(余談)スウィングガールズを今頃観た

一番驚いたのが本仮屋ユイカ。朝ドラで見た時は片桐夕子にしか見えなかったのだが、この映画では内気な眼鏡少女。カマキリみたいな小さな頭にメガネ。横断歩道の信号機音で裏打ちのコツを掴む場面では、演技なのか天然なのか凄い内股。異様に湾曲した棒のような細い足がたどたどしくリズムを取って、それでメガネ。まるで往年の少女マンガ。先に映画を観ていれば朝ドラちゃんと観たのになあ。

  • 全然スイングしてないと書いていた方に

最後のライブシーンで「世の中の人間は2つにわけられる。 スイングするものと、スイングしないものだ!」と言う訳知り顔の奴は、前半でバンド運営に苦闘する主人公達に同じパターンで「人生を楽しむ奴とそうでない奴」と言い放って女の子と遊びに行っちゃう奴なのです。
表の意味としては彼の価値が転換したことを示しているのだけど、監督の本意は、自分は何もしないくせに常に自分を偉く見せようとして、何かを為そうとしている苦闘している人間の足を引っ張るような事しか言えない人間への批判なのじゃなかろうか。
主人公達は楽器を弾けないところから始めて到達した喜びを知っているし、自分達がヘタなことも知っているし、もっとうまくなろうと努力もできるだろう。
一方偉そうに講釈している奴は「ノリがいいのとスイングしている」のを混同して恥をさらすわけです。だから責められるべきはアノ講釈野郎であってスウィングガールズじゃないのです。