ゆうばり映画祭物語

ゆうばり映画祭物語―映画を愛した町、映画に愛された町

ゆうばり映画祭物語―映画を愛した町、映画に愛された町

シンスケ気分で素敵やんと呟きたい時にうってつけの本。映画ファンで映画祭継続に大きな役割を果たした亡き中田市長が夕張破綻の元凶とされていることへの無念さも記されている。
おもろエピソードからひとつだけ。
第一回映画祭に父ジョン・ボイトに連れられてやってきた14歳のアンジェリーナ・ジョリー。後のインタビューによると、当時は生後間もなく父に去られた心の傷で自傷行為を繰り返す日々。
↓著者撮影の暗黒ジョリー14歳

 「日本の夕張は、父親と水入らずでゆっくりと過ごすことのできた、唯一の場所でした」
(略)
 夕張を訪れたアンジェリーナは、とっても内気な少女であった。
 ジョン・ボイトは、イベントや舞台挨拶にいつも彼女を同伴し、優しく思いやっている様子だった。(略)
初めは表情に乏しかったアンジェリーナだったが、はにかみながらも徐々に笑顔を見せてくれるようになり、帰る頃には彼女なりに打ち解けてくれた。