もう市民運動は古い&トップ画像

借りてはみたがどうも手が出ず返却、その前にチラ見したら本題と関係ない話題が興味深く。

対論 憲法を/憲法から ラディカルに考える

対論 憲法を/憲法から ラディカルに考える

自分たちがやっていることがホントに価値があるんだったら、事業として成り立つはずだ

 たとえば、元銀行員で菅直人選挙参謀を昔やっていた人で、片岡勝さんという人がいるのですが、彼は「もう市民運動は古い」という考え方なんですね。要するに行政を突き上げて、いろいろ規制をやらせたり、補助金を取ったりとかは、もうしない。それより、市民事業だと。自分たちがやっていることがホントに価値があるんだったら、他者にそれを評価してもらわなければいけないし、評価してもらえるならば、事業として成り立つはずだと。
(略)
[高齢者に弁当配布を]
自治体でやると、決まったお弁当を、決まった時間に、どのお年寄りにも、ということになる。でも、お年寄りによって好き嫌いはあるし、昼食の時間だって違う。そのニーズに応じるために、その主婦たち何人かで、自分たちのお弁当会社を作っちゃったんです。そのために元手が要る。そのために市民バンクがお金を貸すわけです。担保は原則として取らない。担保はあなたの事業計画がしっかりしているかどうか。もちろん、定期的なチェックはする。採算が成り立たないならば止めてもらいますと。これだと、失敗のリスクもそう高くない。もともと元手は少ないから失うものは少ない。失敗したのは、お年寄りの需要を的確にくみ取ってなかったからで、自分のやり方を考え直しなさいということになる。もういっぺん事業計画を組み直して、それが良かったらまた投資しますと。たとえば、そういう市場のあり方ですね。