讐心減退。
「君の恨み混じりの寝言のような話なんて、誰も本気で聞いてやしない」などと、バカにしきった口をきいていた奴に対して、自分の知名度・社会的信用が十分に上がった時点で、「あなたは○年前、私に対して、『君の恨み混じりの寝言のような話なんて、誰も本気で聞いてやしない』と言っていましたね。だったらそういう虫けらのような私ごときにこれからどれだけひどいことを言われようと、まったく平気のはずですね……」という感じのイヤミを言う。そう言ってやっただけで、結構気が晴れますね。
それまで待つ。
俺も待とうかな。死ねばいいのに、「やまがた」。そんなわけで「やまがた」の事を考えると、ものすごく笙野頼子にシンパシーを抱いてしまう俺なのであった。
- 作者: ハリー・G・フランクファート,山形浩生
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/01/11
- メディア: 単行本
- 購入: 13人 クリック: 143回
- この商品を含むブログ (124件) を見る
あっ!俺一人でさっぶいさっぶいロケやらされてる!
「ネット時代の反論術」については明日につづく。