山形浩生の騙され方

ふかし発覚→2chねらーを罵倒→得意げにピロウな理論(id:kingfish:20060215)を披露→大水計で撃沈w→そしてこの本
この流れをみると山形浩生が実に真面目で誠実な人であることがわかる(それとも単にねらーやアロハーと一緒にされたくないだけか)、

  • 時間の虚偽

「確かにピロオは傷ついたかもかもしれない。でも心配するな。立ち直るよ。時間がたてばどんな傷も癒える」

(略)時間はたしかに、悲嘆をなだめてくれる。それでも、それに任せっきりで何もしないことを正当化するのは無責任だ。

自分がナアナアですませないからこそ、つい人にも厳しくなってしまうのですなあ。

論理で人をだます法

論理で人をだます法

一番笑えたのがあとがき。

感情豊かに熱っぽく何かを語っている人は、別にだまそうという意図を持ってそれをやっているのではないことも多い。本当にその主張について熱意を抱いていることも多い。それが手口として使われているのか、それともそうした魂胆なしに、正直に出てきているものか?その判断はなかなか難しい。特に、本当に上手なプレゼンテーションを行う人は、本当に自分で思っていることと役柄的にやっていることが、渾然一体となっていることがよくあるからだ。が、それでも説得力を高める手口があることを認識して、それが意識的にせよ無意識的にせよ使われているかどうかが判断できることは重要だ。
 ---(引用者による区分)---
そして重要なのは、その手口が使われているからその発言が自動的にインチキだと思わないことだ。単に、その部分を切り難して判断できるようになる、ということだ。

うひゃあ、「そんなヒロシに騙されて」をBGMにピロオが泥酔。彼のプレゼンってホント凄いのもうメロメロよ、あんなことされたら誰だって・・。もし彼が騙しテクを使っていたとしても私への気持は絶対ホンモノなの。こういう時ベタドラマだと「いい加減目を覚ましなさい」と友人がビンタなんですけど。浩生は「ウンコな議論」の夢から醒めてないようです。
さてなぜ区分線を引いたか。普通の文章なら「渾然一体プレゼンに注意」で終わるはずだ。そこに「そして重要なのは」以降の文章がつくと話がややこしくなる。「騙しテク」を使ってる奴の言う事だから信用できないわけじゃなく、「騙しテク」以外が真だったら真なのだと山形浩生は書いている。ほほう。
山形センセイは密林レビューで

島田はオウムで懲りてないのかな。, 2002/2/24
レビュアー: h.yamagata
カスタネダがインチキであることは、かなり昔から明らかになっており、その著書の多くがかれの創作であること、かれの経歴も詐称であること、かれの師という「ドンファン・マトス」なる人物も実在しないことは、もうずいぶん前からほぼ確実になっています。(略)
それだけに、この期に及んでまさかこんなビリーバー本が出るとは思っていませんでした。「ドンファンは実在する!」と主張、その根拠は「一人でここまでのものを創作できるとはとても思えない」という情けないもの。カスタネダの主張や発言は、なんでもひいきめに解釈。典型的なビリーバー論理がひたすらたれ流されます。(略)

一方kingfish.hatenablog.comカスタネダの本には真実が書かれているから事実かどうかはどうでもよくなったと書いている。
渾然一体自分でも真実のつもりでカスタネダは創作した。ハイ、その創作を創作だと暴きました。でも創作していたからといって嘘だと断定してはいけません(そのわりには密林レビューでの山形浩生は創作だから偽だと判定してるんじゃない)。その創作を排除した部分で判定しましょう。細野は真だと主張します。山形浩生は偽だと主張します。その判定基準はどこにあるのか。
「典型的なビリーバー論理」かあ。「典型的なビリーバー論理」かあ。いやあ笑えるなあ。僕の「ウンコな議論」と一緒にしないでよってかあ。都合いいなあ。

「われわれはもはや、資源の過剰価格高騰利用と限界飽和に至った利用から離れ、緊密なる反価格高騰手法の導入によって費用のオーバーヘッドを抑制し、検討内部分および検討外部分をも含め、損失ゼロ近傍の運営予算を実現した」

「何やらすごそうに思う人もいるかもしれないが、この発言は、何ひとつ言っていないに等しい。気取った専門用語は、眉にツバをつけて聞くこと。それはしばしば、中身や思想の空虚さをごまかすのに使われていることが多い。」

自分で訳していて憤死しなかった山形浩生はエライなあ。
「自分が小手先のレトリックをひねくりまわして悦に入ってた間にあんなものが進行してたかと思うと」なーんて興奮していた頃のピロオに伝えてあげたい。

  • 並列

「市長、第3期の出馬を断念」
そしてキャプションには
「破産に瀕す市財政」

市の財政悪化が、市長のせいだとはどこにも書かれていないけれど、読者はまちがいなく、そう推測するように仕向けられている。

うわあ、山形浩生をいじってたら肝心の中身が終わらない。明日につづく。