ナポリの下町食堂という名のイタリア人

  • 妄乳[やまがた]総研に改名

大分腹立ちもおさまってきたので
山形浩生」に過敏な[やまがた]なる愚か者からの
謝罪獲得を目指して改名。いつまで、つづくことやら。
「おばかさん」なので、とりとめなく、書いてみる。

  • 素人の増加は貧しい文化を招くのか

立ち読みしたサンレコで、Protoolsにより誰でも音楽が
作りやすくなって音楽の質が低下したと書いてる人がいた。
プロとしての音楽制作能力のアドヴァンテージが低下していく
ことへの苛立ちだろうが、あまり同情する気にはならん。
裾野が広がった方が、頂点のレベルは上がるんじゃないのかな。
音楽制作の敷居がどんどん低くなっていくと、
やがては日本全国総DIY楽家状態になって、
自分の音楽を聴いてもらいたがる奴等の稚拙で凡庸な音楽が溢れ、
点在する本当に優れた音楽は見向きもされない、
そんな貧しい文化になってしまうのか?
受け手が送り手に憧れを抱いた
古き良き時代を懐かしむことになるのか?
プロが管理する選ばれた人間による高価だが高音質の音楽と、
誰もが享受できる無料の玉石混淆の低音質の音楽。
(暴論だが)オレは後者をとる。
(暴論でなくても)オレは後者をとる。
「軽薄なおばかさん」でも構いません。
[やまがた]はせいぜい音楽産業ジャンキーとして
豊かな文化を享受してください。

  • どちらも面白いのであるが

ビートルズetc自作自演音楽家によって打撃を受けた
専業作曲家作詞家によるバブルガムポップ。
構成力のあるプロの詞を今読むとうまいなと思う。
だけど荒ぶる若者からすると、そのウマサが腹立たしくて
気合でぷりーずぷりーずみーだったのである。
村上春樹のように、僕の愛するポップスが蹂躙されていくと
悲しい気持ちになった人も当時はいたわけです。
現在から見るとその気持ちもわかる。
一方、荒ぶる若者は、自分の前に立ちふさがる既製音楽に
あんな砂糖音楽なくなってしまえ、と暴論シャウトしたわけで。
そんな若者達も今では文化遺産です。
たぶん[やまがた]はビートルズによって文化が失われたと嘆くのだろう。
パンクによって、古き良きロックは失われたと嘆くのだろう。
ヒップホップによって、テクノによって、・・・・。

  • 余裕があれば、質は向上するか

メガセールスの音楽家は音楽産業がなくなろうが、
ともかく「マドンナ・サーカス」なり「マドンナTV」なり
ともかく産業として成立していく。
問題はそんなメガセールスのおこぼれで生活していた
素敵な音楽をつくる方々。
音楽産業の消失で、生活も逼迫し、音楽的教養をやしなう金も、
音楽制作時間etcも無くし音楽の質は低下します。
豊かな文化が失われます。[やまがた]は憤慨します。