こだま和史の怒りがわからない水越真紀

kingfish.hatenablog.comのが心配になったので、借りてきてチェックしてみました。

NO!!WAR

NO!!WAR

なにがイラついたかというと水越真紀はこだま和史をなめているわけですよ。
これがこだま和史じゃなかったらもっとスパスパ論断してるだろうに、ちがうけど、こだまさんだから、ちがうともいえないし、まあ、そこそこ話合わせとこうみたいな空気がイラつくわけです。デモは嫌だと言っても、他に実際的な方法があるわけでもないのだし、とりあえず小さなことからコツコツとやっていくしかないじゃありませんか、こだまさんと、わかってないな、こだまさん、と水越は腹の中で思ってるのだが、わかってないのは水越なんだよ、こだま和史の怒りをわかってないんだよ(注:水越はリコウだからこだまの怒りがどこにあるかはわかる、わかるけど、わかってない、と、わけのわからない説明をしてみる)。

 そもそもアメリカの持っているテンションにみんな負けているんだよ。すでに戦わずして。デトロイテ・テクノやヒップホップを含め、カルチャーの部分で出てくるテンションの高さもある。銃社会というテンションもある。で、あのような形で戦争してしまうある種の緊張感というものが、良いも悪いも含めて、先端的なんだよ。そのことに全世界が負けてしまっているんだよね。『ボウリング・フォー・コロンバイン』という映画を観たんだよ。あの監督は「なぜ銃なんだ」ということをメインに据えているけど、あれはアメリカにおける自由度の高さだよ。それが銃社会。自由であることの代償はリスクなんだよ。アメリカはそういう自由の実現の仕方はしてるよね。銃社会の原因は自由ですよ。

僕はそのアメリカの自由を受容してるんです。生き残れる人間だけが生き残ればいいじゃないか。とにかくここにきてイラク戦争の今日の状況でいけば、悲観しかないんだから、俺は。

まず人を傷つけたくないと思うことから始まって、デモに参加する。で、人間の盾になる、いきつくところはテロです。あるいは自爆。それを僕らは情報として整理できるわけだよ。で、それでもささやかな行動を取るということは大前提に肯定されるけど、そういう中で、悲観を唱えてはいけないのかと思うんだ。

デモに行くとかっていう具体的な行動をとったときに、反戦に対する、人間に対する自分の気持ちを少し楽にしてしまわないか?
(略)
敵というか、ブッシュがああいう行動をとった本質を敵とするならば、敵と同じくらいのテンションで持って何かをするしか対抗できないんだよな。
(略)
空しさの蓄積ってものが一つのテンションになり得ないかな? もっと空しさをもっと感じるべきなんだよ。もっと悲観して欲しいよ。

これだけ引用するとなおさら、いやたとえ全文引用したとしても、水越の方がリコウで、こだまはちょっとオールドウェイヴなイタイ人みたいな受け取られ方するのかなと思えるのですが、それでも、絶対こだまの怒り方を支持したい。
スカスカなのでもう一冊オマケしようかと思ったけどDVD80円レンタルの余波で時間がないのでステキな曲でお別れ。

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