『拒否できない日本』

拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる (文春新書)
日米構造協議についてのネタ本は
「日米の衝突」(ISBN:4140087277
「通商交渉国益を巡るドラマ」(ISBN:4532161827
「日米経済摩擦の政治学」(ISBN:4022564156
  
規制緩和を要求するアメリカが公正取引委員会だけは強化。
談合を糾弾させアメリカ企業の参入増加を狙う。
国際会計基準を導入、系列・株式持ち合いを解消させ、
日本企業買収促進・本国からのコントロールを容易にする。
司法制度改革の目的。公取だけではまどろっこしいので
アメリカ企業が直接日本のライバル会社を独禁で訴えられるように。
さらに集団訴訟をしやすくし市民を焚きつけ談合企業を訴訟。
でも陪審員制度導入が重大刑事犯罪のみなのは
民事で導入するとアメリカ企業が不利になるから。
   
レーガン財政赤字のツケをを日本と西ドイツに押し付けてきた時
断固拒否した西ドイツを日本は批難し、対日強硬派民主党から守ってくれる
共和党政権という理由でアメリカのいいなりに。
まるでイラク戦争でフランス・ドイツを批難してるのと
おなじパターンじゃないかと述べる著者ですが、
終盤に色濃くなるアングロサクソンへの怨念に
将来ソエジー化しそうな気配あり。
そもそも経済は一方だけが焼け野原とはならんのではないか。
それに無茶したら無茶されるだろう。ねえ。