黄色いサル指令

黄色いサルは電話で指令をだす。
なにしろ世界はあたらしい時代にはいっている。
チャンスをのがすな。簡単にすませろ。
ややこしいことは覚えるな。
ベネチオ・デルトロは、あくまでも
「ブラピを古谷一行っぽくしたヤツ」。
秘書はクツジョクをかんじる。
    サルのくせに!
昭和37年、捕獲されたチューソツの少年少女サルが
集団シュウショク列車で東京にユソウされてきた。
泣いた。泣いた。ツラくて泣いた。
働いた、働いた、働いて出世した。
だから、指令をだす。
このままでは前に進めない。腸炎だと言っておけ。
いつもよりほんの少し遅くおきた朝は。
ペダルを思いっきりこげ。こげ。こぎまくれ。
そとに出たら戦争で、それがフィクションだとしたら、
ミサイルを思いっきりブチコメ。
あさおきたときに、おなじじぶんが100にんいたらどうする?
あさおきたときに、おなじじぶんが100にんいたらどうする?
あさおきたときに、おなじじぶんが100にんいたらどうする?
ニンゲンの女が「ブラピを古谷一行っぽくしたヤツ」に
いやらしく犯されていた。
ちくしょう、ニンゲンの女め!
黄色いサルはあたらしい指令をだした。