続・エーガ界に捧ぐ

「続」か?読んでないような気がする、手にとってみたけれど判断がつかない。なにせ最近の映画なんて殆ど観ないせいもあって(代わりにケーブルで勝新雷蔵の波状攻撃を浴びております)固有名詞に引っ掛りがない。この本のために収録したという対談を見たら絶対読んでないような気がする。読んでたらこういう話、覚えてると思う。

続・エーガ界に捧ぐ

続・エーガ界に捧ぐ

高橋洋との対談。破綻してもいいから、ドーンとサメ退治して欲しいという高橋にどこがいいわけと訊かれた中原昌也
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中原  ズラしつつも、そんなに狡い手を使ってない感じがするので、そういう生真面目さがいいなあ、と、完全にズラそうとしているのはわかりますけど、大きなズラし方はしないわけですよね。そういうストイックな感じが好きなんですよ。今の人たちは、大胆な、どうしようもないズラし方をするわけでしょ。とくにスパイク・ジョーンズとか。そういう人たちに比べれば断然いい。(略)
ズラすってことと、生真面目にやるってことの両立ってどんどん難しくなってると思うんですよね。それを僕なんかは常に考えてるわけです。(略)
要するに、ほんとに投げ出して適当に作ろうと思えばできるわけですよ。で、それをものすごく前衛っぽく取り繕ったりすることもできる。そういうことをせずに映画を作るにはどうすればいいんだろうなってことですよ。そんな中で、彼は一つの方向を示しているんじゃないかと思うんです。そういう興味ですね。

「あの世とはおぞましい場所でなければならない。癒しの世界ではない」という高橋の話から

中原  でも、死後の世界というのを考えたときに、たとえば幽霊が自分の怨念を晴らすことにしか興味がないということは、ある意味、ロボトミー手術というかな、怨念のことしか考えられない狂人に変えられるプロセスであって、そう考えると恐ろしいなあと思いますけどね。

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これがまたオゾン流の嫌がらせ大会で、見せなくていいもの(若い娘の盲腸手術の痕とか)を見せたりと、洗練(されてるかのような露悪)の限りを尽くす。こういう表現が好みかと訊かれれば、「嫌だな」と正直に答えるしかない。では、いったい何が「嫌だな」と思わせるのか?それは、現代の表現においてのしたたかさ最前線という命題を、もろに感じさせるからであろう。そんな命題すら感じさせない、洗練を見たいのに。

あっ、でも青山との対談は読んだ気がする。やっぱり読んでるのだろうか。棒立ち状態のオレの頭。
棒立ちと言えば前日のネットニュースの見出しにドキッ!ですよ。流出だの盗撮だの世知辛い世の中じゃないですか。ハンサム教師の珍宝が天下に晒されてしまう世の中じゃないですか。ミラーマンに変身したのかと思ったよ。

ハンマー投げの室伏、自ら写した映像を披露 小学校で講演

あせって本文読んでもなんかいけないものを開陳している光景が浮かんでしょうがない。

小学校で約400人の児童らを前に講演し、回転のときに見える風景や、ハンマーを洗う様子など、自らビデオカメラを持って撮影した珍しい映像を披露した。

うーん、だいじょうぶかなオレのあたま。
それにしても中原がコレ褒めてるのが驚き。

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オレ、これ観てすごくイライラしたけど。ナチュラル演技なんてファックですよ、過剰演技ダイスキ、吹き替えのあのこってりした台詞回しを少しは見習えよ。所詮背中にチャックがついてんだからナチュラルもくそもないだろって話だよ。
大体一番腹が立ったのが、アレですよ、アレ、アレッ?何だったっけな、観た時に書きかけたんだよな、あー、思い出せない、かといってもう一度観たくもないし。なんだったかなあ、棒立ちだなあ。ともかく監督はコイケエイコに己を投影してて、その願望でアノ二人にあーだこーださせているところが見えてすごく腹が立ったのだけど、それがなんだったかが全く思い出せない。
[これは観てた]
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